オープンスペース街・日誌

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2002年3月D

3月22日(金 「街」日誌

根津さんへの“処分”は不当です!
支える会事務局通信  (No.19 2002/ 3/21)
発信:支える会事務局
根津さんへの“処分”は不当です!
次の行動にご参加を!

☆ 3月24日(日)19:00〜 場所:スペースFにて 2月21日の過剰警備についての監査請求についての相談会をします。当日28階で、あの異常さを経験した方は、特にご参加ください。

 2月21日の過剰警備について情報開示を求め、3月11日に開示決定の連絡を受け12日に開示を受けました。
総務局からは、
*警備員日誌は開示する。
*警備員に要請した内容は、口頭で行われたため不存在。教育庁からは、
*職員に指示した内容の(浦部係長の)メモを開示する。というものでした。

開示の内容のズサンさもさることながら、あの異常な警備は、誰のために私たちの税金を使っての仕事だったのか!誰もが怒りを感じた4時間でした。

☆ 3月24日(日)9:30〜 多摩市教育委員会定例会 
*この日、支える会からと、支える会のメンバーから、興味ある「請願」が2本、出されます。
内容は、そのときにお楽しみに。多くの人の傍聴をお願いします!

*当初定例会の予定は26日でした。一週間前の19日に問い合わせると、延期されるかもしれないという回答でした。翌20日に確認の電話をした結果、24日に前倒しになったことが分かりました!恐ろしく遠いところで、市政・教育行政は進められている!というのが実感です。

☆ 3月24日(日) 定例会傍聴後、駅前チラシ配り(18日の会では、定例会前に市役所前でチラシ配り、と決めましたが、急遽、このように変更せざるをえません!あしからず。) 

☆ 4月11日(木)13:30〜   第6回 石川中裁判 東京地裁八王子支部
 前回、出された高嶋意見書をもとにこちら側が行った求釈明に対して、被告側が釈明を出してくるはず
です。果たして指導要領では許されない授業をしたといえるのでしょうか。「ほうせんか6号」が裁判
の前に発行されます。高嶋信欣論文の要旨とその意味するところを、お読みとりください。

☆ 4月11日(木)18:30〜  支える会会議 場所:立川中央公民館( 042-524-2773)

【その他の報告とお願い】
☆ 2月4日に「☆ 緊急署名☆ 実行委員会」☆ を立ち上げて都教委宛の緊急署名☆ に取り組み、会議はここを中心にして進めてきました。

 *緊急署名は4回にわたって合計4,009名分を提出しました。
未提出の239名分を合わせて、合計4,248名集まりました。

☆ 3月8日(金)都庁前、早朝チラシ配り

☆ 3月8日(金)都教委定例会傍聴 主幹制度も議題に上っていて、傍聴の枠20名に対して112名が集まり、クジを引きました。もっと広い部屋を確保して、全員が傍聴できるようにすべきです!

★ 20日、根津さんに“処分発令”の通知が渡されました!
★ 処分の詳細は分かりません。都教委は22日を指定してきましたが、この日、根津さんはすでに「法事」の予定になっているため、25日以降に変更を求め、校長が日程の調整にあたっているところです。

3月21日( 「街」日誌

3/20(水)の「街」日誌
★午前中、関保健相談所で健康診断があるので、行きました。ハネやんは残って昼食を作っていました。
☆午後から、今年二度目の「冬物衣料、100円セール」をやりました。 

 お客さんでごった返す店内  外ではヨッシー、仁君が呼び込み  3時のお茶の時間
今日も訴えます。仁君  サギリちゃんも元気 (^o^)丿 Aちゃん

 3・24集会のゼッケンを作る則子さん それにアイロンをするチューやん  晩飯は、マグロ、イカ、サーモン、鯨、
玉子焼きの刺身丼

★夕食後、カズ君が遊びに来たので、焼鳥、ツマミを買ってきてお酒を飲みました。洋平君はAちゃんのオナラの話で、
 顔が壊れるほど笑っていました。破顔一笑 (^o^)丿

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                             //転載歓迎//

 <第2回新石垣空港建設工法検討委員会>  小林 孝
                      WWFジャパン「しらほサンゴ村」


 2月18日に第4回の、2月28日に第5回の、それぞれ新石垣空港環境検討委員会が開かれた後、3月8日には第2回新石垣空港建設工法検討委員会(委員長:上原方成琉球大学名誉教授)が琉球大学近くのホテルで開かれました。各委員会の開催の間隔が相当短く、事業者(沖縄県)はなにやら方法書の公告縦覧を急いでいるような感触を受けます。

