日  誌

辺野古 阻止行動船カンパ
カンパ報告の頁へ 
 上記、カンパはすでに「命を守る会」に手渡し致しました。
今後、順次、カンパをいただいた団体名、また個人についてはイニシャルで報告していこうと思っています。
ありがとうございました。m(__)m

辺野古と共に!国会前座り込み
 国会座り込みの様子を毎日更新!!

2004年12月H
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12月30日(木) 日誌
 30日、SAORIちゃん、チューやん、則子さんの3人は吉祥寺に。有名なラーメン屋で昼食
 その後はなぜか、クレープ屋を見学
 クレープ作りの極意を見てきました。来年はクレープ・ハウス「ジュゴンの家」開店か!?
 夕食は「街」の二階で、
昨日のスキヤキの残りの牛肉で、
吉野家風牛丼に挑戦。
 北海道・デッカイドウ・ホッケ ハネやん家10数年ぶりの家族の食卓 トミタさんが黒豆を作ってもってきました

12月29日(水) 日誌
 東京都の郊外八王子市にある沖電気工業株式会社の門の前で22年間にわたって企業ファシズムを批判するを歌い続けている田中哲朗さん
今年最後の座り込みに
行ってきました。

ヨッシーと沖縄帰りのサオリちゃんは
2年連続で参加です
29日の「街」
 「街」の営業は終了しましたが、年末・年始の午前・夕方は店の中に誰かいます
 SAORIちゃん「街」に到着  夕食はスキヤキとアンコウ鍋
←「街」で冬の新作を調達する
SAORIちゃん



 辺野古の海上阻止行動の様子を
熱く語るSAORIちゃん、ユッ君 →
 チューやんのケーキは、お・い・し〜い
 例によって変装用メガネで遊びます

12月28日(火) 日誌
「街」は終わりだけど、「リサイクルショップすぎなみ」は29日まで営業。
クリスマスツリーを片付ける律ちゃん。
4時過ぎなのに酒を飲みに入るハネやん
伊藤さんから差入れ。羊羹・せんべい・そば茶などでお茶
 リリコさんがご挨拶に  夕食は刺身
明くんの里芋 沖縄のゆし豆腐
第一回の打ち上げ。明日29日、第二回の打ち上げをします! 雪で「街」に変更になりました
白保メール No.63 Dec.27.2004
来年度国予算に新石垣空港の実施設計調査費
                                               //転載歓迎//
 12月20日内示された来年度予算の財務省原案に、新石垣空港の実施設計調査費が盛り込まれました。環境アセスメントの手続きが進められており、これから評価書を作成して、それに対する環境大臣の意見が出されるという段階での予算措置は、アセスの軽視であり、「見切り発車」です。

 地元マスコミは、これを大きく報道しましたが、本土のマスコミでは、ほとんど報道されていないようです。かつて白保サンゴ礁の保護をめぐって、本土でも大きく扱われた新石垣空港問題ですが、もはや過去の話題とされてしまったのでしょうか。
 NHKのニュースでは、「用地の取得が円滑に進められることなどを条件に」と報道されました。しかし、地元新聞各紙には、このことは載っていません。今後、新聞にはさらに詳細な情報を期待したいと思います。

 白保メールを発刊して3年余り、新石垣空港事業が国レベルでも動き出す今の時点で、発行者3人が思うことを書いてみました。

 <思い込み予算?>                   谷崎 樹生

 残念なことに、12月20日に出された来年度予算の財務省原案で、新石垣空港の実施設計調査費が認められたという報道がありました。私が「残念だ」と思うのは、予算が付いたことではなく、マスコミ各社の対応と正確とは言えない報道に対する地元の一部の方々の異常な歓迎ぶりに対してです。

 今回の財務省原案の内示は「新石垣空港早期開港」を熱望している人達にとっては、いわゆる一つの山場だったのかも知れません。大規模な陳情団を組んで霞ヶ関に直訴に出かけたり、元大物政治家を招いて講演会を開くなど、雰囲気作りには大変な力の入れようでしたが、冷静に考えれば、今後、環境影響評価書が出来て、環境大臣の意見が出され、問題があれば調査のやり直しや計画の変更もあるわけで、その後、地権者の同意を得て用地買収という段取りになりますから、今の段階で予算が付く付かないと言える状況ではないはずです。

