オープンスペース街・日誌


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2002年5月B

5月10日(金) 「街」日誌

 神保さんからの差入れ。昼食の一品になります。ゴチソーサマ ボランティアの斉藤さん手作りの小松菜
スッカリ元気になったサクちゃん 養護学校時代に「街」で夏休み実習をした
大地君がお母さんと来店。
麟太郎改め「YUJI君」

ハンスト4日目
今日はハンスト4日目大分楽になりました。この調子だとあと10日くらいできそうですが、いろいろやることがあるので明日でハンストは終了、月曜からはハンストなしの座り込みをします。

今日は午前中座りこみしましたが、風が冷たくてじっと座っているにはかなり寒い日でした。
午後は幸い議員さんとのアポイントメントが入っていたので、座りこみは午前中だけ。
なんだかきちんと座り込んでいる火はないハンストになりましたが、明日は何も入っていないので、じっくりと座りこみたいと思います。しっかり着込んで。

今日はお二人の方に声をかけられました。
お一人は仲間の当事者。もうお一人は静岡県富士市で精神障害者の社会復帰活動をしておられる方10人ほどのグループ。

この法律でますます地域の社会復帰施設への住民反対運動は強まりそうです。

深雪さんは議員さんに地域住民の反対運動の話をなさいましたが、その中で私もびっくりしたのは「通所者は全員髪を黄色く染めろ」という要求が住民から出たという話です。

法務省人権擁護局はこんなひどい差別人権侵害にきちんと対応すべきでしょうに 。この法案を提出する前にもっとやるべきことが法務省にだってたくさんありますね。

救援連絡センター 声明
 私たちは1987年以降、厚生省が政策として精神医療領域で「処遇困難とされた者」を隔離するための専門病棟を建設しようと進めてきた構想に反対し、これを阻止するために93年に結成された団体です。以降約10年間にわたって専門病棟をはじめ精神障害者を社会から隔離しようとする動きに反対する活動を続けてきました。

  3月15日、小泉政権は「心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察に関する法律」を閣議決定し、18日に法案を国会上程しました。今後5月半ばころにも法案審議に入るのではないかと言われています。この法案はまさに保安処分そのものであり、私たちは次の点でこの法案に反対し、その廃案を求めます。
 
 精神医療については全くの素人である裁判官がなぜ決定に関わるのでしょうか。その役割は明らかにされていませんが、結果として、治安優先の立場から対象者を隔離・拘禁する役割を負うことになるのではないかと思われます。

 そもそも「再犯のおそれ」を予測することは不可能です。すべての事件はその人の人間関係や環境・社会的背景抜きに語ることはできません。相手から攻撃されたり差別されたりとさまざまな背景から、追い詰められた結果、事件が起きる場合もあります。病気が原因で事件が起きるという考え方そのものが誤りであり、精神障害者への予断と偏見に他なりません。

 ほとんどの精神科医は将来の「再犯のおそれ」を予測することは不可能としています。ごく一部の保安処分推進派の医者だけが「再犯のおそれ」を判定できるとしているのです。そういう精神科医が審判員を引き受ける危険性が高い上に、日本の裁判では99、9%が有罪判決となる現実からみても、裁判官はほとんどが検察側の主張を認めるのではないかと危惧されます。

 「再犯のおそれ」を判断することが不可能ならば、当然「再犯のおそれ」がなくなったと判断することもまた不可能です。いったん入院となれば解除される可能性は少なく、そのまま入院が継続され、一生病院に隔離される危険性が高いと思われます。何の根拠もない「おそれ」だけで人を終身刑のように一生閉じ込めておくことは許されません。入院は継続が前提で、医療機関が「再犯のおそれ」がないとして退院許可の申立てをした場合あるいは入院している者本人、その保護者又は付添人から退院許可の申立て(それも入院命令から3カ月以内はできない)があったときのみ裁判所は入院命令を解除することができるとされていますが、3カ月間は退院許可の申立てができないとする根拠は明らかにされていません。

