10/19保安処分学習集会に

参加されたみなさんへ

余りに常識的で、余りにノウハウ的にも感じられてしまいそうなので

このレジュメお配りするの、どうしようかなと、想いました。

でも、もしかしたら、明日、明後日、みなさんのなかまの、病者が、観察法に

捕らえられるかもしれない中で、どうしたらよいのか、具体的に、経験を知りたいな、と想われて参加されておられる、みなさまも、多いのではないかと、想い、

こうやって、書き記したものとして、みなさんに、お配り致そうと、想いました

ただ、これは、あくまで、キーサン患者会前進友の会としての、

一つの、経験談です。宜しくお願いいたします。

 

まず、ともかく

第一に、やるべきことは、本人に会いに行くこと

だと、想いました。面会に行くことです。

警察にも、そして、鑑定入院中の病院にも

できるだけ、頻繁に、そして、断られても断られても、面会させてもらえなくても、

会いに、行くことです。基本的に、面会は、断られるものだ、と、想ってください。

面会させてもらえなかったら、差し入れ物品だけでも、置いてきましょう。

差し入れ物品を、持って行くだけでも、良いのです。

とにかく、行きましょう。病院に、警察に。そう想いました。

 

第二に、本人に、そして、関係者全員に電話をかけましょう。

面会させてもらえないから、電話を、かけ続けるわけです。

特に、本人の様子を聴きたいと、電話するのです。なかまたちが、心配しているからと、電話を、特に鑑定病院の医者や看護士に、鑑定医にかけ続けましょう。警察にも、そして、通院中だった病院にもできるだけ、頻繁に、

そして、断られても断られても、繋いで、もらえなくても、電話し続けましょう。

弁護士にも、ご家族にも、鑑定医にも、主治医にも、PSWにも、

関係者全員に、電話して、本人に、面会に行ってくれ、と頼み、

そして、会いたい、会って相談したい、と、伝えましょう。

そして、実際に、話し合いを持つことが、大事だと、想いました。

 

第三に、「上申書」を書きましょう。

判事にも、社会復帰調整官にも、裁判所に宛て書くのです。出来るだけ、たくさん、そして、セーカツに根差したものを、書き続けましょう。

周りにも、ドンドン相談して、

仲の良い関係性をもっているトコロに、ドンドン、書いてもらってください。

この「上申書」は、観察法審判に、結構、直接的に影響を与えたかもしれないな、と、そう想いました。リクツよりも、セーカツに根差したものが、良いように、想われます。いわゆる『社会資源』の存在と、我々が、今後本人の生活を責任をもって支え続けるという、強い意志の下に書きましょう。

これまで、本人と、どんな生活をしてきたのか、と云うことを、

詳細に書き綴ることは、重要です。

審判前に事前協議がありますから、その事前協議の前に提出しなければなりません。

 

第四に、事情聴取について、覚悟を決めなけりゃなりません

警察からの事情聴取を受ける覚悟が必要です。実際にやすらぎの里作業所として事情聴取を受け、必要書類を提出しました。

家族と主治医も、聴取を受けました。

だから、我々は、同じくらいか、それ以上の関係性があるのだ、と云うこと、から、出発なわけです

 

以上四点の前提となる条件が、あるなと、想いました。

本人とのセーカツが、濃厚に、あるということです

本人との、ナカマ全体の人間関係が、長年にわたって、ある、と云うことです

患者会としての、濃厚な、セーカツがあるという、ことです。

日々の、セーカツそのものが、濃厚に、ないと、できなカッタと想いました。

「上申書」の中身に、も、反映してきます。

濃い濃い人間関係を主体とした、キーサン患者会の実際のセーカツです。

だから、「むすぶ」八月号を資料として、添付してあります。このような、セーカツが、あったから、やれた、と、想います。

 

2014/10/19 前進友の会、えばっちより

  
2014年10月19日 東京 反保安処分学習会に参加して

 2014年10月19日、東京・原宿で阻止共闘主催の「反保安処分学習会」に参加してきました。日帰りで行ってきました。前進友の会から参加したのは、私とえばっち、くごうちゃん、おくださんの4名です。