 私が財務省やNHKに問い合わせた限りではそのようにしか受け取れないコメントしか出てきませんでした。

 一体本当のところはどうなっているんでしょう?
 情報には出し手と受け手があって、出し手が正確な情報を発信しても受け手に過度の思い込みがあると、情報は正確に伝わらないようです。同じ話を聞き同じ文章を読んでも人によって理解の仕方や感想が異なることはよくあることですが、こと予算のニュースに関してはそれでは困ります。正確な情報を正しく理解し、冷静に対応せねばなりません。浮かれている場合ではないはずですが、いずれ真相が明らかになるでしょう。クールダウンには時間が必要かも知れません。

 <残酷な光景>                   農民:小林 孝

 
「工事によって赤土さえ流さなければ文句はないのだろう」といわんばかりの工事計画が沖縄県によって立案され、「だから赤土の流出はゼロ、従って環境アセスは不要、赤土による海の汚染のモニタリング調査も必要なし」というのが、この件に対する沖縄県の姿勢です。

 WWFジャパンは、「白保の海は健全なサンゴ礁生態系が維持できるかどうかの瀬戸際にある」と報告しています。これは「ひとたび環境に対する負荷が増加すれば、たちどころにサンゴ群落が死滅する可能性がある」と解釈できます。そこに、先述のような沖縄県の姿勢で、新石垣空港が建設されるわけです。財務省は新空港に関する実施設計調査費を認めただけですから、これで建設が決定したとも思われませんが、その可能性が高まったことは事実でしょう。

 この予算決定に対する石垣島の一部の人々は、単なる条件反射のように無邪気に喜んでいます。また地元新聞も号外を発行し、翌日の新聞では新空港特集号をまで増頁して「喜びに沸く市民」の様子を伝えました。ところが市民生活の中でそれほどのどよめきがあったとは思われません。そうした冷ややかな雰囲気を覆い隠すかのように、「これで喜ばない市民はいまい」とするかのような、偏りに満ちた報道だと思えました。

 しかし、かなり残酷な光景です。新空港に反対する人々は内地に住むトラスト運動地主ばかりであるように認識されがちですが、白保の住民(や島の人々)の中にも、あくまでこの計画に反対している、しかしその声を挙げられない、そういう人々がいらっしゃるのです。

 反対意見を言える環境は制圧され、少数意見は「郡民の総意」の前に立ちすくみ、「新空港は必要だが、自分のところでは作ってくれるな」という人々のたらい回しの結果、お荷物は白保に押しつけ、「神様の通り道に空港を作るなど許し難い」と思う人々の気持ちを察することなく、「これでやっかいな問題がまずは通り過ぎた」とばかり、人々は安堵しているのです。

 サンゴ礁環境の健全性に大いなる危機を与え、陸上動植物の生きる権利も犯し、白保住民の心情を察することもできずに進められる計画では、幸せな将来を引き寄せることなど望むべくもないでしょう。さらに石垣島および八重山全域の社会環境にも尋常ならざるインパクトを与えることなのですが、喜び、安堵している人々に、それを受け入れるだけの覚悟ができているとも思えません。

 石垣島は異様な事態を迎えています。

 <新空港で経済振興?>                 鷲尾 雅久
 新石垣空港実施設計調査費内示のニュースが載った地元紙には、経済団体の人などの「島の経済振興に大きな展望が開ける」といった声が多く紹介されました。新空港さえ造れればうまく行く、と言わんばかりの論調は、これまで数限りなく繰り返されてきましたが、一体どういう根拠でそう言えるのか、納得のいく説明に出会ったことはありません。

 空港建設に464億円、関連建設事業に500億円が投下されるという大プロジェクトですから、工事に着手できるだけで十分経済振興になると思っている人は多いでしょう。しかし、その効果は一時的なものです。工事が終われば、膨らんだ島の経済はしぼみ、次の大工事が待望されることになるでしょう。

 空港ができた後のことについては、漠然と、観光客が増え、農産物などの出荷も増えるのではないかという期待を持っている人が多いのかもしれません。沖縄県も、その期待をあおっているように見えます。しかし、本当にそうなのか、よく考えなければなりません。