 審判は通常の裁判手続きと異なり、刑事訴訟法で保証されている当事者の防御権などはほとんど認められていません。現行法でさえ赤堀政夫さんのように「精神障害者」への差別を背景としたでっちあげ事件があるのですから、新法によってさらに冤罪事件が増える危険性はあります。そもそも事件をやったことを前提として「再犯のおそれ」があるか否かを判断するのであって、当該事件についての事実調べなどはほとんどなされないと思われます。推定無罪の原則どころか、初めから「推定有罪」とされるのです。

 対象行為は放火、強制わいせつ、強姦、殺人、強盗及びその未遂と傷害とされ、とりわけ傷害は範囲が広く解釈される危険性があり、検察官の裁量によって、恣意的に運用されることになると思われます。

 審判には被害者(死亡した場合はその家族)の傍聴を認めることがあるとされていますが、まさに見せしめであり懲罰的な審判にならざるをえません。そもそも審判は非公開で当事者が信頼する友人や仲間の傍聴を認めないのに被害者側の
傍聴を認めるということは、本人の病状をより悪化させる危険性が高いと言わざるをえません。

 審判には弁護人が付添人として付くことになっていますが、短期間に信頼関係を作ることはほとんど不可能です。弁護人の役割についても記録閲覧、記録謄写などが制限されており、付添人としての役割は結果として審判の形式を整える飾
りにすぎないと言わざるをえません。また鑑定期間中の付添人は必ずしも必要とされていないことも問題です。強制入院の上に無期限となる危険性の高い入院における医療とは医療の名に値しない拘禁そのものです。その内容は電気ショックや薬づけ、ベッド拘束など非人間的なものにならざるをえません。さらに精神外科手術が行われる危険性もあります。病棟も重警備で抑圧的な構造になるでしょう。その上面会なども制限されることが予想されます。入院のための指定病院は限られるため、対象者の地域とのつながりなどは考慮されないでしょう。遠方となれば家族や友人の面会なども困難になります。対象者が病院や医者を選ぶ権利も認められず、以前からかかりつけの主治医がいたとしてもその医者にかかることはほとんど不可能です。

 仮に退院して地域で生活することができたとしても警察や保護観察所のさまざまな監視と地域の差別的排外主義的対応によって、いつ入院させられるかとおびえながら生活せざるをえず、再度入院を強いられることになる可能性は高いと思われます。イギリスのブロードモアがそうだったように、このような指定病院に入院させられていたというだけで、危険な人物というレッテルをはられ、地域で生きることは一層困難になることが予想されます。
 
 以上みてきたようにこの法案は精神障害者への差別と偏見を一層助長し、社会からの排除と隔離を強めるものに他なりません。 ぜひ法案に反対し、廃案にするために共にがんばりましょう。
                            2002年5月9日

  「処遇困難者専門病棟」新設阻止共闘会議からのおしらせ

 阻止共闘が呼びかけた国会前座り込み闘争は4月25日には約40名、5月8日には大阪や京都から駆けつけた仲間も含め約50名が参加して、国会周辺でこの法案の危険性をアピールし、法案阻止を訴えました。衆院第2議員会館前に法
案反対の横断幕を掲げ、マイクを使って歌やアピールをしながら、通行人にはビラを配りました。同時に法務委員会と厚生労働委員会の国会議員の部屋を回って廃案を求める阻止共闘としての文章(同封声明参照)を手渡しながら各党の反応
を知ることもできました。

 5月半ばにも法案の審議入りの可能性が強いと言われています。 阻止共闘としては次のような行動を呼びかけ、何としてもこの保安処分新法の廃案をめざしてがんばりますので、ぜひ皆さんに参加してくださるよう訴えます。 

◆「心神喪失者等医療観察法案」批判学習会
 5月19日(日)午後1時から5時 新橋福祉会館(山手線新橋駅烏森口より10分)
 
◆国会前座り込み闘争
 5月20日(月)午前10時から午後3時
 衆議院第2議員会館前
 《行き方》
 地下鉄丸ノ内線または千代田線「国会議事堂前」より3分あるいは地下鉄有楽町線か半蔵門線または南北線「永田町」より3分

