オープンスペース街・日誌


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ヨッシーとジュゴンの家
2002.5.24発売 東京の空の下から
2ndアルバム
詳細は、 をクリックして下さいね。

2002年E月A

6月9日(日) 「街」日誌

5/24 有事法制反対集会に大阪から参加していた女性の方が「ヨッシーとジュゴンの家」のCDを買ってくれました。早速、翌日に
 「ゆーじ君」が良い歌なので、知り合いにコピーしていいですかと電話がきました(既報)。

 8日に再び電話が来て、CD5枚の注文があった。「ゆーじ君」を集会で唄うために、みんなで練習していているとの事でした。
そこでハネやんが人文字を考えた。これは曲のイントロに使います。
       行くぞぉー! オォォォォーッ!
  ♪ 







 ♪ 

Y ・ U J ・ I

Y ・ U J ・ I

♪ ゆーじ君を知ってるかい ゆーじ君を知ってるかい
  知らなきゃヤバイことになるらしい
・・・・・(と続く) 

3時のオヤツ。かき氷を食べる。マリさんの差入れだったのかな?
 最近、「街」のマンガを立ち読みしている沖縄出身の少年たち。有事法制反対のアピールの時、一緒にビラまきをしました。
 司、将人、英雄、洋平君のY・U・J・I・パフォーマンス。少年たちは、「戦争は、するな!」などとアピールしていました
サギリ母。サギリちゃんの糠漬けに嬉し涙 夕食は、カニかま、ナス、椎茸、生姜、ミョウガ、大葉、ほうれん草、ネギなどの乗った
カヤク・ソーメンと厚揚げのハンバーグ。サギリちゃん&サクちゃんの糠漬け。食欲の
ない時・暑い時には栄養・滋養のあるメニューで美味かった。
 食後は、京都・映画隊が送ってくれた「3・24 保安処分反対集会」のビデオを見た後で、「ゆーじ君」の練習をした。

6月7日の衆議院法務委員会について
さて、7日の衆院法務委員会は、10時から12時10分頃まで行われ、与党から塩崎・後藤田・福島(公明党:厚労委員)・漆原の4氏が質問しておりました。
今後の日程ですが、とりあえず来週の11日(火)は委員会は開催されないとのこと。週明けに今後の日程を調整するとのことです。来週中はどうもなさそうな雰囲気と聞いております。

塩崎さんは地元愛媛松山では、家族会の県連や地域の作業所等の団体とも懇意にしていると松山の人たちから聞いていましたが、そのせいもあるのか、わりと精神障害者福祉の現状を知った上で質問してるかな、という気がしました。保護観察所の役割、対象者数等も突っ込んで聞いていましたが、返ってくる答弁が的を得ずというか、ちゃんと答えておらず、塩崎さん本人も「満足できない回答ですが…」なんていって
ました。

後藤田さんは、司法精神医療について国内の状況、国際比較では? マンパワーの確保は? 等質問してました。

福島さんは、精神医療全般のことについての質問。今朝の朝日新聞の社説、全国自治体病院協会の提言から、精神医療全体の底上げが必要、といってました。視察に行った先の県立病院の院長が「今回の政府案には期待をしていると言っていた」なんてことも言ってましたが。

漆原さんはわりと司法制度に関連する質問が中心だったように思います。この法案と以前の保安処分との違いは? 何てことも聞いてましたが。

質問に対する回答は、それこそ形式どおり。中でも刑事局長の答弁は原稿読みっぱなしの下向きっぱなし。自分たちの出した「政府案」が「いいものだ」「だから成立させるんだ」と思っているのなら、もっと堂々と答弁しろよな、と思わず突っ込みたくなりました。
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なんて雑感を書きましたが、傍聴に行ったわけではなく、ネットで中継を見つつ、前半は早昼の弁当をつつきながら、
福島さん前後のメモは取ったものの、聞いたり聞かなかったりでかなり怪しいものです。
ちゃんと聞いていた方、補足修正をお願いいたします。

それから、公明党の漆原さんが、強引な通し方はしないでちゃんと審議をする、というようなことを言っていたと漏れ聞きました。
質問の中でも、「いろいろな団体からの声があがっている」と、複数の人が言っていました。
マメで地道な議員訪問も、効力を発しているようですね。が、さらなるダメだしが必要、と感じています。
以上、ご報告まで。

再犯予測に関する米国代表的教科書の記述と、
カロリンスカヤ精神医学関連文献について
 精神科医療懇話会
                                   高木 俊介
                                   吉岡 隆一
                                   浜垣 誠司
1.
資料としてアメリカの代表的精神医学教科書 Kaplan & Sadock 編「comprehensive textbook of psychiatry」2000年度版 を紹介する。

その54章1節に「暴力的な患者」という小節がある。以下はその抜粋である。
              
Violent Patients(抄訳)
「画期となったタラソフ事件でカリフォルニア高裁は、外来患者が第3者に重大な危害を加えそうな切迫した状況があるとわかった場合には、精神医療専門家にはその第3者を危害から守る義務があると判示した。それ以来法廷と立法者は、精神科医は暴力的になる可能性のある患者の将来の行動(危険性)を予測せねばならないという虚構の基準(fictional standard)を作り上げてきた。しかし、すべての研究は、精神科医は信頼できる正確さを持って患者の将来の暴力を予測できないことを示してきた。」

暴力の危険性評価は、『今ここで』の決定である。暴力行為をするかどうかという評価は、直近の短時間(例えば24−48時間)を超えると累進的に正確でなくなる(progressively less accurate)。」

(解説)
 まず第一に気をつけるべきなのは、精神科医がリスク評価や再犯予測を強いられていること自体が批判されていることである。
 Kaplan & Sadock の著者は、率直に「危険性予測の満足できる文献はない」と述べ、Oxford教科書には「臨床家は臨床的にリスクを評価する姿勢は持たねばならない」が「予測の能力には謙虚でなければならない」と側面から法の無理強いに抵抗している。

 再犯や暴力、危険性の予測そのものの時間的見通しでは、数日とはっきり述べられている。Oxford教科書では、予測の実際に関する節で、精神医学的症状が暴力に関連する度合いは、その他因子(例えば病前の反社会的行動など精神症状以外のもの)に比べて意義が薄い、あるいは、暴力行為の実行は環境の引き金が大きいと述べている。

 次に統計学的方法には、危険性の予測はあっても危険性の消失をしめす因子にかんする研究がない。拘禁する際には危険性に関係する因子を数え上げる事はしても、治療の効果による危険性の消失を評価する研究は、長期・統計的予測には全くない。このことは、Oxford教科書でも触れられている。

 阪口厚労相は、Oxford教科書も米国の代表的精神医学教科書も未読、あるいは誤読している。再犯予測や危険性予測やリスク評価を精神医学に押し付けている英米の法と訴訟に対する精神科医の批判を、原文に添ってきちんと読み取れていない。むしろ、精神症状によって評価できる短期の予測については精神科医の責任として大事にし、精神医学を刑事政策ではなく精神医学=患者・治療者の営みとして復権しようとした叙述を読み取らず、教科書中に列挙された統計的因子の多さを、刑事政策的な予測が可能であると述べているのだと早合点した、喜劇的=悲劇的顛末が、この厚労相答弁である。

2.
 次に、厚労省が全国精労協との折衝の中で、再犯予測が可能であることの根拠を問われて挙げたものである、 カロリンスカ精神医学研究所の文献の「抄録」の翻訳を紹介する。
 以下は抄録部の逐語訳なので、専門家以外にはわかりにくいと思われるので、末尾の解説を参照していただきたい。
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Tengstrom A.: Long-term predictive validity of historical factors in two risk assessment instruments in a group of violent offenders with schizophrenia.