[滑走路形状の変更、不足土量の減少]
 事務局から新たに提示された資料では、滑走路の設計図に変更が加えられていました。前回までは、空港の地表面が比較的単純な一平面上にあったのですが、地形情報の精度向上(要するに測量の精度を上げた)による詳細な見直しがされた上、かまぼこ断面形状の頂上に滑走路と誘導路を設けるようになりました。つまり滑走路と誘導路以外の地面は、標高が下げられ、その分土盛量が少なくなったのです。また滑走路の勾配にも修正が加えられました。その結果、従来案では不足土が約190万立方メートルでしたが、新たな案では約100万立方メートルと少なくなったのです。

[盛り土の設計案]
 空港建設に当たっては、「現在の水収支(雨水の浸透、表面流出、地下水の流れ)を極力変えないものとする」という基本的な考え方があり、空港敷地内に降った雨を適切に地中に透水させなければなりませんが、その課題に対し、3種類の盛り土設計案が提示されました。

(第1案)大部分にトムル層と呼ばれる地質の軟岩で盛り土をし、一部に透水性が高い琉球石灰岩の積層区域を作って、そこで地下への導水をさせるもの。

(第2案)第1案の構造に、鉛直ドレーン杭と呼ばれる、琉球石灰岩を充填した導水のための柱を地下に多数設けるもの。

(第3案)本来の土質と同じ琉球石灰岩を、滑走路・誘導路以外の区域に全面的に盛り土するもの。

 簡単に説明すれば、以上の3案です。しかし、どれもシミュレーションはされておらず、そのデータが無ければ選定は無理という委員からの意見に従い、次回委員会(6月が予定されている)までにデータを揃えて再審議ということになりました。また3案の要素を組み合わせた、新しい案もありうるだろうとする含みを持たせた意見も提言されました。

[土取り場についての3案]
 滑走路の設計変更によって、不足土量は減りましたが、いずれにせよ大変な量です。その土をどこから持ってくるのか? これについても3案が提出されました。しかし土取り場に関する資料は、委員だけに配布され、傍聴者には配布されませんでした。

 事務局の説明では、予定地周辺から工面する、多良間新空港建設や多良間港建設の際に出た残渣が多良間島にあるからそれを運び込む、さらには大量の琉球石灰岩が絶対必要とするなら、轟川河口域の南側に広がる県有地の海岸に琉球石灰岩地帯が広がっているので、そこから削り出して利用する、というものでした。

 この轟川南側一帯の海岸を壊して、という案は、相当無茶です。この辺りの前面の海が、まさしく白保のサンゴ礁海域であり、さらには干潮時の干潟はシギ・チドリが採餌のために利用している重要な場所でもあるからです。その海岸を壊してしまうのです。

 これは、轟川の赤土対策として、どうやら水面下で計画されている「轟川河口域に大型の沈砂池を建設する」ものとリンクしているようなのです。この轟川河口域の大型沈砂地構想も、かなり酷い。轟川で唯一残された自然河川部分(最下流の数百メートルだけが、河川改修されずに現風景を維持している)を人工的なものにしようというのですから。

 この案については、やはり委員からも否定的な意見が出されました。結局これも先の盛り土に関するデータが出てから再検討ということになりました。

[方法書にはどう書かれるか]
 新石垣空港環境検討委員会では、方法書に土取り場の場所を明記して環境アセスメントの対象にする、ということが事務局から明言されていました。しかし今回の工法検討委では、場所が決まりませんでした。どうするのでしょう。実は土取り場の候補地が3箇所あることを方法書に記載して、それで公告縦覧に供するというのです。記載されるだけで、それがアセスメント調査の対象にならないのだとしたら、つじつまが合いません。どういう表記になるのか、次回環境検討委員会で明らかになりますが、事業者の「方法書軽視」は、ここでも露見されています。        
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♪♪ 転載を歓迎しますが、著作権は各執筆者に属します。
    引用される場合は、執筆者にお断り下さい。
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発行者   鷲尾雅久 谷崎樹生 小林 孝
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3月20日(水) 「街」日誌