◆「法案を廃案へ!」デモ
 6月7日(金)午後6時 日比谷公園霞門集合  6時半 デモ出発

連絡先:東京都港区新橋2−8−16石田ビル4階救援連絡センター気付
 電話03−3591−1301ファクス03−3591−3583

5月9日(木) 「街」日誌

阻止共闘、国会前行動、写真速報

国会前には、いろいろな人たちが座りこんでいました
「街」からは仁君、サギリちゃん、ガンちゃん、
Aちゃん、ヨッシーの5人が参加。
訴えるサギリちゃん
京都のえばっち撮影隊  四方さん(ロシナンテ社)と
 梅ちゃん(前進友の会)
訴える皿澤さん
中島君と仁君 Aちゃんのアピール
タダっちと森さん
ヨッシー  新松橋亭同人のキムさん
サギリちゃん
 なとさん 「街」の夕食、深川丼

 阻止共闘の国会前行動に行って
Aちゃん 今日は国会前に行ってアピール、歌を唄った。午前中は、議員回りをした。はじめてだったが
 楽しかった。法案の廃案に向けて、また国会前でアピールをしたい。
サギリちゃん 「医療観察法案」に反対じゃない人は、敵だと思ってしまっていた。
 議員回りで、「精神障害のヒドイ人はいる、再犯のおそれのある人はいる」と言った議員秘書がいた。
 でも、そういうふうにする社会が悪いんじゃないかと言えたので、良かった。
ガンちゃん 僕は議員回りをした。 僕は精神病者として「医療観察法案」が通されることは怖いと、社民党
 の秘書に言った。そしたら、その秘書が「良く分かる」と言ってくれました。今日僕は、そのことしか言えなかった
 のですが、やはり当事者がそういう声を上げなければ、ただ終わっちゃうと感じた。 
仁君 国会議員という権力の中枢にいる人と、僕のようにハンディーがあり、差別されるのが一般的と言える
「精神障害者」が、どこまで近づけるのかというのは正直疑問だ。ただ自分をはじめとする問題において、楽観的に
構えることはできないので、精一杯歩み寄って主張した。真実は僕たちの中にあると思っていても、一筋縄では
いけない歯がゆさ。こういう所から変えていかなければ、いい国にはならないだろう。
ヨッシー 国会前には、有事法制に反対する人たち、医療改革に反対する人たちなど、さまざまな人たちが反対
行動をしていた。小泉政権が悪い法律ばかり作ろうとしているから、みんな怒っていた。
 今日僕は初めて議員会館に行って、約30ヶ所の議員事務所を訪問した。秘書の人たちがていねいに対応して
くれたけど、ほとんどの人が、この法案に関心がなかったり、知らなかったりで、こんな人たちが、人の命に関わる
ことを決めているのかと思うと、愕然として怒りが沸いてきた。僕たちが話したことで、真剣に考えてくれたら良い
のだけど、でも社民党の植田議員は、ソファーに座らせてくれて、20分ぐらい僕たちとと話してくれた。有事法制の
こともチャンと分かっていて、植田さんに会えて良かった。今日は5人で行ったけど、みんな初めての体験ができたし、
えばっちに会えなかったのは残念だったけど、梅ちゃんや皿沢君に会えて良かった。

ハンスト3日目/山本真理
ハンスト3日目、夕方お昼寝をしたら、かなり体が軽くなって、なれてきたよう です。やはり最初の2日間が一番きついですね。もっとも夜はホテルでのんびりという軟弱ハンストですからどうということはないのですが。

今日は有事立法関連、健康保険改悪関係、さまざまな方たちに、阻止共の座り込みと座り込み銀座という感じの議員会館前でした。私のところにもいろいろな方が顔を出してくださいました。

本当にこの国の仕組みが根底からひっくり返るような重要法案が目白押しの国会ですから、「心神喪失者うんぬん」というわかりにくいネーミングの法案はかすんでしまいがちですね。

大阪から有事立法のことでこられた若い方は、この法案のことをまったくご存じなくて、勉強しなくちゃとおっしゃってビラを持っていかれました。刑法が変わるということなら耳目を引くのですが、なかなか特別立法というのは難しいですね。