(抄録)
精神分裂病を持った暴行犯106名を対象として、暴行犯の再犯予測に関する「暴力リスク評価ガイド(Violent Risk Appraisal Guide, 以下VRAG 」および「H-10」の長期的な予測妥当性を調査した(H-10は、リスク評価尺度HCR-20の履部分である)。また、VRAGの個別の得点によって、再犯に関する種々の絶対的リスクを9つのカテゴリーに分けることの妥当性を検証するよう試みた。
 2つの尺度の評点は、種々の記録に基づいて、事後的に遡及する形で行った。対象者は、病院からの退院後、平均86ヵ月(標準偏差=19.33)にわたって追跡調査された。

 この追跡期間に、対象者の29%が暴行犯を再び犯した。この結果が示すところは、以下の通りである。H-10とVRAGの双方とも、暴行犯再犯の予測に関して中等度の能力があり、H-10の方がごく軽度だけ正確であった。H-10の大半の項目は、暴行犯再犯と有意な相関があったが、VRAGの項目は半分しか有意な相関がなかった。また、VRAGの得点を9つのカテゴリーに分けることは、評価の分かれる結果を生んだ。スウェーデン人の対象群では、VRAGの得点の増加が再犯の絶対的リスクの高さと関連しているという線型の傾向が見られた。しかし、得点の分布および再犯の絶対的リスクの数値は、追試できなかった。

 結論としては、重度の精神病者において将来の暴力を長期予測する上では、履歴因子が重要な役割を果たすと思われる。

(解説)
まず第一に、この研究は、「2つの評価尺度を検討してみたところ、これらが再犯予測に関して中等度の能力(moderate ability)があった」ということを報告しているだけで、別に一般論として「精神障害者の再犯予測は可能である」と主張しているわけではない

 第二に、moderate ability というのがどの程度の数値なのかはこの抄録だけからは不明だが、いずれにせよ「統計的にある程度の相関がある」ということにしかすぎない。つまり、「再犯可能性のある者」と「再犯可能性のない者」を、この方法によって判別できるわけではないのである。評価尺度の結果によって、ある得点以上を「再犯可能性のある者」として扱うことにした場合、その中には必ず一定割合で「再犯しない者」も含まれることになるし、その逆も同様である。

 最後の結論は、長期予測のためには、(ある時点の精神症状ではなく)履歴因子(個人の生活史や過去の犯罪歴など)が重要な役割を果たす、ということである。つまり結局は、専門家が研究成果を元に予測すると言っても、「今まで繰り返している人は今後も繰り返しやすいであろう」という陳腐な事柄に毛が生えたようなことを言えるだけなのである。
以上。

6月8日(土) 「街」日誌

暑い1日。店の前はトロピカル・モード  昼食は、イワシ・豆腐のネギソース  「街」ニュース発送とCD作り
サギリちゃん&サクちゃん作糠づけ  サギリちゃんのニンジン・サラダ  夜は、集会へ
集会のはじめにライブをした。大好評で、CDが10枚近く売れました。 村中さん(航空労組連絡会副議長)の講演
★ヨッシー、サギリちゃん、トミタさん、チューやんがの4人で参加しました。「なぜ沖縄に…(米軍基地がある)」「俺は売れないロックンローラー/君が代は唄わない」「ゆーじ君」を唄った。唄い終わると、一人のおばあさんが駆け寄ってきて「良かったよ!」と言って僕と握手して
くれた。
 沖縄のオバアと同じように、戦争は絶対反対という熱い心を持って闘っているおばあさんが東京にもいるんだと思ったら胸が熱くなった。
この方は「老人よ、大志を抱け」という感動的な宣言文を出して、介護保険に反対している杉並住民の会の代表の方だった。

 沖縄・名護の「命を守る会」のオバアたち、北富士忍草母の会のオバアさん、そして沖縄・伊江島の謝花さん、無くなられた阿波根昌鴻さん…戦争を行き抜き辛い目にあって苦労された人たちが、僕たち若者に期待してくれる。僕たちは、その期待にこたえなければならない。
僕の心の中には、これまで出会った、戦争や差別と闘うたくさんの人たちがいる。

 明日から、もっと元気に、生きて行こうと思う。
 戦争は絶対に許さないぞ!

「ヨッシーとジュゴンの家」、ライブ・スケジュール

6/15(土)
午後2時〜
上野水上音楽堂
地図は下に ↓ 
 つぶせ! 有事法制 みんな集まれ全国集会 
歌/KOTOBUKI(寿)
  前段で1:30〜 「ヨッシーとジュゴンの家」
発言/宮城康博さん(前・名護市議)他
6/16(日)
午後1時
代々木公園B地区
STOP! 有事法制 6・16 全国大集会

*僕たちは、例によって勝手に唄いまくります!
 6/17〜  地方大学のキャンパス・ゲリラ・ライブ・ツアー(予定)
 6/22(土)  「街」・まよなか★しんやライブ、ゲスト出演
  8/5-6  8・6 ヒロシマ
 8月中・下旬  沖縄・名護市議選、宮城康博応援 名護市街地ライブ



アフガニスタン救援委員会NEWS<第12報>
■アフガン→神戸レポート第3信
 
 前回のニュースに引き続き、当委員会よりアフガニスタンに派遣した鈴木隆太の現地レポートをお伝えいたします。今回はパクティア州ガルデーズの様子をお伝えします。

 鈴木は5月27日〜6月2日の間アフガニスタンに滞在。また今回の訪問は「ゆめ・風10億円基金」の支援を受け、現地の障害者の状況の視察も兼ねております。
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鈴木隆太・アフガンレポート(3)          
 ガルデーズはカブールの南、ロガール州を越えた南側に位置するパクティア州の町。カブールからは約120qの距離がある。ここは未だに銃撃戦が行われている地域でもあり、BBC(イギリス国営放送)などでも未だ戦闘が伝えられてい
る。ここは京都のサレヒさんの故郷でもあり、今回彼の弟さんと通訳とで訪問した。ガルデーズは山に囲まれた盆地のような地形で主な産業は農業。ガルデーズでは以下のような多くの課題がある。                      

・水          
  ガルデーズには今もカレーズが残っており非常にきれいな水を蓄えている。しかしここに住む人々へ供給するには足りない状態で農業もできない状態のこと。(一方で農業をしている地区もある)これはここ数年続いている干ばつのため水が足りないという。農業ができない人々は家畜である牛や羊のミルクなどを売ったり家畜を売るなどして生計をたてている。   

・教育            
   現在、クウェートのNGOが学校のプロジェクトをここで行っている。教科書などはUNICEFの支給で行われているという。アフガニスタンでは20年に及ぶ紛争のため教育システムがすべて破壊された。現在、国連を中心にBack to School
キャンペーンが各地で行われている。ガルデーズでは約4,000人の男の子が学校に行き始めているが、1,000人の女の子はまだ学校に行っていないとのこと。教育内容は基本的なこと(小学校レベル)から始められているとのこと。
先生への給料については6ヶ月間は国連が、それ以降はアフガン政府から支給されるとのこと。                                           

 ・保健            
  ここガルデーズでは病院やその他個人経営のクリニックなどはあるが、どこも機材がほとんどないような状態。電気、ガスについてもない状態。               
 
・ロヤジルガ                       
  この地域ではすでに6人の代議員が選出された。2名のパシュトゥンの男性、2名のタジクの男性、2名の女性。この誰もが大学等教育を受けているとのこと。女性は1人はドクター、1人は先生。                  

 次回のニュースレターでも引き続き鈴木隆太のアフガニスタン報告を掲載いたします。なお鈴木は2001年1月のインド西部地震の被災地視察のため、現在はインド・グジャラート州に滞在中。6月12日に帰国予定です。
    
■OCHAリリーフウェブ 日本語最新情報  1OCHAリリーフウェブは国連人道問題調整事務所より出されている災害情報ページです。
英語原文はhttp://www.reliefweb.int/ にあります。
  
 UNICEFと教育省が3月までにどれだけの子どもが学校へ戻ったかを数えた。180万人と予想し、物資や教科書などを用意し、訓練された教師と共に配布したが、実際は300万人が小学校へ戻ったということがわかった。残りの120万
人の子どもたちは物資が行き渡っていない状態にあり、教育省、UNICEFは残りの子どもへ 物資が行き渡るよう対応している。                                    
    
  アフガン難民の予想以上に早い帰国のペースは国際援助やアフガン政府の物資を不足させている。国連難民高等弁間事務所と世界食糧計画は移動手段のための現金と150キロの小麦と物資などを提供してきたが食糧不足で今では小麦50キロと100キロの保証書を配布している。世界食糧計画はカンダハールで帰還者への援助パッケージを一時停止する。                                         
                             
  重要な問題の一つにシェルターがある。国連難民高等弁務官事務所の帰還に対する予算のほとんどが適切なシェルターを配給することに当てられている。カブールの北部ソマリ平原へ帰還した人々は自分たちのもとの土地が荒れ果てているのを目にした。建っている家はほとんどなく、テント村が国際支援帰還からのシェルターの援助を待つために出現した。多くの人が帰還したバーミヤン地域でも同様の状態でほとんどの家がタリバンと北部同盟との戦闘で破壊された。帰還者の40%が向かうカブールでもシェルター問題がある。シェルターは割高で使用料は値上がっている。                               
   女性が働くことを禁止していたタリバン政権崩壊後初めて、警察隊に女性が再参加した。“女性警官は家の中へ入り、女性を捜したりすることができるため警察隊は女性なしではやっていけない、もっと多くの女性がこの仕事に興味を持
ってくれることを期待する”とカンダハールの警察署長は語った。                 
      
■新聞記事より
 6月10日開始予定の緊急ロヤジルガ(国民大会議)に向けての選挙が始まっている。23年間の内戦中、1度も選挙がなかったため、初めて投票する人も多い。、投票は文字を読めない人のため投票用紙には候補者名のかわりに矢印、地球、飛行機などの絵記号が書いている。係員が矢印はどの候補か口頭で説明する。しかし、全国各地で選挙がらみの殺人事件や地方軍閥による逮捕、脅迫事件も相次ぎカブールの国連報道官は「5日までには、全国から議席がでそろう」と語ったが、「開始予定の今月10日に始められる可能性はまだ6割程度」(外交筋)と危ぶむ声も根強い。(6月5日朝日新聞)