 久しぶりの東京で、休日だったので人が多く、アタマがくらくらしました。会場には、一番早く着いてしまいました。

 13時30分から始まりました。予想より参加者が多くて、部屋が一杯になりました。京都から持ってきたDVDや書籍や雑誌もたくさん売れました。 

 最初は、『刑期なき収容』の著者・浅野詠子さんの講演でした。医療観察法ができた経緯、実際の運用、施行されてから10年近く経って現れてきた問題など、綿密な取材を基にお話ししてくださいました。特に、医療観察法の対象者になってしまった方に対する取材からのお話は、なかなか聞けないものでした。対象者の苦しみ、悲しさ、理不尽さ、なかでも特別病棟で行われる心理士による「内省プログラム」の酷たらしさは言葉にできないものでした。実際に何十人もの方々が自殺に追い込まれています。また、対象者は家族にも捨てられ、社会の中で差別されるため対象者であることを死ぬまで隠し続けなければならない現実も酷いものでした。また、「刑期なき収容」の題名通り、対象者の収容期間がどんどん延びている現実があります。 

 その後、前進友の会からえばっちが発題しました。実際に医療観察法の対象者が患者会の《なかま》のなかからでたときの実際のことをお話しました。最初に警察に逮捕されたことから、鑑定入院を三ヶ月強制され、地裁での審判の結果がでるまで、我々患者会の《なかま》が何を実際にやったかを、短時間にまとめてでしたが、えばっちがお話しました。実際、あのときのことを想い返すと、毎日が地獄のような大変な日々だったと想います。よく、みんなでやり切ったなあと率直に想います。

 要点としては三点です。第一に留置場でも病院でも、必ず面会に行くこと。電話して、とにかくその場へ行って毎日会うこと。あえない場合も差し入れは毎回すること。第二に必ず毎日電話をして様子を訊くこと。様子を把握するだけではなく、警察だろうと病院だろうと、当該機関に対して対象者には非常に深く強い繋がりがあることを印象づけること。第三に「上申書」を書くこと。できるだけたくさんの「上申書」を、「不処遇」になった場合は一生対象者を支えていくという強い決意を表して、裁判所に書くこと。それも、審判の前の「三者協議」の行われる日の前までに提出すること。この三点をえばっちは話しました。実際、前進友の会で、あのときにやったことです。そして、我々の《なかま》の対象者は『不処遇』を勝ち取りました。

 また、我々患者会が、このようなことができた理由として、もちろんその《なかま》と生活を何十年という長年にわたって一緒に続けてきたということがあります。そして、もうひとつは、我々が患者会で生活している中で、「精神病者の暴力」というものを決して否定してこなかったという点が大きくあるということです。自分たちひとりひとりが暴力の被害者にもなりうるし、また加害者にもなりうる、という日常を患者会で経験しているという点が大きくある。これは理屈ではない。保安処分である医療観察法が対象とする「暴力」は自分の《内部》の問題であり、決して『外部』の問題ではない、という意識が、患者会において、《なかま》みんなにこのような実践を可能にしたと、私は想いました。

 

 質疑応答などもあり、いろんな意見も出て、とても内容の濃い学習会だったと想います。本当に久しぶりの懐かしい方々ともお逢いできました。早起きして日帰りで帰ってきました。とても疲れましたが、行けて良かったと想っています。

 

 (皿澤 剛)

本当にみなさん

ありがとうさんでした 

十年ぶり以上も、会っていなかった 

みなさんに、たくさん、再会できました 

本当にびっくりする、再会も、ありました 

驚くべき、再会も、ありました 

会場からの意見や質問もたくさん出ました 

活気がありました

 浅野さんのはなしも、

 分かり易くて、ポイントを突いたものでした。

 ヨカッタ。とても、良い集会でした。

 ぼくたちの、実際のなかまを観察法から取り返す

 ハナシも、できました。

 とても、良い、集会でした

 また、会いましょう、必ず、また、会いましょう。

 ちょっと風邪気味

みなさんは、大じょうぶでしょうか

                   前進友の会 えばっちより


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