★3・24集会に向けた共同作業所めぐりも一段落。今日も、店の前でアピールをしました。



 最近、食生活と運動不足で太り気味の
ハネやん。ダイエットの為、2つ隣りの駅
の上井草にあるハナマサまで歩いて仕
入れに行き、武蔵関まで戻ろうとしたら、


 隣りの上石神井駅でお茶の時間。70分
歩いたので電車に乗った。降りるとマリさん
がいた。ダイエット・ウォークしていることを
話すと、メロンを差入れてくれました。m(__)m
 仁君は唄う
★先日、Aちゃんが「カツ丼と天ぷらそばを食べたいな。でも外で食べると1000円以上
するから無理か。『街』だと300円なので毎日ここで食事を取っている」と話していた。
 300円でカツ丼+天ぷらそばか? でも切り込み隊長・Aちゃんのこの間の頑張りを見
たら作ろうじゃないかという事で、肉の安いプロの為の店「ハナマサ」まで歩いて行った次第。
 揚物用エビ天は、1本100円近いのでやめて、シーフードたっぷりのかき揚げにした。
カツはパン粉を付けて揚げてから切り分けてカツ丼にした。Aちゃんは大盛カツ丼と大盛そば。

★朝と午後、2回のミーティングで、エバッチが送ってくれた3・24のビラ原稿を読み合わせし
た。時々、「その通りだ (^o^)丿」という声が飛んだ。エバッチと一緒に「突っ込め国会」をやる
人?」と言ったら、Aちゃんが「僕、行きます」と嬉しそうに言った。

★3・24集会には、沖縄「ジュゴンの家」のアリ&ようこちゃん、セキちゃんを加え、「街」からは
20人+αの人が参加する。それ以外にAちゃんが病院で声をかけた人が数人、また共同作
業所めぐりの成果として数箇所の共同作業所の人たちも参加。昨年の集会には「街」からの
参加者は、2人だったから、今回は10数倍化達成 (^o^)丿 当日、騒いでやるぞ (^o^)

全国精労協Home>資料庫>【特別立法】>国会前抗議行動

「隔離新法」 国会上程反対 速報! 国会議事堂前抗議行動!

管理人Aなど、全国精労協メンバーも抗議行動に参加!

できるか? 「モバイル現地速報」!! 大丈夫か?

 酷使されるPowerBook Pismo とバッテリー!!

<3月18日毎日新聞>
医療観察法案  障害者団体が国会前で反対の座り込み

 重大事件で心神喪失などを理由に不起訴や無罪になった場合の処遇を定めた政府の「心神喪失者医療観察法案」に反対する障害者団体のメンバーが18日から3日間の日程で、東京都千代田区の国会前で抗議の座り込みを始めた。日本精神神経学会や日本弁護士連合会、民主党なども法案に反対しており、政府の対応が注目される。

 抗議行動を始めたのは全国9団体の約20人。「法案は精神障害者への差別や偏見を助長するだけ」として国会前の歩道に座り込んだ。大阪精神障害者連絡会の塚本正治代表(40)は「事件を防ぐには地域支援の充実が必要で、精神障害者の事件を特別視するだけの法案は通すわけにはいかない」と通行人に訴えた。 【精神医療取材班】


「隔離新法」 国会前抗議行動:速報第1弾

<2002年3月18日管理人A>

早咲きのサクラがちらほらする中ですが、国会前はキビシイ強風にさらされました。
車イスで駆けつけた3人を含めのべ、40人ほどが抗議行動に参加しました。
大阪からは大精連ぼちぼちクラブや人権センターなどから12名ぐらい参加。他は関東の当事者や、障害者の団体、人権センターや支援の市民が駆けつけました。
第2衆議院会館まえ路上で横断幕やプラカードなどかかげて座り込みを始めました。
法案の廃案を呼びかけるビラ1000枚は、議員事務所へのビラ入れを含め、4時頃には撒ききりました。

胸にIDカードを下げる、法務省や厚生労働省の役人は、ビラを差し出してもしらじらしく、避けるようにして通りすぎていきました。精神医療と司法の実態の問題から目をそむけて、いることと重なってしまいます。

法務省や厚生労働省の役人のいう、法案の背景の『世間が・・・』「国民感情が」とは、誰のことでしょう?精神障害者や、精神神経学会、日弁連、そして法案に反対する私たちは世間や国民ではないのか。全くこの国の与党や官僚は誰のために、精神医療政策や福祉をやっているのか。

拡声器を使って、3度の抗議集会を開き、議員、秘書、官僚、市民に訴えました。
取材は、毎日新聞、朝日新聞、NHK、福祉新聞ほかの記者が来ました。
自治労の方の激励や民主党の方や、支援もありがたかったです。