■アフガニスタン記録映画上映、神戸でもスタート〜よみがえれカレーズ(再掲)
 日本・アフガニスタン合作の記録映画『よみがえれカレーズ』の上映運動が神戸でも始まりました。5月25日〜6月4日の間に、尼崎を皮切りに「kick off上映会」として、神戸・西神・西宮・淡路島南淡町で順次上映会を開催してきました。
 上映運動の実行委員会は、KOBEの有志で結成した「アフガンを忘れないあなたとのネットワーク」(実行委員長・神田裕(たかとりコミュニティーセンター)、事務局:被災地NGO恊働センター)です。すでにフィルムを購入していますので、ご要望があれば、随時上映会を開催することが可能です(上映に要する費用は要相談)。今後も引き続き上映運動を展開していきたいと思っていますので、興味のある方はご連絡下さい。小人数での企画にも対応しています。
 ◆問い合わせ先:
    アフガンを忘れないあなたとのネットワーク
        tel/fax 078-576-3693
        (被災地NGO恊働センター内) 担当:福田信介

<募金について>
 募金にご協力して頂ける方は、右記の郵便振替口座にて、通信欄に「アフガン支援」と明記してください。なお募金全体の15%を上限として事務局運営・管理費に充当させて頂きます。ご寄付を頂いた方のお名前は随時、同委員会NEWSでご紹介させて頂きます。皆さまご協力ありがとうございます。
                                          
   口座番号:00960-2-12443                              
                    
   加入者名:災害救援委員会                             
                    
    *通信欄に「アフガン支援」と明記してください。       
                                        
アフガニスタン救援委員会(5/17現在・構成団体23団体)
>関西NGO協議会/神戸学生青年センター/神戸YMCA/神戸ラブ&ピース/コープこうべ/災害救援ネットワーク北海道/災害ボランティアサークル騎兵隊/シナピス(カトリック大阪大司教区社会活動セター)/週末ボランティア/震災を生きる宗教者のつどい//たかとりコミュニティセンター/小さな友の会/中部防災ボランティア/都市生活コミュニティセンター/日本青年奉仕協会/東から吹いてくる風/百番目のTシャツの会・藤沢/被災地障害者センター/被災地NGO恊働センター/ブレーンヒューマニティー/ライフスペース・プロペラ/レスキューストックヤード/ゆめ風10億円基金

*救援委員会への参画団体は随時募集しています。FAXまたはメールで事務局までご連絡下さい。

被災地NGO恊働センター
 e-mail ngo@pure.ne.jp
 URL   http://www.pure.ne.jp/~ngo/

「月刊むすぶ」最新号のご案内
No.377 〈非・国民〉の教育権―在日外国人・「ダブル」の教育権―
   ・民族学級から見た共生社会の明日
       〜学校をめぐる二つの視点〜
       民族教育促進協議会事務局長代行  金光敏
   
   ・登録のない子どもたちの学校 
       国際子ども学校  相原太郎

   ・タンポポの花を咲かせよう。
      〜ブラジル人・ペルー人の子どもたちとともに〜
      子どもくらぶ「たんぽぽ」スタッフ  仲晃生

   ・「ダブル」の教育権運動
     〜アメラジアン・スクール・イン・オキナワのリポート〜
       毎日新聞記者  中村一成

  ・日本の『くに』の民族教育
    〜在日朝鮮人、中国人に語ってもらって〜
     聞き手・まとめ
     民族学校出身者の京大への受験資格を求める連絡協議会
     日置真理子

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「公教育とは日本国民を育てる教育」--。在日外国人の教育問題をめぐって議論すると、文部科学省の職員は決まってこんな反論をする。持ち出すのは教育基本法第一条に明記された教育の目的、「心身ともに健全な国民を育成すること」。これを根拠に、言語、文化的少数者に「同化か排除」を迫っている現状を正当化するのである。文部省の名称が変わっても基本は変わらない。同じ役所が「国際理解教育」や「多様性重視」などを唱えるのだからグロテスク極まりない。

 多くの人にとって「日本国民教育」は、まるで空気の様に自然で自明なことなのかもしれない。だが、その思想のもと、「非・国民」の教育権がどう遇されて来たかに目を向ければ、それは、今なお継続している、絶え間ない暴力の歴史以外の何物でもない。

 原点となった事件がある。1948年4月24日、植民地支配から解放された在日朝鮮人たちが、奪われた言葉や文化を取り戻そうと、日本各地に設立した朝鮮学校に対し、日本政府が閉鎖を命令した。17歳の少年が警官に射殺された大阪と、戦後唯一の戒厳令が出された神戸における抵抗の激しさから「阪神教育闘争」と呼ばれる弾圧事件は、その後の「非・国民」教育への弾圧政策を決定付けた。根拠は、一遍の官僚通達だった。

 日本国民を育まない教育は認めない。希望すれば日本人のための学校への入学は許可する--。この方針は半世紀以上後も変わらない。それは、国際学校や中華学校など、他の外国人学校の処遇までも規定している。

 90年代以降、日本は「血の繋がり」を条件にした外国人労働者の受け入れに踏み切った。これに伴い関東、東海地方を中心に、ブラジル人、ペルー人の子どもが増えた。しかし学校で行われているのは適応指導。軍服を着せられ、日本のリズム、食事での生活を強いられる。新たな「皇民化教育」は、多くの「義務教育退学者」を生み出している。

 「教育改革国民会議」なる首相の私的諮問機関が昨年、新世紀の教育について答申を出した。越権行為としか思えない文章に頻繁に登場するのは、「心身ともに健全な日本人を育てる」である。そこには「国際化」に向けて「日本人の誇り」を涵養することはあっても、他者の存在は決定的に無視されている。基本法に書かれた「国民」
を「日本人」に置き換えた提言が各地の財界などで歓迎されるなか、学校現場では、子どもたちが侵略のシンボルに頭を垂れ、天皇の世が永遠に続くことを口にさせられている。「非・国民」の教育権を実現しようとする各地での取り組み。硬直化し、偏狭の度合いを強める「日本国民教育」に対峙する思想は、こんな実践の中から生まれてくるのではないかと思う。

中村一成
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No。376 岐路に立たされる〈食品〉表示
      −雪印食品事件の何が問題なのかー

問われる食品行政企業責任                       日本消費者連盟 水原 博子
    
今消費者として考えること                           安全食品連絡会 山中 純枝  
雪印食品の牛肉詐欺事件の贖罪               雪印食品一般労組  吉村 宗夫  
雪印食品事件が問いかけるもの                     加古 渉   
雪印乳業食中毒事件を振り返る                     飯田 康道  
食品表示、何が問題?どう変わる                     編集部   
グローバル化時代を生き抜くための食べ物の知恵           編集部  
 
急増する輸入野菜                              
編集部   
中央卸売市場、今                              
編集部   
世の中、どんどん悪くなる          愛媛有機農産生協  渡辺 公三 
食品表示に頼らない買い物の仕方         西新道商店街 原田 完  

  オーストラリアや北海道の牛肉を、熊本産と偽って表示して販売していたことが発覚し、大きな騒ぎとなった雪印食品事件。今年6月に親会社雪印乳業が『低脂肪乳』で集団食中毒事件を起こしたばかりだったので、マスコミはこぞって雪印を批判。多くの消費者が「もう雪印の商品は買わない」と言い、各スーパーは事件直後から食肉製品とは関係のないハム・ソーセージ類まで撤去しました。マスコミは制裁したことを誇らしげに報道、その結果2月に雪印食品は会社解散全社員解雇を決定しました。

 「あれだけ騒いでおいて、その後一つも取材に来ない」雪印食品一般労働組合の方は言われます。加工食品会社が大手スーパーの子会社化し、添加物などで増量した食品が求められる中、一般労組は安全な食にこだわる活動を続けてこられてきました。その成果が出始めていた矢先に今回の事件が起こってしまったということです。

 多くの方は雪印食品が会社解散すると聞いて納得されたかもしれません。この心情は日本という国の全く賛成できない最近の風潮です。

 その後次つぎと食品の偽装が発覚。BSE(狂牛病)の影響で鶏肉の供給が間に合わなくなり、タイや中国の鶏肉を国産と表示し販売した全農。輸入トマトやゴボウを国産と偽って表示した某食品会社。しかし雪印商品のように撤去されたという話は聞きません。

 中央卸売市場に身を置き流通の現場をみてきた私には、スーパーや小売店の食品がいかに偽って表示されてきたか知っています。魚だって中国の鰻が四万十川産と表示されてきましたし、アフリカの蛸が国内産と表示されていました。決して雪印だけが偽装してきたわけではなくて、食品流通そのものが偽装という、表示というたてまえ
で成り立ってきたと言ったほうがいいかもしれません。「メイド・イン・グローバリゼーション」食べ物の自給率が4割しかないこの国の食生活は、世界中から食料を集めなければ成り立たなくなっています。特にバブル崩壊後の90年代以降スーパーの価格破壊によって、生鮮野菜、加工食品の輸入が急増。消費者が想像できないほど、流通は複雑で巨大(グローバル)になっています。ネギ、ゴボウ、シイタケ、サトイモ、ニンニク、シイタケ、ニンジンなどの和食の素材も中国、国内産地では価格面で太刀打ちできない状態です。一連の偽装事件は、安さと表示というブランドによってしか買い物ができなくなってしまった今の生活の足元を見直すよい機会なのかもしれません。

