全障連30周年記念大会プレ企画
電気ショック療法を切り口に
精神医療の<今>を語ろう
生命を奪う、記憶を奪う治療法はなくなるべきだ!
障害者自立支援法によって精神障害者はますます生きにくくなっています。精神医療には多くの問題点がありますが、電気ショック療法とは文字通り脳に電流を流すという精神科の「治療」行為です。
そんなことは今日日やっていないだろうと思われるかもしれません。
しかし、現実に電気ショック療法は、行われている、それどころか増えていて日々犠牲者を出しているのです。

 電気ショックは今の精神医療の象徴でもあります。保安処分施設=心神喪失者等医療観察法施設や鑑定留置施設ではどうか、自分がかかっている場所は大丈夫か、など疑問はつきません。
 
懲罰として行われた電気ショック
 麻酔をかけずにやったかつての電気ショック(生でやる、といわれた)激しい痛みを伴うもので、
精神病院の中で反抗的な患者に見せしめとしても行われました。
さらに電気ショックで痙攣発作がでて、
ベッドの上でのたうちまわる患者を他の患者に押さえさせて
「電気ショックはこんなに苦しいんだぞ」ということを体感させ、
押さえている方の患者の反抗の芽を摘むことまでおこなわれたのです。
 
電気ショック療法は続いている
60年代末からの精神医療改革運動の中でこれは問題になったかと思われました。
しかし、悪名高い病院達はもちろん、
「改革的」といわれた精神病院も電気ショック療法をやっていました。
そして、「電気ショック療法」では聞こえが悪いので、
「電気痙攣療法=ECT」に言い換えが行われました。
また、「生」ではさすがにまずいので麻酔をかけ「無痙攣」で行うことが望ましいとされています。
 
生命と記憶を奪う電気ショック療法
 しかし、あいかわらず電気ショック療法が心不全などの形で(電気をかけるのだから当たり前!)患者の命を奪います。
さらに記憶がなくなります。人間にとって一番大事な記憶を奪うのです。こんな「治療法」があっていいでしょうか。
「治るんだ」という医療従事者に「治れ」ばいいのか、と問いかける必要があります。
精神病者をはじめ関心をもたれた多くの人の参加を呼びかけます。
 
●日程 2006年10月28日(土) 午後1時30分〜4時

●会場 大阪人権センター(旧部落解放センター) 5階第4研修室
556-0028 大阪市浪速区久保吉1-6-12 06-6561-9121(代表)
JR大阪環状線・芦原橋駅下車 徒歩5分(ヒューマインドの西側)

●パネルディスカッション
島田 能孝 精神科医(光愛病院)
小山 通子 電気ショック研究会糾弾を闘う(前進友の会)
棚谷 直巳 電気ショック療法被術の親族として(ほっとハウス)
特別アピール
精神病者差別裁判・宇治小事件を支援して
 多芸政之(京都精神障害者の人権を守る会)
知的障害者の冤罪を救援して
 青山正さんを救援する関西市民の会から
企画担当・司会  森 泰一郎
(全障連関東ブロック、問合せアドレス
=moritai@mh.point.ne.jp

●プレ企画の参加費 無料
和室の休憩室・喫煙所有、お茶・ジュース類用意有り。
手話の必要な方は1週間前までにお申し出下さい。



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