大阪からは光愛病院統一労働組合の組合員も参加しています。全国精労協の全国一般神奈川地連多摩川病院支部の組合員も激励に駆けつけてくれました。

あす19日も議員にはたらきかけロビー活動を展開します。
座り込み抗議行動と平行して、厚生労働省交渉と厚生労働省記者クラブに訴えます。
民主党は、対決法案をプロジェクトチームで提出する姿勢のようです。今後の国会審議の展開を大きく左右するので今が一つの正念場のようです。

直接、議員に会えなくても、山本深雪さんや長野英子さんが提起している、議員へのFaxやメールなどの働きかけはとても重要だと感じました。

psy-netの法案反対の皆さん、メールとファックスを集中しましょう。

衆参両院法務委員会委員名簿   厚生労働委員会委員名簿

強風に横断幕や掲示物が激しく煽られたり、吹き飛ぶこともありました。
時々立っていても、よろけてしまうほど。
しかし、ここは踏んばって参加者各々が、マイクで思いのたけを訴えました。

5時半までの行動で参加者はずいぶん疲れがたまりましたが、夕食でほっと一息。
宿でも明日の展開の準備があります。
ホテルで消耗したメンバーは身体を休めつつ、あすの戦いに備えています。
頑張りますっ!!

近郊のかた、5時まで第2衆議院開館前にいます。ぜひ顔を出して下さい。

参加団体:DPI日本会議・全国自立生活センター協議会JIL・障害者総合ネットワーク・NPOピアサポートセンターこらーるたいとう・大阪精神障害者連絡会・全国障害者解放運動連絡会議関西ブロック・障害者の完全参加と自立をめざす大阪連絡会議・NPO大阪精神障害者人権センター・東京精神医療人権センター・NPOハートラインくれよんらいふ・NPO精神障害者支援の会HIT


偏見にもとづく「隔離新法」はいらない! あたりまえの医療・福祉・人権がほしい!!

「隔離新法」3月国会上程反対! 3/18・19・20 座り込み行動に  

 全国から参加を!参加を!参加を!

〈場所:衆議院第二会館前にて〉
〈時間:正午〜午後5時〉
〈適宜、情宣活動や厚生労働・法務省との協議、国会議員へのロビー活動をします〉

連絡先/東京 精神障害者ピア・サポートセンター こらーるたいとう
       03−3876−0170(TEL)
       03−3876−0297(FAX)


3月19日(火) 「街」日誌

 話の前に、夕食、400円を食べました。  サギリちゃん  会話が弾みます。
 3・24集会のアピール開始  唄う仁君  Aちゃんと握手する久美ちゃん

3月18日(月) 「街」日誌

 3・16(土) 仁君がクラブハウス・めぐろの集会で唄いました。

予防拘禁、不定期拘禁に反対しよう! 最新版 2001年3月15日
 今法務省は、「心神喪失等の状態で重大な他害行為を行ったものの医療及び観察等に関する法案」の上程(この文書がお渡りになるころには上程されてしまうかもしれませんが)を企画しています。この立法は人を予防的、不定期的に拘禁することになります。この法律は、「対象行為の防止」を理由として拘禁する悪法です。

 これを阻止するために小異を捨て大同につくこととし、大規模な人々の広範な集いを立ち上げてこの悪法を阻止しようと思っています。
 是非、実行委員会に参加されるようお願い申し上げます。

2001年3月15日
呼びかけ人
赤羽隆一(オープンスペース街)
有坂 公一(沖縄・名護「ジュゴンの家」)
池原毅和(弁護士)
氏家靖浩(日本臨床心理学会運営委員)
内田雅敏(弁護士)
NPO法人こらーるたいとう
NPO法人ハートラインくれよんらいふ
大賀達雄(目黒精神保健を考える会)
大塚淳子(日本病院・地域精神医学会理事)
岡田徳太郎(精神医療受診者の会)
岡田靖雄(精神科医)
金杉和夫(日本病院・地域精神医学会理事)
篠原睦治(和光大学)
手林佳正(精神保健NGO・SUMH途上国の精神保健を支えるネットワーク代表)
富田三樹生(日本精神神経学会 精神医療と法に関する委員会委員長)
内藤 隆(弁護士)
長澤正範(京都弁護士会所属 弁護士)
中西義徳(弁護士)
中島 直(全国精神医療従事者連絡会議事務局)
中田政義(弁護士)
中村正利(共同作業所「クラブハウス町田」)
日本の戦後責任を清算するため行動する北海道の会
長谷川幸枝(刑法改悪阻止!保安処分粉砕!全都労働者実行委員会)
浜垣誠司(精神科医)
濱本正彦(日本の戦後責任を清算するため行動する会)
藤澤敏雄(東京都地域精神医療業務研究会代表)
藤村 仁(自由広場・武蔵関)
古屋謙一(大学院生)
森泰一郎(全障連関東ブロック)
森山公夫(日本精神神経学会理事)
龍眼(陽和病院患者協会会員)
八尋光秀(弁護士)
樋口篤三(日本労働ペンクラブ)
ペペ長谷川(交流家)
柳田 真(タンポポ舎)
山中 明(労働運動研究者)