一冊800円 是非、ご購読くださいませ。

ロシナンテ社 全国の草の根の取り組みの現場の声を集めて32年。
いまだお金と格闘中。是非、定期購読くださいませ。

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ロシナンテ社       musub@mc.kcom.ne.jp    

6月7日(金) 「街」日誌

夕食は、新作「豚トン丼」 夕食後、「ユージ君」の練習をするゆーじ隊

★サクちゃんが3日から、「女の館」で自立に向けた生活をはじめました。おめでとう \(^o^)/

 長い間、引きこもり気味の生活をしていた人には、「自立」と言っても、雲をつかむようなモノなのかもしれない。 
 グループホームに入った当初は、家・家族から離れた解放感で快適に過ごせるが、しばらく経つと、「生活する場」が
 移動しただけで、「自分自身」はあまり変わっていない現実に気づく。
 「環境によって、意識が規定される」という命題がある。確かに環境が変わると、それなりに意識が変わるが、自分の生活
 技術に自信のない人は、「アレも・コレも…スベテを」と思うと、どこから手を付けていいのか、分からなくなってしまいがち。

 ハネやん語録に、こんなのがある。
  「今できることだけを、今やる」
 確かに、やるべきこと(悩み)は沢山ある。でも、それは自分の能力と、よく相談することだ。
 そして、やるべき課題の中から、一つだけ「今できること」を決め、それ以外は「棚上げ」する。
 今できないことは、今やらないってこと。
 面白いことに、「棚上げ」した悩みは、時間がたつと忘れてしまうことが多い。

 「1日1行動」、それを確実にやっていけば、1年で365行動にも積み重ねられる。
 
 先に「女の館」に入ったサギリちゃんは、料理全般を憶えるのでなく、「サラダの達人」を目指すことになった。
 サラダを作るのには、包丁も火も使わない。これなら料理が不得意のサギリちゃんにも可能だ。
 現在の力に、工夫と努力を加えれは、「サラダ」ができるはずだ。

★5日のミーティングで、サギリちゃん&サクちゃんに、「漬物の達人」という新しいテーマが与えられた。
 
 テーブルの上に、ハネやんが買ってきたキューリ、ナス、カブ、ニンジンなどの野菜が乗っている。
 その生野菜に、サギリちゃん&サクちゃんが糠みそに漬けるという「働きかけ=労働」が加わると
 翌朝には、糠づけに生まれ変わる。

 6日の昼食、サギリちゃん&サクちゃん作のキューリとカブの糠漬けが食卓に上った。

 糠漬けは、高温・多湿の日本の発酵食品である。
 生野菜が、糠漬けされて変化したのと同じように、「労働」を加えた人間も、心が糠漬けされ、発酵したのだと思いたい。 
        ジュゴンニュース Vol.1(2002/06/07)
       SDCC(ジュゴン保護キャンペーンセンター)発行
 ★ジュゴンニュースを創刊しました
 SDCCも結成から1年を迎え、6月1日にWebサイトをリニューアルオープンし、メールマガジンも新たに「ジュゴンニュース」として、発行させていただくことになりました。また気軽にジュゴンの話をしていただく場として、メーリングリストも開始しました。これからもSDCCでは、沖縄のジュゴンに関する情報を発信しながら、ジュゴン保護の声を広げていきます。
  皆さまの参加をお願いいたします。

 > ジュゴン保護キャンペーンセンター(SDCC)新Webサイト
      http://www.sdcc.jp/
    よろしければ、お気に入りへの登録、リンク先変更をお願いいたします。

 > ジュゴンメーリングリスト登録はこちら
      http://www.sdcc.jp/J/bbs.html

 ▲なお、今後このジュゴンニュースは、
   無料メールマガジンスタンド Pubzine
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   のシステムを使い自動で配信させていただきます。

   現在このメールマガジンを受け取られている方は、誠に勝手ながらこちらで登録をさせていただきますので、Pubzine からの仮登録確認メールが届きます。
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   今後ともご購読いただけるようであれば、お手数ではありますが、メールに書かれてある手順に従って本登録をお願いいたします(すでにご自分で登録された方は必要ございません)。
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  ■ジュゴン関連ニュース  http://www.sdcc.jp/J/new.html
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 ・鳥獣保護法改正−ジュゴンも保護対象に(沖縄タイムス4/13)
  http://www.okinawatimes.co.jp/day/200204131300.html#no_2

   # 今国会の法改正で沖縄のジュゴンが保護対象になる見通しです。

 ・代替施設協議会開催メド立たず(琉球新報5/24)
  http://www.ryukyushimpo.co.jp/news01/2002/2002_05/020524g.html

   # 6月にも開催し、新基地建設の基本計画策定と言われていましたが、開催のメドはたたず、計画策定はずれ込んでいます。
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  ■署名キャンペーンにご協力を http://www.sdcc.jp/J/sign.html
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  1年間で20万筆を目標に新たな署名キャンペーンを4月から開始しました。ジュゴン保護区の設定と国際水準の環境アセスメント実施を政府に求める署名です。東京・高尾山登山口、大阪・海遊館前、名古屋・金山駅前、広島・天満屋前など全国で定例の署名行動を開始しました。6月末が第1次集約です。WEB上から署名用紙をダウンロードすることも出来ますし、オンライン署名も出来ますので、皆さまのご協力をお願いいたします。

 > 署名ページ
      http://www.sdcc.jp/J/sign.html
     
  なおこの新しい署名活動のスタートにともない、2000年10月のIUCN勧告決議を受けて開始した前回の署名活動は終了させてい ただきました。全世界から約10万筆が集まり、政府に提出いたしました。ジュゴン保護の世論を国内外に広げることに大きく寄与したと考えております。
  ご協力いただいた皆さま、本当にありがとうございました。
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  ■インフォーメーション  http://www.sdcc.jp/J/new.html
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┏ ジュゴンセミナー ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃  「今の法律で沖縄のジュゴンは守れるか」                  ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
 ●6月12日(水)19:00−
    豊島区民センター
   (東京都豊島区東池袋1−20−10 : JR地下鉄池袋駅5分)
 
http://www.mapion.co.jp/here/kokosp/020603/mapi0111995020603172950.html

  今国会で鳥獣保護法が改正され、ジュゴンも保護対象となる見 通しです。環境後進国と言われる日本の今の法律で沖縄のジュゴンをどう守っていけるのかを考えます。

  *大阪(エル大阪)でも、12日(水)19時から、同じ趣旨の勉強会が行われます(詳しくはお問い合わせください)。

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ 環境アセスメント講演会 (沖縄、大阪、東京)              ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
   ジュゴン生息地の名護市辺野古沖への新基地建設についての、環境アセスメントが始まろうとしています。環境アセスメントの目的は、建設工事を行うためではなく、環境を守るためです。
    自然環境や地域社会に基地建設がどのような影響を及ぼすかを明らかにすることが重要です。環境アセスメントの仕組みと私たちが出来ることを考えます。

       主催:ジュゴン保護キャンペーンセンター(SDCC)
       後援:WWFジャパン・日本自然保護協会

┏━━┓
┃沖縄┃6/9(日)13:30-16:00
┗━━┛
         国連環境計画(UNEP)の「ジュゴン報告書」について

         ところ:名護市立中央図書館AVホール
         http://www.rik.ne.jp/nago-library/info/map.htm
         資料代:500円

         プログラム
         1.UNEP報告書について(スライド)
         2.沖縄のジュゴンを絶滅から救え
         〜UNEPジュゴン報告書の意義と国際的反響〜
          花輪伸一さん(WWFジャパン)
         3.UNEP報告書を追い風に市民参加の環境アセスメントへ
          宮城康博(ジュゴン保護キャンペーンセンター )

         国連機関のUNEP(国連環境計画)は、2月にジュゴン報告書を発表し、沖縄のジュゴンについて日本政府に対し、保護区設定などの対策実施と国際水準の環境アセスメント実施を求めています。この報告書の内容を読み解き、地元住民参加の環境アセスをどう行うのかを考えます。

┏━━┓
┃大阪┃6/23(日)14:00-
┗━━┛
        「市民からの環境アセスメント」講演会
         講師:島津康男さん(名古屋大学名誉教授)
         ところ:大阪府立大学
        (南海高野線、地下鉄御堂筋線なかもず下車15分)
         http://www.osakafu-u.ac.jp/fudai/info1.html
         資料代:800円