しかも時間と競争の闘争で、「精神病」者ペースには程遠い運動ペースになっています。仕方がないとはいえ、細かな気配り目配りができていないこと、さまざまな面で影響が出ているようです。座り込みをしながらゆっくりおしゃべりができるので、ある意味では有効性はないけれど、「精神病」者とのお付き合いでは一人で座り込みというのはいいですね。

効率と「精神病」者運動の原則とはいつもいつもせめぎあい時に矛盾し、悩みは深いとしか言いようがありません。

ともかく法制定阻止、を第一目標に、といっても、あまりに私たちの実感や生活とはなれた論理は仲間を消耗させてしまいます。

原則は原則いいたいことは言い、そして「精神病者」のにおいのある運動をしつつ、その上で現実的に法制定阻止、というのは難問中の難問です。

3日目の感想でした。

。                                  \│/
   。                                ─ ○ ─
    V..v              白  保  メ  ー  ル│\               May 8.2002
  >>∈∋<<    v..V                           。      No.25
""          >>⊂⊃<<                             .   .         。
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  <原風景を取り戻せ>                  谷崎 樹生

 山の上の展望台や飛行機の窓から見える石垣島はとても美しい島です。森や川、放牧地・原野・棚田・湿地など昔ながらの土地利用が残されている所は美しいモザイク画のようで、ある種の調和美が感じられます。一方、まっすぐな道路で碁盤の目のように整備された農地には幾何学的な美しさがあります。

 ところが、島内をドライブしてみると、なかなか絵になるような美しい風景を見つけることができません。道路沿いや農地の法面にはギンネムやナピアグラスなどの帰化植物が生い茂り、美観を損ねるだけでなく、視界を遮ってもいます。遠目には美しい風景でも、アップには耐えないということも多いのです。

 昔ながらの土地利用形態が保たれている所では、植生も在来種が優占しており、風景の調和美が保たれていますが、土地改良や道路工事・河川改修などで大規模な改変を受けた所では、帰化植物の暴走が起こり、風景が破壊されています。

 畦や土手まで丁寧に草が刈られ、こまめに管理された土地には美しい風景が育ちますが、重機で造成され、機械で芝草の種子が吹き付けられて緑化され、その後放置された法面や河畔では例外なく帰化植物の暴走が起こり、風景が破壊されています。

 このように、人の営みが美しい風景を育てることもあれば、反対に破壊してしまうこともあるのです。

 調和のとれた美しい風景は観光資源という島の財産であるばかりか、その風景の中で日々暮らす人の心をなごませる効果もあるはずです。反対に、荒れ果てた風景の中では人の心まですさんでしまうのではないかと心配になってしまいます。気がかりなのは、本物の島の自然を知らず、帰化植物によって破壊された風景を緑豊かな島の自
然だと思いこんでいる若い世代が増えていることです。生まれた時からすでに道ばたにはセンダングサ類の白い花が咲き乱れ、ナピアグラスやギンネムが藪を作り、海岸にはモクマオウが生い茂っていた、そういう環境で育ったのですから無理もありません。

 しかし、本物の島の自然には、やはり本物らしい美しさがあるものです。於茂登山やバンナ岳の山肌を覆う常緑照葉樹の森や信仰の対象として守られてきた仲筋ネバル御嶽の海岸林、厳しい環境に耐えられる限られた植物しか育つことができないマングローブ林やキノコ岩の上の海浜植生など、自然度の高い森には帰化植物の進入を許さない、在来種だけの調和美があります。

 また、こまめに草刈りがされて美しい曲線美を見せてくれる棚田や河川を覆う河畔林、牛の踏み跡が階段のような縞模様に残る山腹の放牧地、水牛が遊ぶ湿地、のように人や家畜の営みが石垣島の原風景を美しく演出している例もあります。

 原風景の中での緩やかな時間の流れには人の心を穏やかに癒す力があります。石垣島を訪れる観光客や石垣島に移り住んでくる人たちはそういう石垣島を求めて来るのだと思います。