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 <第4回・第5回新石垣空港環境検討委員会 続き>
              小林 孝   WWFジャパン「しらほサンゴ村」
  [調査・予測の手法について]
 事業者(沖縄県)・事務局(コンサルタント)から提出された方法書(案)を叩き台にして、それをより良い形にするため、環境検討委員から意見助言を提供する、というのがこの委員会の趣旨です。その中でも肝心要は、何を対象にどういう手法で調査・予測をするか、ということだと考えますが、2月18日の第4回委員会では、その途中で時間切れになり、引き続いて2月28日の第5回委員会に継続審議とされました。

 方法書(案)には、環境影響評価の項目並びに調査・予測手法とあり、対象項目として、大気質・水質・土壌・動物・植物・生態系・景観・人と自然との触れ合い活動の場・廃棄物等が挙げられ、各項目毎にどういう手法でどういう調査・予測を、いつどこでやるのかが書かれています。

 それぞれの項目で、各委員がそれぞれの専門的な立場からさまざまな意見・助言・苦言を述べました。いくつか紹介しましょう。

『予備調査のデータが生かされない』
(既に実施している現況調査の結果は、8月に実施した調査のものまでしか方法書には載らないことに対し)
〈委員〉:「現在実施している予備調査の結果を踏まえないと、これまでの調査の意味が問われるのではないか。それ以降の調査結果によって、方法が変わるということになった場合、方法書を変えることは可能か。それが不可能なら、もっと慎重にやるべきではないか」

〈事務局〉:「時間は流れていく。その中で、8月までの調査結果を報告した。秋以降の調査結果については、使えるものは使っていきたい。が、秋以降のデータは現在未確定である」

〈委員〉:「方法書が縦覧されて、そこでつまずくより、ちょっとぐらい遅れても、できるだけ完璧なものを作ってベストを尽くすべきだろう。そのためには、これまでの経過をきちんと踏まえておくべきではないか」

『定量的データが不足している』
〈委員〉:「『生息状況の調査』といった言葉がたびたび出てくるが、そういうことではなく、種ごとの個体数など、何を調べるのかきちんと書くべき。また個体数、サンゴで言えば被度、そういった定量的なデータを押さえる必要がある」

〈委員〉:「単にどういう昆虫、動物、哺乳類、爬虫類がいた、ということだけではなく、定量的なことを書いてほしい」

上位種、注目種が云々の段階ではない』
〈委員〉:「生態系という概念の中に上位種ということばがでてくる。上位種とは何か?」

〈事務局〉:「環境省マニュアルによると上位種としか書かれていない。私たちの受け取り方は、食物連鎖あるいはエネルギーフローの上位に位置するものと捕らえている」

〈委員〉:「だとしたら、上だけみてもナンセンス。上位種の生存を支える一次生産の方も対象にしなければならない」

〈委員〉:「注目種の定義とか選び方を論議している段階ではない。予備調査をすでに1年近くやってきたのだから、その結果を踏まえて、この地域の注目種は何か、それを支えている植物やら土壌やらはどういう関連になっているのか、そういう話になるべき。ただ抽象的な表現を現段階でしていたら、今後の調査も結局実体がなく終わってしまうのではないか」

〈事務局〉:「…その辺の具体的な検討をするのが、ある意味、準備書の段階ではなかろうかと…」

〈委員〉:「上位種というのは、明らかにカンムリワシだろう。カンムリワシについては、すでに調査文献があるはず。そういうものについては調査内容を絞って、では彼らは何をどれくらい食べているのか、その餌になる側は何を食べているか、といったもっと踏み込んだ調査をしないと間に合わなくなるのではないか」
                  ◎
              