         ジュゴンのすむ海への米軍新基地建設をめぐる環境アセスメントが始まります。環境アセス研究の草分け的存在である島津康男さんを講師に迎え、市民参加の環境アセスメントをどう行うかを考えます。

┏━━┓
┃東京┃6/30(日)14:00-
┗━━┛
        「市民による環境アセスメント」講演会
        講師:原科幸彦さん(東京工業大学教授)
        ところ:港区勤労福祉会館(JR田町駅3分)
        http://www.city.minato.tokyo.jp/sisetsu/si_03_01.html#3
        沖縄のジュゴンのすむ海への米軍新基地建設をめぐる環境アセスメントが始まろうとしています。国際影響評価学会(IAIA)の理事で、日本の環境アセス研究の第1人者の原科幸彦さんを講師に迎え、市民による環境アセスメントをどう行うかを考えます。
 ‥‥……━━━━ Save Dugong Campaign Center ━━━……‥‥
              ジュゴン保護キャンペーンセンター(SDCC)
                        TEL/FAX 03-5228-1377
                        http://www.sdcc.jp/
                           info@sdcc.jp
アフガニスタン救援委員会NEWS<第11報>
■アフガン→神戸レポート第2信
  前回のニュースに引き続き、当委員会よりアフガニスタンに派遣した鈴木隆太の現地レポートをお伝えいたします。今回は国連や暫定行政機構の訪問、カブール東郊の住宅地、カライ・ザマン・カーンの様子をお伝えします。
 鈴木は5月27日〜6月2日の間アフガニスタンに滞在。カブールをはじめ、ロガール州、3月に大地震のあったナフリン、今も米軍などによる攻撃の続いているガルデーズの視察を行ってきました。また今回の訪問は「ゆめ・風10億円基金」の支援を受け、現地の障害者の状況の視察も兼ねております。
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■鈴木隆太・アフガンレポート(2)                                                                    
◎■鈴木隆太・アフガンレポート(2)
◎国連(UN)のセキュリティブリーフィング
 到着した日の夕方に、UNDP(国連開発計画)において、セキュリティに関するブリーフィングがありました。
 これは、今回UNCRDがUNの正式なミッションとして動くため、UNのセキュリティオフィスの指示に従わなければいけない、ということです。
 最初は、結構どうでもいいんじゃないかな、と思っていたのですが、後になって、このセキュリティが非常に重要なものであることを思い知らされるのでした。

 UNのセキュリティブリーフィングでは、主に、どの地域に地雷が埋まっているのか、またカブールから出る時のUNのルールや、むやみに人の家に入らない事、カブールから出る時は、1時間に1回、必ず車の無線からセキュリティオフィスに
連絡する、などなどのことでした。この時のブリーフィングでは、パクティア州(ガルデズのある州)、ロガール州(カブールのすぐ南の州)では今だに戦闘が続いてる、とのことでした。

◎暫定政権訪問
 28日は、アフガニスタンの暫定政権の災害対応当局や、地域の開発局、再建局などを回りました。各機関はまだまだ情報も体勢も整っていない、というのが今の現状でしたが、各省庁のトップの方々は非常にまじめに今後のアフガニスタンを考えているという印象を受けました。

 その中でも、特に印象的だったのは、地域開発局の方とのお話で、ひとつはソーラーエナジーを使えないか、ということと、もうひとつは、日本でのアフガニスタンの会議の際に、日本の屋根の瓦について興味を持ったそうです。というの
は、アフガンの地域の家の屋根のほとんどはアドベの屋根であり、非常に重く災害にも弱い作りになっているとのことなのです。そのため、インドや日本で使われているルーフタイルというものを各地域にも伝えることによって、災害の被害
軽減につながるのでは、ということでした。

 その他に問題というと、やはり「水」の問題だそうです。これはどこに行っても聞かれることでしたが、非常に水の確保が難しい状況にあるようです。

◎カライ・ザマン・カーン訪問
 次の日は、サレヒさんのご兄弟にお願いして、カライ・ザマン・カーンという、カブールの東部の住宅街を案内してもらいました。
 ここは、4000〜5000家族が住んでいるところで、家のほとんどがアドベ(土や泥の壁)づくりで、家の感じだけでみるならばまるでパタンカ(2001年1月のインド西部地震の被災地)のようでした。

 ここでの課題は、やはり水の問題だそうです。井戸が町のメインストリート(といっても、車が2台並列できるのがやっとのくらいの幅の道ですが)と思われる通りにいくつか見ることができたのですが、それでも全体に供給する水が圧倒的に足らない、とのことでした。またこの地域は電気もガスもない状況で、ガスについては、通りのお店に薪を売る店があり、そこで木を買って燃料にしているそうです。

 また、このあたりでは、焼き煉瓦を作る窯があちこちに点在しており、沢山の煉瓦が作られていました。カブールに限らず、アフガンではいたるところで、山の中腹に家をアドベやその土地の石や土で立てられている家を見ることができますが、ここカブールでも同様に、カブール周辺にある山や丘の中腹に家を建てているところが結構ありました。そこの家の材料は、ほとんどが土の煉瓦で、要所要所に木の梁や木の柱が使われている、といった感じです(しかし、NGO通りと言われる通りや、私たちが泊まったゲストハウス周辺、UNDPのオフィスもそうですが、そんな土煉瓦ではなく、さしずめアフガニスタンの山の手、といった趣でしたが)。

 このカライ・ザマン・カーンの近くの山の上まで車で行った時のことです。頂上まで車で上がってカブール市内を一望できるところで、カメラで撮影をしていました。すると、ちょうど向かい側にある山の裾野から、ひとつの煙(ちいさなキノコ雲のようなもの)が上がりました。すると、サレヒさんが「地雷が爆発した」と一言。すると5秒ほど遅れてから爆発音と思われる音が響いてきました。この爆発が、地雷除去の爆発であることを願いつつ、山をおりました。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 次号のニュースレターではアフガニスタン東部のガルデーズ方面のレポートを掲載いたします。なお鈴木は2001年1月のインド西部地震の被災地視察のため、現在はインド・グジャラート州に滞在中。6月12日に帰国予定です。

■アフガニスタン記録映画上映、神戸でもスタート〜よみがえれカレーズ(再掲)
 日本・アフガニスタン合作の記録映画『よみがえれカレーズ』の上映運動が神戸でも始まりました。5月25日〜6月4日の間に、尼崎を皮切りに「kick off上映会」として、神戸・西神・西宮・淡路島南淡町で順次上映会を開催してきました。

 上映運動の実行委員会は、KOBEの有志で結成した「アフガンを忘れないあなたとのネットワーク」(実行委員長・神田裕(たかとりコミュニティーセンター)、事務局:被災地NGO恊働センター)です。すでにフィルムを購入していますので、ご要望があれば、随時上映会を開催することが可能です(上映に要する費用は要相談)。今後も引き続き上映運動を展開していきたいと思っていますので、興味のある方はご連絡下さい。小人数での企画にも対応しています。

 ◆問い合わせ先:
アフガンを忘れないあなたとのネットワーク tel/fax 078-576-3693
(被災地NGO恊働センター内) 担当:福田信介

<募金について>
 募金にご協力して頂ける方は、右記の郵便振替口座にて、通信欄に「アフガン支援」と明記してください。なお募金全体の15%を上限として事務局運営・管理費に充当させて頂きます。ご寄付を頂いた方のお名前は随時、同委員会NEWSでご紹介させて頂きます。皆さまご協力ありがとうございます。
 口座番号:00960-2-12443
 加入者名:災害救援委員会
 *通信欄に「アフガン支援」と明記してください。

アフガニスタン救援委員会(5/17現在・構成団体23団体)>
関西NGO協議会/神戸学生青年センター/神戸YMCA/神戸ラブ&ピース/コープこうべ/災害救援ネットワーク北海道/災害ボランティアサークル騎兵隊/シナピス(カトリック大阪大司教区社会活動センター)/週末ボランティア/震災を生きる宗教者のつどい//たかとりコミュニティセンター/小さな友の会/中部防災ボランティア/都市生活コミュニティセンター/日本青年奉仕協会/東から吹いてくる風/百番目のTシャツの会・藤沢/被災地障害者センター/被災地NGO恊働センター/ブレーンヒューマニティー/ライフスペース・プロペラ/レスキューストックヤード/ゆめ風10億円基金*救援委員会への参画団体は随時募集しています。FAXまたはメールで事務局まで
ご連絡下さい。
被災地NGO恊働センター
 e-mail ngo@pure.ne.jp
 URL   http://www.pure.ne.jp/~ngo/

6月6日(木) 「街」日誌

寄付で来たグッズで遊ぶスタッフ 高代さんが4年ぶりに来店。
なんとママになってました

日本共産党書記長 殿   ペチャンコ
 私は20才の成人式の後、選挙権を持った時から、毎回、日本共産党に票を入れてきました。

でもこの頃、君たち、なってない
医療観察法案に対する「日本共産党の見解と提案」、アレは何ですか!
 野坂参三の顔に泥を塗るようなマネはするな。
 土井たか子の爪のアカでも煎じて飲め。

憲法9条を忘れない政治をして下さい。
お願いします。

私は先の大戦で、姉と弟を栄養失調で失しました。
幼い命を平気で奪える、その神経をなんとかしなさい。

私は、もう2度と君らの党には票をいれない、思い知れ!