 ところが、原風景の中での原体験が不足あるいは欠落したまま大人になってしまった世代が石垣島でも増えていて、新空港『カラ岳陸上案』が持ち上がったとき「カラ岳なんぞ全部削ってしまえば良いではないか」といった過激な発言もあったそうです。あの山は海の向こうから神様が石垣島においでになる時の大切な目印の山だと聞いています。「神をも恐れぬ言葉」とはこういうものなのでしょう。「精神文化の荒廃ここに極まれり」の感がありますね。

 こんな話を思い出しました。昔、大日本帝国海軍があった頃の話です。日英同盟の関係で両国の海軍大臣が英国国会で自国の海軍自慢の演説をしたそうです。英国の大臣は「我が女王陛下の海軍は神様以外に恐れるものは何もない」と言った、すると、我が帝国海軍大臣は「我が大日本帝国海軍は神様といえども恐れるものではない」と、勇ましく演説し、「神をも恐れぬ日本海軍」と、嘲笑されたそうです。

 信教の自由は憲法でも保証されていますから神を信じないこともまた自由ではありますが、見えないものに対する「おそれ」を忘れてしまった文明が長続きした例を私は知りません。原風景の中での原体験の欠落が精神文化を荒廃させ、すさんだ世相を醸し出すようです。これに対する有効な処方箋は「原風景の回復」しかありません。全く昔のままの風景を復元する必要はありませんが、それに近い雰囲気を感じ取れるように風景を演出することは不可能ではないはずです。「人は自然によって生かされ、自然に根ざした文化によって育てられるもの」ですから、原風景の中での原体験はきっと人の心を豊かに育ててくれるでしょう。

 ところで、あなたの心の中には「取り戻すべき原風景」は、有りますか?
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◆ 前号(No.24)で下記の間違いがありました。お詫びして訂正します ◆
  新石垣空港予定地内に新たに発見された洞窟で確認されたカグラコウモリは、環境省レッドリストで「1B」(絶滅危惧1B類=1A類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種)指定となっています。「2B」としたのは間違いです。

 なお、ここでは文字化けを避けるため、アラビア数字の「1」としましたが、環境省はローマ数字を使用しています。

♪♪ 転載を歓迎しますが、著作権は各執筆者に属します。 引用される場合は、執筆者にお断り下さい。
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白保メール NO.25  02.5.8
発行者   鷲尾雅久 谷崎樹生 小林 孝
      shiraho@estate.ocn.ne.jp

5月8日(水) 「街」日誌

今日10時〜 阻止共闘の国会前行動があります

則子さんの田舎から沢山の竹の子が送られてきたのでチューやんたちが茹でました。
 雨で客足がすくないので、みんなで「私は無実」狭山事件のビデオを見ました
 特盛カツ丼を食べるAちゃん

    5/6の集会は有意義でした。
  ステージに上って唄ったのは嬉しかったです。
 「医療観察法案」に反対する人に若干の見解の違いがあるものの、
反対集会が出来たのは、意味のあることだったと思う。

集会後、日比谷までパレードで唄ってアピール出来たことは良かったと思う。
銀座はゴールデンウイークの最後でも有り、人では少なかったのは残念だった。
この5月が、訴え続ける「月」にしたいと思う。
                                奈緒子

また街のみなさんにも久しぶりに 会うことができて良かったです。 なんだか、飛び入り参加で、ゼッケンをつけて壇上にあがって歌にあわせな がら手を叩いていたら、以前お世話になっていたころ、「街」頭で歌ったのを 思い出しました。

 じんくんは、とっても熱をおびたロッカーになったなぁって思いました。 よっしーは、相変わらず、小さな体から絞り出すような声が印象的でした。 ありちゃんは、なんだか落ちついた印象が強かったかな。 とにもかくにも、良い経験がまたできました。

 それに、体力的についてゆけないのが残念ですが、私も、予防拘禁、不定期 拘禁法案には、大大大反対です。 みなさんが、主張されていたように、この法案は悪法です。 箱だけ作ってそこに邪魔なものはぶち込んでしまえばいい、臭いものには蓋 をしろ。という発想に他なりません。

 街が行っている活動や、他団体が行っているような、草の根的な活動に目も くれず、むしろ、そういう人々を足蹴にするようなものです。 市民活動というものを助けるどころか、精神障害者という臭いものだという 差別的な発想から皆の活動を支援する気などさらさらなく、面倒だから、 拘禁してしまえ!なんて、なんてひどい法律でしょう!!!