 ここでは委員の意見を抜粋したものしか載せられず、かなり大雑把な雰囲気しか伝えられませんが、全体として委員に共通した意見は、方法書の内容に具体性がなく、何を対象にするかが不明瞭ではないか、環境への影響を回避または最低限にするための方法を探る資料としては相当お寂しい、ということです。環境アセスメント作成マニュアルがあるとしたら、それを単純にコピーしただけの、八重山の地域性への配慮が足りない方法書(案)になっているようにも見えます。また事業者・事務局は、方法書は取りあえずのものであって、大切なのは準備書段階とほのめかしていますから、方法書の軽視とも受け取れます。

 これまで環境検討委員会で審議された内容が反映されるであろう方法書は、今年の4月に最終的なものに仕上がり、それから公告縦覧に供されることになっています。公告は、沖縄県の新聞4紙に掲載され、また方法書(の要約版か)は、沖縄県の広報誌に掲載されるということです。縦覧の場所は、法に則ってということでした。沖縄県は新空港に関するホームページを立ち上げましたが、そこには方法書が掲載される予定はありません。        
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3月17日(日) 「街」日誌

「心神喪失者処遇法案」を閣議決定 後半国会の焦点に
 政府は15日、殺人など重大な犯罪にあたる行為をしたが心神喪失などで刑事責任を問えない人に対して、裁判所が入院や通院を命じ、必要な治療を受けさせることを柱とする「心神喪失者処遇法案」を閣議決定した。

 触法精神障害者の処遇をめぐっては、70、80年代にいわゆる保安処分制度を導入する構想が検討されたが、国会提出には至らなかった。今回の法案は治療目的を前面に打ち出してはいるものの、野党や医療関係者、精神障害の当事者らから批判や疑問が出ており、後半国会の焦点のひとつになりそうだ。

 法案によると、裁判官と精神科医各1人で構成する判断機関を全国の地裁におき、対象者の処遇を決める。「参与員」の資格で精神保健福祉士らが意見を述べる仕組みも盛り込まれており、これまでにない司法手続きの創設を目指している。

 対象者が入・通院する医療機関は、スタッフや設備を充実したものにする方針。この制度の導入を機に、政府は他の診療科に比べて質の乏しさが指摘されている精神科医療全体の底上げに取り組みたいとしている。

 一方、入・通院の必要性を判断する基準は「精神障害による再犯のおそれ」とされている。あいまいな根拠で患者の自由を拘束することになりかねないとして、不安や警戒がもたれている。


 法務省は早期の施行をめざしているが、厚生労働省は医療機関の整備に一定期間かかるとしており、調整が続いている。(09:40)

法務委員会委員の連絡先

衆議院

理事長 園田博之 自民 ファックス 03-3502-5142
理事 佐藤剛男 自民 g02097@shugiin.go.jp
理事 塩崎恭久 自民 shiozaki@y-shiozaki.or.jp
理事 棚橋泰文 自民 ファックス 03-3508-3909
理事 山本有二 自民 ホームページから http://www4.inforyoma.or.jp/~yujiyama/another/frame.htm
理事 加藤公一 民主 koichi@katokoichi.com
理事 平岡秀夫 民主 hideoh29@ymg.urban.ne.jp
理事 漆原良夫 公明 info@urusan.net
理事 西村眞悟 自由 tokyooffice@n-shingo.com
荒井広幸 自民  mailto:h_aria@kt.rim.or.jp
太田誠一 自民  mailto:liberty@otaseiichi.gr.jp
○後藤田正純自民 info@gotoda.com
左藤 章 自民 akira310@theia.ocn.ne.jp
笹川 堯 自民 ファックス 03-3502-8865  
下村博文 自民 mailto:info@hakubun.or.jp
鈴木恒夫 自民  ホームページから http://www.tsunesan.org/
中川昭一 自民 ファックス 03-3580-5556
西田 司 自民 ファックス 03-3502-5915
平沢勝栄 自民 info@hirasawa.net
保利耕輔 自民 g04060@shugiin.go.jp
○松島みどり自民 mailto:info@matsushima-midori.jp
柳本卓治 自民 ファックス 03-3597-2801
吉野正芳 自民 mailto:g06507@shugiin.go.jp
岡田克也 民主 g01083@shugiin.go.jp
鎌田さゆり民主 sayuri-hf@est.hi-ho.ne.jp
佐々木秀典民主 g01991@shugiin.go.jp
日野市朗 民主 g03728@shugiin.go.jp
○水島広子 民主 mailto:mizusima@iname.com
山花郁夫 民主 g06477@shugiin.go.jp
石井啓一 公明 ishii229@alles.or.jp  
藤井裕久 自由 ホームページから http://jiyuto-kanagawa14.gr.jp/
木島日出夫共産 ファックス 03-3508-3916
不破哲夫 共産 ファックス 03-3508-3736
植田至紀 社民 h05357@shugiin.go.jp
徳田虎雄 無  ファックス03-3508-3340