全ての精神障害者差別立法を許さない! 予防拘禁法を廃案へ!6.23集会
みなさん、こんにちは。
  大賀@目黒精神保健を考える会です。
  「心神喪失者医療観察法案」は、先月の28日衆議院本会議にて政府案の趣旨説明及び民主党の対案
が提出されました。6日には、法務委員会において質疑が開始され、予断を許さない情勢となってきています。
 私達は、6月23日に全国で一斉の抗議行動を呼びかけます。
 東京では、以下のように、集会・デモを予定しています。
****************************************************************************
     全ての精神障害者差別立法を許さない! 
  予防拘禁法を廃案へ!6.23集会

  日時:6月23日(日)午後2時〜
  場所:国鉄労働会館 港区新橋5丁目15−5交通ビル地下1階   п@3437−6733
  交通:JR新橋駅(烏守口)徒歩6分
      都営三田線御成門駅下車徒歩4分
  会場費:300円
  主催:予防拘禁法を廃案へ!6.23集会実行委員会(準)


衆議院法務委員会の状況(6月5日現在)
衆議院法務委員会の情報が入ってきましたのでお知らせします。

8時から衆議院法務委員会の理事会が開催されました。
伝え聞くところによると、民主党理事は厚生労働委員会との合同審査と両大臣の出席がなければ法案の質疑を行えないと主張しましたが、与党側に押し切られたとのこと。

 結局7日(金)に法案質疑を与党のみで行い、11日(火)に厚生労働大臣が出席できなくとも、野党の質疑をおこなうという日程が決められたようです。

非常に厳しい状況です。皆さん、力をあわせて踏ん張りましょう!
ブッシュは同時多発テロを事前に知っていた!
5月18日付け

米政界を揺るがす一大政治スキャンダル−−−
ブッシュは同時多発テロを事前に知っていた!
9・11の2日前から準備されていた対アフガン戦争

■大揺れに揺れる米政界
 今アメリカの政界は激震に揺れています。ブッシュ大統領らブッシュ政権トップが ハイジャックによる同時多発テロを事前に知っていた、対アフガン戦争は実は9・1 1の2日前にすでに大統領の署名寸前にまでいっていた、否99年からその度肝を抜 くようなテロ計画が警戒され報告されていたというのです。これは「陰謀史観」の3 流ジャーナリズムの報道ではありません。ブッシュ政権がわざわざ正式の記者会見を開いて弁明せざるを得なくなった事実なのです。

 もはやブッシュ政権が何らかのハイジャックテロ攻撃があることを知っていたのは 事実です。ここまでは渋々認めました。ただ、ライス補佐官やフライシャー報道官 は、それは一般的な情報で、現に起こったようなものではなかったと弁明しています。17日には、ブッシュ大統領自身が、沈黙を破って「後知恵ばかり」「政治的思惑だ」と弁明しました。民主党ダシェル院内総務は、なぜ8ヶ月もこの事実を隠していたのか、と追及しています。

 もし潔白なら少なくとも以下の疑問にはっきりと答えるべきでしょう。
@ 今俎上に上っている「事前警告」情報は2つあります。一つ目は昨年8月にブッシュ大統領に報告されたCIA報告。二つ目はFBIアリゾナ事務所から本部へ行われた内部資料です。そもそも誰からのどんな情報だったのか。まずはその情報そのものを全面的に開示し、米国民はもとより全世界の前に公開すべきです。

A その上で、ブッシュ政権はどんな対処をしたのか。その情報に基づいて現にブッシュ政権が取った具体的な措置を明らかにすべきです。問題は、あれだけの大規模な侵略戦争を勃発させるのならば、なぜ「テロ撲滅」を事後にではなく事前に行わなかったのか。

B また2日前に大統領令の署名寸前までいっていたという対アフガン戦争は、なぜ、いかなる経緯から策定されたのか。その大統領令の署名は、ペンタゴンですでに準備万端であり後は署名だけということだったのか、それともそれから準備開始に入ることになっていたのか。あるいはその準備途中だったのか。

■私たちも無縁ではない。自衛艦は即刻引き揚げるべき。
 私たちも無縁ではありません。あの「テロ撲滅」を大義名分にした戦争が、半ば「陰謀」めいた形で行われたのなら、小泉政権の「テロ特措法」の大義名分もなくなるはずです。小泉政権も、あの貧しいアフガニスタンに侵略し、タリバン政権
を倒壊させ殺戮し破壊しまくった米軍を支援し加担したのです。しかも19日には、インド洋への自衛艦派遣をもう半年、延長することを政府は決定したのです。今の時点の疑惑だけでも、その点からだけでも自衛艦は即刻引き揚げるべきです。

 小泉政権は、ブッシュ政権に対して責任を持ってこの疑惑を問い質すべきです。そして私たち日本の国民は、小泉政権に対して、この一大スキャンダルについての責任追及を始めなければなりません。こんな疑惑を持つ政権の戦争政策に一切加担することは許されないはずです。

 米で5月15日に突如浮上したこの事件は、日本の新聞・TVではまだほとんど扱われていません。なぜか分かりません。有事法制の審議に影響するからでしょうか。それとも19日の自衛艦の派遣延長に影響が出るからでしょうか。私たちは意図的に抑えているとしか思えません。しかしニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポストなどの有力紙、NBCなどのTVネットワークは連日この問題がトップニュースになっています。またイギリスのBBCやガーディアン紙も大きく報道し始めています。Yahoo!USやケーブル・テレビを見ると事態の大きさがお分かりになると思います。日本では小さく(だんだん大きくはなっていますが)隅っこに扱われているだけなのでお気づきにならないと思い、急遽、この一大政治疑惑について急いでとりまとめお知らせすることにしたものです。緊急のため若干不正確なところがあると思いますが、ご容赦下さい。

 要するに、昨年の9月11日の世界貿易センタービル(WTC)ビルへのテロ攻撃が、実はブッシュ政権が知りながらやらせた疑いが出てきたのです。死者数千人とも言われる犠牲者は、さらにはるかに多くのアフガン民衆を犠牲にした戦争を始める口実のための、生け贄だった可能性が出てきたのです。軍需産業とエネルギー独占の利潤確保と政権維持のためには、数千人の命を何とも思わないブッシュ政権の本性がはっきり現れた信じがたい事実です。

 私たちは、この疑惑をフォローし、真実は何であったのかを多くの人に知らせ、小泉政権が加担して行っている対アフガン戦争がどんなものであったのか、有事法制によって準備されようとしている、ブッシュ政権の次の戦争がどんなものであるのかを、訴えていかなければならないと思います。

■5月15日のニューヨーク・タイムズのスクープ記事が発端。
 事の発端となったのはニューヨーク・タイムズの記事「ビンラディンを引き合いに出した攻撃前メモ」(「Pre-Attack Memo Cited Bin Laden」2000/05/15)なるスクープです。これを受けて、米マス・メディアは一斉に報道合戦になりました。一大政治スキャンダル、政治疑惑事件になったのです。

この騒動に押される格好で、米ライス大統領補佐官は、5月16日に渋々緊急記者会見を開かざるを得なくなり、その場で公式に「事前警告」を認めました。ライス補佐官によると、ブッシュ大統領は、昨年8月6日にCIAの報告を受け、1ページ半の文書を受け取っていたと言います。(ただライス氏はFBIメモの存在は曖昧にしました)さらに、テロ攻撃の情報は、昨年4、5月からあり、ブッシュ政権は既に臨戦態勢に入っていたといいます。米連邦航空局は、6月22日から8月16日の間に少なくとも5回にわたって航空会社に警告を発していました。

 9.11同時多発テロが、米政権やCIAが知っていたことについての情報は、これまでからもありました。しかし今回の特徴は、ハイジャックした航空機による攻撃を事前に知っていたことを、ブッシュ政権自身が公式に認めたことです。

 米国内では、この15日付ニューヨークタイムズの報道をきっかけに、民主党のダシュル上院院内総務が、ライス氏が明らかにした8月のCIA報告内容とニューヨーク・タイムズが暴露したFBIの内部捜査資料の全面開示を要求しました。16日のライス補佐官の緊急記者会見も、この民主党の厳しい説明要求に余儀なくされたものですが、会見は「防戦一方の印象をぬぐえなかったうえ、補佐官が時折、緊張からか珍しく声を震わせるなど、政権側の非常に苦しい対応をうかがわせた」(読売新聞)というほど、ブッシュ政権を危機に陥れています。

 さらに、17日には、米NBCなどが、CIAは既に2年前の1999年9月に、航空機の乗っ取りによるホワイトハウスやペンタゴン、CIA本部への突入の可能性を指摘する報告書を作っていたと報じました。私たちには、それまで想像すら
できなかったあの実際に起きた攻撃とそっくりの攻撃について、米政権は報告を受けていたのです。