私はここに、この法案に断固反対、阻止することに賛同いたします。 予防などというなのまやかしにだまされてはならない!! 予防拘禁、不定期拘禁法案、絶対反対!!!!
それでは。
               ねこさん

心神喪失者処遇法案をゆるさず 岡田靖雄(精神科医)
 病者らの首をしめんと 新法は 保安処分の綱をなひをる

 病ひある人には薬 罪あらば刑の鉄則 やぶる悪法

 一世紀半 しひたげられし 病む人を さらに 鎖に つながんとするか!

 此邦ニ 生マレタル不幸 重ヌルを われらゆるさず新法反対!

 軍事化の道にふみだす政権は 終身禁の獄もまうくる

 おもひだす 60年安保の時は この道うづめ 岸をたおせ!と
5・6集会で発表されました

5月11日に、精神科医の集会(参加は医者に限る)

「心神喪失者等の強制医療観察法に反対する精神科医の集い」についての案内

 昨年6月8日の大阪池田小学校児童惨殺事件をきっかけにした、小泉首相の官邸主導のもとで、重大な犯罪を行った精神障害者対策の政府の動きは、今までの議論の蓄積を一挙に無効にする勢いで進んで来ました。歴史的には、ライシャワー事件を起点に起こった1965年の精神衛生法改正問題と、その前後から浮上してきた刑法改正−保安処分新設問題の流れは、1970年代以降も連綿として精神医療の矛盾の基底に流れてきた問題でした。それが、ここにきて一挙に法的に決着つけようとされています。
 ご存じのように、政府は3月15日閣議において「心神喪失等の状態で他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律(案)」を決定して今国会において成立を期しています。この法案の内容は、読めばよむほどひどいもので、再犯予測鑑定命令を軸に、法務省−刑法における保安処分を、厚生労働省管轄の医療に押し込め、司法精神医学、強いては精神医療を刑事政策の足下に組み敷こうというものに他なりません。
 日本精神神経学会、全国自治体病院協議会、病院地域精神医学会等等においてもそれに批判または反対する見解を提起して対応してきていることはご存じのことと思います。5月6日には、「予防拘禁・不定期拘禁法案を廃案へ!5.6集会」という統一集会も準備されつつあります。しかし現在の国会情勢では、この法案は対決法案にもなっておらず、下手をすれば三日ほどの形式的な審議で可決する可能性すらあるとも言われています。このまま何もしないでは将来に禍根を残すことになるという危機感をぬぐえません。
 一方、個々の精神科医の間で充分に議論または反対する運動が起こっているとは言い難いところがあります。ついては、一人一人の精神科医としてこの問題について議論し、意見を交換する場所を持ち、できればそれなりの運動を遅ればせながら作っていくことができないかと考えました。是非みなさまの参加をお願いいたしたく、ご案内いたします。

(文責 富田)


議論は

(1)保安処分問題の歴史的経過の総括と新法案の意味
(2)新法案の分析と状況分析
(3)行動の方向                  


日時:5月11日(土)、午後6時〜10時(やや厳しい日程ですが、国会の状況等、いろいろ検討しての結果です。ご了承下さい)
場所:東京YMCAホテル305号室 千代田区神田美土代町7 Tel03-3293-1911
   JR神田駅・御茶ノ水駅、地下鉄新御茶ノ水駅・淡路町駅・小川町駅そば
参加される方は、事前に中島(多摩あおば病院)に、

FAX (042-393-2880)か

E-mail CZX00547@nifty.ne.jpで申し込んでください。

その際、ご氏名、ご連絡先(できればFAXかE-mail、不可能なら確実に連絡がとれる電話)を明記しておいてください。11日宿泊ご希望の方はその旨もお書き添え下さい。ご連絡があればなるべく速やかにお返事しますので、1週間たっても返事がなければ再度お問い合わせ下さい。

呼びかけ:岡田靖雄、森山公夫、中島直、白沢英勝、山下剛利、中島豊爾、森俊夫、星野征光、富田三樹生


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