参院法務委員会

委員長 高野博師   公明  tk@takano-hiroshi.com
 理事 市川一朗   自保    mailto:ithiro_ichikawa@sangiin.go.jp
 理事 服部三男雄  自保    ファックス 03-3502-5808
 理事 千葉景子   民主  keiko_chiba@sangiin.go.jp
  理事 日笠勝之   公明    ファックス 03-5512-2612
 理事 井上哲士   共産  ファックス 03-5512-2710
    青木幹雄   自民  ファックス 03-3502-8825
    岩井國臣   自民  ホームページから http://www.kuniomi.gr.jp/chikudo/index.html
     柏村武昭   保守系無    info@kashimura-takeaki.com
     片山虎之助  自民  toranosuke_katayama@sangiin.go.jp
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     三浦一水   自民    ホームページから  http://www.miuraissui.com/index-t.html
     江田五月   民主    satsuki_eda@sangiin.go.jp
     小川敏夫   民主    toshio_ogawa@sangiin.go.jp
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     平野貞夫   自由    hirano.sadao@hiranosadao.com
     福島瑞穂   社民    mizuho-office@jca.apc.org
     本岡昭次   無      shouji_motooka@sangiin.go.jp

○印は厚生労働委員と兼任    

東京へエバッチと2人旅/皿澤 剛  『友の会通信』5778号
 エバッチが社会臨床学会に発題者としてよばれて東京に行ってきました。俺も一緒に行かせてもらったので、2001年
10月27日から10月29日までの二人旅のことを書いていきます。

 エバッチは最初にこう語った。「混乱して欲しい。矛盾して欲しい。スッキリしないという想いを持つて帰ってほしい」
 東京まで『学会』によばれて、エバッチは最後まで「想い」をぶつけた。

 俺はその「想い」を受け止めなければならなかった。その「想い」を消化することはできただろうか。正直、不十分にしか
できていないと思う。しかし、俺は、エバッチのその「想い」にこそ、真実があると感じた。だから、不十分ではあっても、
俺は、自分が受け止めた範囲で考えたことを、ここに書こうと思う。

 俺たち「精神病者」の日々の生活はどうしようもなく混乱している。矛盾している。それは、俺たちキーサンのどうしようも
ない現実だ。そして俺たちは、どうしようもない「想い」を抱えて生きている。その「想い」は、その日々の生活や現実から
どうしようもなく生まれてくるものだ。俺たちは、その混乱した日々の生活を直視することしかできない。だから、その「想い」
から出発するしかない。

 そして、俺たち一人一人にその「想い」はある。たとえ言葉で表現できなくても、俺たち一人一人は「想い」を抱えて生きて
いる。いや、本当の「想い」というのは言葉にできないものだ。俺にも「想い」がある。言葉にできない「怨念」がある。「怒り」
や「悔しさ」がある。「喜び」がある。俺らは、そこから出発するしかない。そこから日々の生活をつくっていくしかない。そして、
生きていくしかない。

 もし、そのことが認められないならば、その現実を直視できないならば、不毛な「理論化」に陥るだろう。そして、「想い」を
合理化するだろう。自分の「想い」を合理化するのは、その人の勝手だが、俺たち「精神病者」は、そこで生きてゆくことは
できない。俺たち一人一人の「想い」は無視され、作られた「現実」のなかで「生きる」ことを強いられるだけだ。俺たちは
それに反対している。俺たちは、本当の意味で生きていきたいだけだ。ただ、そのためには、俺らキーサンの現実を直視し
なければならない。