 その手ががりとして、10月の沖縄県議会で発表された「新石垣空港建設事業の社会・経済効果」を見てみましょう。

 まず、「輸送力向上の農業への効用」が2011年から2021年までの約10年で6億1300万円とされていることが注目されます。この数字は、新空港のフライト農業への効果として、マスコミでも報道されました。 

 しかし、少し調べれば、これは「効果」とは言いがたいことが分ります。八重山圏の農林業の純生産は2001年度で43億円ほどです。10年で6億円余りでは1年につき6000万円で、43億円に対しては1.5%ほどの数字です。これでは、新空港の輸送力向上による経済効果は、農林業に対してはあまりない、と言った方がいいでしょう。少なくとも、胸を張って出せる数字ではありません。沖縄県は、新石垣空港の効果として、フライト農業の拡大を挙げるのが常でしたが、この数字についての釈明はありません。

 もう一方の、観光客増加による経済効果は、10年間で観光客消費の波及効果が1189億円という大きな数字が出されています。しかし、これは予測どおり観光客が増えれば、ということであり、さらに検証が必要です。

 新空港ができたからと言って、何もしないで、お客さんが増えることはないでしょう。観光客が今まで増え続けてきたから今後も増えるだろうとか、今までよりも大きな飛行機が飛ばせるからお客さんも増えるだろうと考えるのは、今後起こるかもしれない変化を見ないものです。少し考えても、団体客の高齢化による先細りや修学旅行の目的地多様化、海外旅行との競合など、順調に観光客が増えるとは限らない要因があります。

 むしろ、新空港ができるできないに関らず、観光客や移住者を惹きつける地域をつくることを目指すのでなければ、また、農業では、別の産物、別の流通方法による出荷量の増大や、観光客にもっと島のものを食べ買っていただくことを目指すのでなければ、新空港ができても、経済振興はおぼつかないと言わざるを得ません。
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♪ 『白保メール』ホームページ
      http://www1.ocn.ne.jp/~shiraho/  
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白保メール NO.63  04.12.27
発行者   鷲尾雅久 谷崎樹生 小林 孝
      http://jp.f28.mail.yahoo.co.jp/ym/Compose?To=shiraho@estate.ocn.ne.jp


12月G へ 2005年へ
 沖縄・名護・辺野古の美しい海を埋め立て作ろうとしている新しい軍事基地建設を止めさせるために、おばぁたちが座り込みをはじめてから8年と200日以上。その怒りを正面からうけとめもせずに国は、ムリヤリ、かなりボーリョク的に着手し、調査のために建てられた5コのやぐらは、すでに海中のサンゴをふみくだいている。日本の各地で、世界で、この基地を作ることに対し、抗議の声がうずまいているとゆーのに。

 今、辺野古では、陸上での座り込み、海上・海底でのカヌーや船を使った阻止行動がつづけられており、那覇、大阪、京都、名古屋、東京では座り込みなどで辺野古のことを訴える活動が広まっている。これらを通じて辺野古を知り、これをじぶんの問題として重くうけとめた若者たちが辺野古にあつまり「カヌー隊」として活躍しはじめているところだ。

 弟のシュウは、船の免許をとり、「阻止船」を操縦している。巨大な作業船が辺野古に現れた日、通らせまいと、台船の進路に立ちはだかったが、台船は停まらず、シュウの船は何十倍もの大きさのその船に突撃、間一髪転ぷくはまぬがれたという。数年まえまでいわゆる「不登校」だった弟は、幸運なきっかけを得て、沖縄に行き、沖縄のかかえる問題を知り、辺野古のおばぁ達に出会った。おばぁ達に、学校では教えてくれないいくつものことをおそわり、「戦(いくさ)やならん、命どぅ宝(ぬちどぅたから)」とおそわった。これ以上、おばぁたちに、基地を苦しみを座り込むことをおしつけたくない、たった1人になってもここに立って止めよう、命をはってでも、と決めた。しかし、台船にぶつかる瞬間、シュウの頭をよぎったのは「かならず、生きぬいて帰ってきなさい、なにがあっても」という、おばぁのコトバと、大切な人たちの顔の走馬灯。死ぬわけにはいかない。なにがあっても生きていること、それ以上に価値あるものはない。おばぁの言葉の意味すること。弟の死がもたらす悲しみは、おばぁたちをも殺しかねないのだ。