Pre-Attack Memo Cited Bin Laden (The New York Times) (翻訳準備中)
http://www.nytimes.com/2002/05/15/national/15INQU.htm

同時多発テロ:事前に情報を得ていたと発表 米ブッシュ政権(毎日)
http://www.mainichi.co.jp/news/selection/archive/200205/17/20020517k0000e030031000c.html
米同時テロ・大統領への事前情報、民主党が開示要求(読売)
http://www.yomiuri.co.jp/05/20020517i104.htm

同時テロ、CIAが2年前に「突入の恐れ」指摘(読売)
http://www.yomiuri.co.jp/05/20020518i102.htm

■対アフガン軍事行動は9・11の2日前から準備されていた!
 そして、もう一つ重要な事実が明らかになりました。アルカイダ掃討の「詳細な戦争計画」が、9.11の2日前に、ブッシュ大統領に渡され、大統領令を発動する準備が進められていたというのです。5月16日に米NBCが報じ、17日には
フライシャー報道官も正式に認めました。(「U.S.planned for attack on al-Qaida」)

 9.11後の、ブッシュ政権の異常に早い報復戦争宣言と実際のアフガン戦争開始もこれでうなずけます。

 思い出してみましょう。昨年9月11日早朝の航空機激突の翌日、12日の記者会見でブッシュ大統領は早くも、「戦争」と呼び、「ビンラディン氏の組織壊滅を目指す軍事作戦を検討」、13日には「テロとの戦争」「21世紀の戦争」を宣言
し、ビンラディンを犯人と断定、「継続的な軍事作戦」を開始したのです。14日には、上下両院が武力容認決議を採択し、「非常事態」が宣言されました。これら犯人の特定・逮捕から戦争動員に至る過程のどこまでが、今回暴露された事前の「戦争計画」に盛り込まれていたかは別にして、少なくとも、現に行われた対アフガン戦争が事前に計画されていたことは確かです。

 NBCは、計画書は大統領の机の上に載っていたが、テロ後まで署名のチャンスがなかったと伝えていますが、果たしてそうでしょうか。こんな子供だましのような弁解が通ると思いますか。そうではなく、ブッシュ政権はテロ攻撃を事前に知っており、用意周到準備を整えた上で9.11を待って実際に発動したのではないでしょうか。(ただ準備が途中だったことはあるかも知れませんが。)ブッシュ政権が、もしそうでないというなら、その証拠を示すべきです。

U.S. planned for attack on al-Qaida (MSNBC)(翻訳準備中)
http://www.msnbc.com/news/753359.asp

米政府のアルカイダ掃討作戦、テロ事件以前にすでに策定(Yahoo/ロイター)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020517-00000279-reu-int
米政府、テロ前にアルカイダ解体を計画=大統領報道官(Yahoo/ロイター)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020518-00000324-reu-int


■善意的に見ても「未必の故意」、悪意に見れば・・・。
 仮に、9・11から10・7までの全てをブッシュ政権が仕組んだとまでは言わないにしても、今回政権が自ら認めた事実だけからして、どのようなことになるでしょうか。
 要するに、@ブッシュ政権が自らがテロの存在を知っていたこと、しかもその情報源が2つあること、Aその情報源を本気で突き止めなかったこと、B従ってテロを本気で止めようとしなかったこと、Cテロの存在を利用して対アフガン戦争を実際に準備したこと、D大統領が大統領令に署名寸前にまで至っていたこと、です。

 ここまででも、ブッシュ政権は、WTC攻撃の「共謀者」であったことになります。いわば、「未必の故意」による大量殺人事件、あるいは「不作為の作為」、あるいは「不作為犯罪」とも言えるものです。私たちは、9.11の数千人の犠牲
者は、テロの犠牲者であるだけでなく、アメリカ自身の侵略戦争と軍事介入に対する犠牲者でもあると主張してきました。しかし、今回の政治疑惑を見る限り、間接的にだけでなく、直接的に、米政権の戦争政策のための「陰謀」の被害者であった可能性がますます濃厚になってきました。

 しかしアフガニスタンの民衆に対してはどうでしょうか。ブッシュ政権は、2日前に戦争準備を終えていたとなると、9・11があろうとなかろうと、難癖を付けて、いずれは侵略行動に打って出ることは必至でした。ブッシュ政権はアフガン民
衆から見れば「確信犯」です。

 だが私たちは、もっと恐ろしいことがあり得ると考えています。9・11は最初から最後までブッシュ政権が指揮命令したという単純な「陰謀史観」には賛成できませんが、上記の善意の理解よりももっと「陰謀」的要素が強い可能性です。ペンタゴンの一部、CIAの一部、FBIの一部が、従ってブッシュ政権のあるグループが、本当に関わっていなかったのか。そういうもっと直接的な「共犯関係」も否定できないのです。ブッシュ政権とビンラディン氏との緊密な関係については、これまでからもいくつか報告が行われています。例えば、共和党重鎮たちの会社がビンラディン家を国防産業への投資で儲けさせているとか、昨年7月(テロの2ヶ月前!!)にビンラディンが中東ドバイのアメリカン病院で入院中にCIA要員が面会に訪れていたとか。米国史上現にあったどの侵略戦争にも陰謀や策略はつきものでした。ベトナム戦争でも、湾岸戦争でも。戦争屋・石油屋だけから成る今の特異なブッシュ政権に、うさん臭さを見るのは決して突飛な見方ではありません。

「田中宇の国際ニュース解説」より
http://tanakanews.com/c0124wtc.htm
http://tanakanews.com/b1105osama.htm
http://uk.indymedia.org/front.php3?article_id=19316&group=webcast

■ブッシュ政権の戦争拡大路線の行き詰まりと「厭戦気分」の静かな広がり。
 なぜ、今になってようやくこの問題がクローズアップされたのでしょうか。5月16日付ワシントン・ポストは、これまで、「議会の誰も、それに触れたがらなかった。ジャーナリストもまたそうで、大部分は避けてきた」と指摘しています。明らか
に大手マス・メディアの自粛が緩和され始め、「戦時体制」下ということで真実の報道をせずに、翼賛報道に終始してきたアメリカの新聞やTVに変化が出てきたのです。何か潮目が変わり始めたのではないでしょうか。

 第一に、おそらく直接のきっかけは、今秋の中間選挙に向けた民主党の巻き返しでしょう。5月15日今回の事件の発端になったスクープ記事を報道したニューヨーク・タイムズは民主党を支持しています。民主党は危機感を持ったのでしょう。今のまま「戦時体制」が続けば、ブッシュと共和党に反転攻勢に出れない可能性があるからです。しかしそれだけではありません。

 第二に、ブッシュ政権の戦争拡大政策に対する内外からの批判と離反が次第に広がり始めている事情があると思います。アフガン戦争の圧倒的勝利の後、アフガンで長期駐留を始めるだけでは物足りず、フィリピン、グルジア、コロンビアに軍事介入を拡大し、「悪の枢軸」など物騒な新戦略を打ち出し、「まだやるか」と言うくらい次々と侵略と介入を拡大してきたのです。

 転換点は中東政策でした。何よりも、シャロンの対パレスチナ全面戦争を公然と支援するブッシュの中東政策に反発と批判が拡大したことです。また同じ頃南米ベネズエラのチャベス大統領の失脚と追放を狙った軍事クーデタに、これまたブッシュ政権が深く関与したことが、南米諸国は言うまでもなく世界中から総批判を受けました。自業自得といえばそれまでですが、世界中に軍事介入と侵略戦争を推進してきたやり方が、皮肉にもアフガニスタンでの勝利の直ぐ後から、ことごとく裏目に出始めたのです。戦争、戦争、戦争、戦争の拡大しか知らないブッシュ政権のやり方に「もう付|ていけない」と悲鳴を挙げ始めたのではないでしょうか。併せて「テロとの戦争」一色だった米国内の空気もようやく変化し始めて来ました。ブッシュ政権が進める戦争政策、とくに当面の最大の目玉であるイラクに対する戦争準備は、中東諸国
やEU諸国など世界中から孤立し始めています。

 第三に、9.11犠牲者の家族が、事件の真相と責任を明らかにすることを求めて、活動を続けてきたことが挙げられます。おそらくその粘り強い活動が、政権の関与、あるいはサボタージュを示す疑いのない事実を明らかにしていったのではないでしょうか。

 第四に、4月20日のワシントン大行動に見られるように、米国内の反戦平和運動が、「戦時体制」の下で、前進し拡大してきたこと。これが、テロ後の熱狂を冷まし、戦争政策に批判的な報道を可能にする雰囲気を作り出したのではないで
しょうか。
 ブッシュ政権は、また一つ大きな弱点を抱えることになりました。もちろん、窮地を打開するために、逆に危険な賭けに打って出るかもしれません。対イラク戦争が、ブッシュにとっての一発逆転の賭けです。私たちは、ようやく明らかになり出した9.11事件の真相を広く訴え、米国だけでなく日本においても、「テロに備える」ことを口実にすれば何でも押し通せる今の雰囲気に政治的雰囲気に風穴をあけていこうではありませんか。