 たとえば、俺たちが「触法精神障害者対策」に反対するのは、それが明らかに俺たちの現実を無理やりに、つまり暴力的な
強制力によって破壊するからだが、それは俺たちが抱えて生きている言葉にできない「想い」を、絶対服従を強いることによって
無理矢理に合理化することに他ならない。俺たちは絶対に、そこでは本当の意味で生きてゆくことはできないのだ。しかし「触法
精神障害者対策」にとどまらず、俺たちが日々かかわっている「精神医療」や「精神保健福祉」というものは、俺らキーサンの
現実を合理化することを「医療」だとか「福祉」だと考えていると言わざるを得ない。そこでは、「良心的」な医療従事者や福祉職が
、俺らキーサンをカヤのそとにしたうえで色々なお膳立てをして、俺らキーサンの「想い」は、あたかも合理化されてしまったかの
ように無視されてしまう。「触法精神障害者対策」という名の保安処分はそれをハードにおこなおうとしているにすぎない。これは
「見えやすい悪事」と「見えにくい悪事」は本質的に同じだということだ。ここで一つの例を挙げれば、、「裁判を受ける権利」を俺たち
は求めているように見えるかもしれないということがある。しかし、はっきり言おう。それは間違っている。俺らキーサンの無茶苦茶な
現実を直視し、そこから自分の「想い」を大切にして生きていこうとしている人間には誇りがある。その誇りから「裁判を受ける権利」
が我にはあるというのと、俺らキーサンの現実を直視できずに、というより、もともと視野のなかに無く、まず不毛な「理論」があり、
必然的に俺らキーサンをカヤのそとにしてお膳立てをする、その「理論」から「裁判を受ける権利が精神障害者にもある」というのは
「言葉」は同じでも全く意味は異なる。俺らは「理論」を求めているのではない。俺らには誇りがある。ただそれだけだ。

 言葉にならない「想い」を、そこから出発しよう、その意味では対等にやり合おう、医者は医者こそを語れ、と語るエバッチの言葉が
社臨や医者の人達にどれだけ届いたかは判らない。しかし、残念ながら彼らは何もしないということだけは分かった。
 現「法と精神医療委員会」委員長 富田三樹生氏は太宰府病院変死事件すら再調査する意志は無いらしいし、社臨のおもだった
人達も実際の行動はなにもする気はないらしい。全てを失わずに出来ることはあるのだろうが、彼らは何もしないらしい。俺らは俺らの
「想い」でやってきたんや、あんたらにも「想い」はあるやろう、だったら出来るはずや、と再三エバッチは、学習会や交流会の場でつき
つけたが駄目だった。

 しかし、『街』や『しんまつ』の人達と出会えたたのは本当に良かった。『街』では泊めてもらい、翌日は、トミやんの作った激辛カレー
をご馳走になった。そして、いきなり、ヨッシーのアフガン反戦路上ライブが始まり、俺もエバッチも思いがけないアピールをすることに
なった。エバッチは「いっしょにできるやんか。これなんや。」と感激していたが、本当に、社臨の医者達や学者達とは好対照だと想った。
理屈じゃなく、殺されることにはどんなことでも反対する『街』の人達の心意気はとても新鮮に感じた。彼らとは、理屈じゃなく一緒に
闘えると俺は想った。それに、トミやんの「私らがやっているのは市民運動じゃない。《庶民活動》ね。」という言葉も印象に残っている。
『街』の人達にはこれからもそのノリでやってもらいたい。応援しています!

 次に『しんまつ』へ行った。東京の端から端へ結構時間がかかったが、何とかたどりついた。そこには亀戸の大きな通りに面したマン
ションの一室だった。とても暖かく迎え入れてくれた。(失礼ですが)少し太ったおじさん達がのんびりと音楽を聴いていた。なんともいえ
ないゆったりとした時間がそこでは流れていたように思う。でも、俺たちには、一から患者会をつくってきた誇りと自信がそこにはあった
ように感じた。キムさんのやさしい誠実な人柄も魅力的だった。そして、うちに秘めた熱い情熱がそこにはあるように思った。あまり長い
時間はいられなかったけれど、俺にとっては大きな出会いだった。

 本当に、いろんな意味で、大変な旅だったように思う。社臨では、俺ら病者の日々の生活から生まれる「想い」を根源的につきつけ、
自分もつきつけられ、それはエバッチにとっても俺にとってもすごくエネルギーを使うことだった。そして大きな失望を味わった。
 でも一緒に闘える人達に出会い、大きな希望をかんじる旅でもあった。

 『街』のみんな、『しんまつ』のみんな、いつか一緒に何かをしましょう。そして、きっと他にもたくさん一緒に何かができる人達がいる
のだと想います。理屈じゃない俺らの「想い」から何かができる人達が、きっとたくさんいるのだと確信しています。


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