 恋人のユウスケは、カヌー隊で、海上でのすわりこみをするため、名護でくらしている。ある日、仕事をやめ、彼は「辺野古に行こうと思う」と言った。それは、唐突ではあるがまるで必然のようだった。生活=お金のための生活をやめて、イメージに近いほうを選ぼうとしていたユウスケ。辺野古のことは知っていた。基地ができれば、もちろん自然はこわされ、それ以上に人がたくさん死ぬ。ねがいは、ただ、「幸せになること」。だからこそ、目の前に見えている脅威を見てみぬふりをして自分を偽ることはできない。ほんとうに幸せになりたいから、止めに行く。それが、ユウスケのイメージだ。ものすごくシンプルに、「好きな人を失いたくない、悲しませたくない」から、この不穏な世の中の流れを止めるために動く、その中でいま1番焦点になっているのが辺野古だったのである。

 東京の国会前座り込みで知り合ったアユさんは、バッグパッカーを夢見てお金を貯め、その仕事をやめたばかりで辺野古へ行き、今のところ彼女の旅は辺野古でとどまっている。

 カズマサ君は、仕事をやめてから、地元・名古屋と辺野古を行き来し、名古屋では街頭アピールなどで広め、辺野古では、はげしく船酔いしながらも必死で阻止行動をしている。

 サチコは施設局側の作業員との攻防で1度、指を3cmきり、流血したが、今日も笑顔で海に出て行き、カヌーをこいでいる。

 彼らは全員20台だ。若いからと言って失うものがないわけではない。仕事も、恋人もギセイにしてきている。
家族や友人の理解が必ずしも得られるわけではない。経済基盤も保障ももちろんない。
彼らはなにも好き好んで「たたかい」に来ているのではない。それぞれの意志で来ているのは確かだが、闘いたくて
闘っているわけではないのだ。ほんとうなら、好きな人と好きな場所で心おだやかに暮らしたい。
世の中が本当に平和なら、やりたいことは他にもっとある。
 それでもかれらが辺野古に来るのはなぜか。
 どうしても、今止めなければならないから。
 人の命をなんとも思わない人々がゆるせないから。
 命が大切と言うことだけは、どーしてもゆずれないから。

 私自身は東京で店を持ち、そこから発信していくために東京でやることに決めたため、辺野古には行けない。
先日も顔を蹴られるなどの暴行をカヌー隊メンバーが作業員から暴行を受けたとの報道があった。
東京で、はなれた場所でそのようなニュースを耳にすると、怒りとかやりきれなさが体中をうずまいて
いてもたってもいられない気持ちになります。今すぐにでも辺野古に行きたい。
 ケガさせられたり、あるは殺されたり、捕まったり。自分の大切な人がそんな目に、いつ合わされるか分からない状況
の中で、日常をおくらなければならないのが辛い。はなれていて手と足もだせない、叫んでも届かないのが辛い。
 ものすごく個人的な話ではある。
でも、自分の大切な人のいのちが大切なのは、誰でもあてはまるはずである。
自分の周りの人を大切に思うことと、戦争をなくそうと思うことは同じことだ。
大切な人が死んだらイヤだ。だから 戦争はやめよう、基地はいらない。
足りないのは、あと少しの想像力。イラクやアフガニスタンで、パレスチナで、亡くなった人々の周りの気持ち。
周りの人々のきもち。悲しくないわけがない。怒りがわいてこないわけがない。

 もう一度 問いかけます。辺野古の若者たちの「命を守るたたかい」にあなたは何を思いますか。 
 私たちは、辺野古で闘う若者たちの友人・知人・家族として、彼らの生活を支えるためのカンパを訴えます。
彼らが心置きなく行動するためには、1人・1ヶ月の生活資金・5万円ぐらいかかります。5万円×5〜6人を毎月作りたいと思っています。

 東京の「街」では、できるだけ多く地域の人たちが参加してくれるために「100円カンパ」を始めました。
 家族会も結成されました。

 ご協力をよろしくお願いいたします。
 ヨッシー(友人)、佐竹周一(友人)、中野高(友人)、富田直子・剛・翔子(家族会)、赤羽則子(家族会代表)、ハネやん(家族会)、末木(家族会)、11/29 現在
郵便局 10020−84023361
赤羽 則子
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