 小泉政権が強行採決を狙っている有事法制の「有事」とは、実は、米政権が作り出すものだということがはっきりしました。有事法制をなんとしても廃案にしなければなりません。

2002年5月18日
アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局
*英文資料は、翻訳でき次第、HPで紹介します。

★転送歓迎。
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★HP新着記事:
有事法制:討論と報告(第5号)
教育現場と有事法制の危険−加速する教育反動と教員統制
私たち教職員は再び子どもたちを戦争に駆り立てるのか?
http://www.jca.apc.org/stopUSwar/Japanmilitarism/yuji_review5.htm

パレスチナ情勢:
イスラエル軍が再びジェニンに侵攻!
http://www.jca.apc.org/stopUSwar/Palestine/israel_inroad_jenin.htm
5/11テルアビブ10万人行動:ニューインティファーダ始まって以来最大の大衆行動
http://www.jca.apc.org/stopUSwar/Palestine/AntiOccupation17.htm

「やんばる・ヤマトだより」沖縄反基地闘争連帯
http://www.jca.apc.org/stopUSwar/Okinawa/yanbaru-yamato.htm

[書評]
有事法制を強行するための『戦争プロパガンダ10の法則』
http://www.jca.apc.org/stopUSwar/notice/propaganda_de_guerre.htm
「この写真を見た上で、それでもなおかつ爆撃を強行するとしたら・・・私は言うべき言葉を知らない」(写真集)
http://www.jca.apc.org/stopUSwar/notice/intro_morizumi_du.htm
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アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局
URL: http://www.jca.apc.org/stopUSwar/
e-mail: stopuswar@jca.apc.org
〒580-0023 大阪府松原市南新町 3-3-28
阪南中央病院労働組合  気付
FAX 072-331-1919

アフガニスタン救援委員会NEWS<第10報>
■神戸からのスタッフ、現地入り
 
 当委員会からの派遣で、アフガニスタンに入っていた鈴木隆太より報告が入りましたので、お伝えいたします。鈴木は5月23日に日本を発ち、同27日にカブール入り。6月2日に出国するまでカブールのほか、ナフリン、ロガール州、今も米軍などによる攻撃の続いているガルデーズの視察を行ってきました。また今回は「ゆめ・風10億円基金」の支援を受け、現地の障害者の状況の視察も兼ねております。

 今回の救援委員会NEWSでは、カブールの様子や越冬支援のカウンターパートだったNGO・PWJ(ピースウィンズ・ジャパン)の活動報告などをお伝えします。
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■鈴木隆太・アフガンレポート(1)                                                                    
◎5月27日 カブール市街                                            
  まず、カブール。主にUNDPオフィスや、UNハビタット、その他アフガニスタンの暫定政権の災害対応当局や、地域の開発局、再建局などにも回りました。空港は、管制塔らしきものもはっきりと確認できないような感じでしたが、ちゃんと到着のロビーなどはありました。

空港はさしずめ「再会の港」といった趣で、至る所で握手を交わす人々が見られました。その他、空港は破壊された飛行機の残骸や、アメリカ空軍と思われるヘリなどが停まっていました。空港に到着した時に、現地を案内して下さるサレヒさんの弟さん2人と友人が来てくれており、一緒にそのままゲストハウスまで行きました。         
                         
 カブールの状況は、至って穏やかです。空港からカブール市内は車で20分くらいなのですが、到着した時は、あまりの穏やかさに逆に驚きました。本当に普通の生活がそこには広がっているようでした。車を洗う人、自転車で町を走る人、ブルカを着ないで歩いている女性、はしゃぎながら走り回る子ども達。ここで20年間も紛争が続いていた事を伝えるものは、壁などに残された銃弾の痕だけでした。                                                           
              
   町は沢山の車であふれており、そのほとんどが、日本から輸入された中古の車であったり、UNの車であったり、各NGOの車であったあり、中にはパキスタンから来たと思われるとても派手なトラックやバスが、難民の人たちと共にカブールに入ってきているようで、そんな車も見受けられました。                       

  ちなみに、日本から輸入された車の多くはタクシーとして使われており、わざわざ日本語で書いてある企業名などはそのまま残してその他の部分を塗装して走っていました。それはなぜかというと、その日本語の部分を残しておくことによって、日本から来た車だということが分かるから、とのことです。どうやら、日本車がブランドのようですね。             

◎PWJ(ピースウィンズ・ジャパン)のカブールでの活動                            
  <事務局追記> PWJ(ピースウィンズ・ジャパン)は、当委員会が昨年10月に「難民救援委員会」として活動を開始して以来、越冬支援などで資金を提供させて頂いたNGOの一つです。今回の鈴木隆太の訪問では、PWJの現地事務所で活動の様子をうかがってきました。

 カブールに到着してから、PWJのオフィスに行きました。PWJは主に、カブールとマザリシャリフの2個所で活動をしています。カブールでは、今の段階では、学校の修復(建設ではなく)と、学校のまわりの衛生設備の支援などをしているそうです。スクールプロジェクトは、国連、アフガニスタンの教育省と連携して実施。また同時に女性支援として、養鶏の事業を実施しているそうです。マザリシャリフはUNからLeading Agencyとして指名され、マザリシャリフを含むサリプル州での各NGOのオペレーションなどもしているようです。                        
                                   
 村の家々は、村の人たちが自分たちで再建しているそうです。全体の状況として、インフラの必要性がもっとも高いのでは、というスタッフ方の意見でした。今後、PWJはゆっくり今後のプログラムのための調査を開始していくそうです。それは、ロヤ・ジルガの状況も含めて、様子をみながら進めていくとのことです。
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 次号のニュースレターでも引き続き鈴木隆太のアフガニスタン報告を掲載いたします。なお鈴木は2001年1月のインド西部地震の被災地視察のため、インド・グジャラート州を経由して6月12日帰国予定です。

■アフガニスタン記録映画上映、神戸でもスタート〜よみがえれカレーズ
 日本・アフガニスタン合作の記録映画『よみがえれカレーズ』の上映運動が神戸でも始まりました。5月25日〜6月4日の間に、尼崎を皮切りに「kick off上映会」として、神戸・西神・西宮・淡路島南淡町で順次上映会を開催してきました。

 上映運動の実行委員会は、KOBEの有志で結成した「アフガンを忘れないあなたとのネットワーク」(実行委員長・神田裕(たかとりコミュニティーセンター)、事務局:被災地NGO恊働センター)です。すでにフィルムを購入していますので、ご要望があれば、随時上映会を開催することが可能です(上映に要する費用は要相談)。今後も引き続き上映運動を展開していきたいと思っていますので、興味のある方はご連絡下さい。小人数での企画にも対応しています。

 ◆問い合わせ先:
アフガンを忘れないあなたとのネットワーク  tel/fax 078-576-3693
(被災地NGO恊働センター内) 担当:福田信介

<募金について>
 募金にご協力して頂ける方は、右記の郵便振替口座にて、通信欄に「アフガン支援」と明記してください。なお募金全体の15%を上限として事務局運営・管理費に充当させて頂きます。ご寄付を頂いた方のお名前は随時、同委員会NEWSでご紹介させて頂きます。皆さまご協力ありがとうございます。

 口座番号:00960-2-12443
 加入者名:災害救援委員会
 *通信欄に「アフガン支援」と明記してください。

◆地震支援(5月30日までの入金分/敬称略)
萩光塩学院宗教部(山口県)/Cafe na(東京都)/(株)共立サービス(兵庫県)/中谷(兵庫県)/来迎寺(兵庫県)/第29回村民卓球大会参加者一同(新潟県)/江口(福岡県)/安養寺(兵庫県)/江口(兵庫県)/露木(大阪府)/ゆめ・風基金(大阪府)/戎(兵庫県)

アフガニスタン救援委員会(5/17現在・構成団体23団体)>
関西NGO協議会/神戸学生青年センター/神戸YMCA/神戸ラブ&ピース/コープこうべ/災害救援ネットワーク北海道/災害ボランティアサークル騎兵隊/シナピス(カトリック大阪大司教区社会活動センター)/週末ボランティア/震災を生きる宗教者のつどい//たかとりコミュニティセンター/小さな友の会/中部防災ボランティア/都市生活コミュニティセンター/日本青年奉仕協会/東から吹いてくる風/百番目のTシャツの会・藤沢/被災地障害者センター/被災地NGO恊働センター/ブレーンヒューマニティー/ライフスペース・プロペラ/レスキューストックヤード/ゆめ風10億円
基金

*救援委員会への参画団体は随時募集しています。FAXまたはメールで事務局までご連絡下さい。
被災地NGO恊働センター
 e-mail ngo@pure.ne.jp
 URL   http://www.pure.ne.jp/~ngo/

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