これは戦争だ!!!
石原小泉の戦争訓練
【ビックレスキュー2001の衝撃の実態】
ここは、調布基地跡地。今回のビックレスキュー2001のメイン会場。ここのブロックには、警察の警備が厳しく
反対派の人たちはほとんどが入れなかった。しかし、一般の現物人は入っていた。会場の中では、ビックレス
キュー2001に賛成する各企業、団体(思い出せるところで、NTT、東京電力、東京ガス、水道局、トラック協会、
全日本プレハブ協会、赤十字、ほか多数)が、パンフレットを配ったり、説明をしたり、団体により実際に訓練に
参加、もしくは機材の提供などをしていた。
水道、電気、ガスの復旧車両をパトカーが先導をする 朝霞の陸上自衛隊第31普通科連隊の
自衛隊員の運搬車
警察がバイクを走らせる 自衛隊の輸送ヘリ
右に見えるのは、東京スタジアム(サッカー場) 自衛隊の戦車。戦車に乗っている自衛隊員が
無線で現場の指揮をとる
東京都の水道局の車。有事の際の水道復旧の
ための走行訓練をしていた。
訓練の打ち合わせをする警察(バイク部隊)
全般航空統制所。おそらく、自衛隊および警察・消防の
ヘリコプターとの交信をしているのでは
NTTの車
陸上自衛隊と思われる隊員 東京消防庁の広報係と思われる職員
朝霧第31普通科連隊の甲装車 陸上自衛隊の広報担当
戦車の上で指揮をとる
海上自衛隊横須賀地方隊の車 戦車
警察と自衛隊が合同で、倒壊した家屋から人を
救助する訓練。のこで家を切っている自衛隊員
航空自衛隊(府中)
ビルから怪我人を救助するために配備につこうと
している自衛隊員。担架を持っている。
ヘリコプターからビルの屋上へ降下訓練をしている
訓練のために、ビルから担ぎ出した人を応急手当する自衛隊員
ビルからの救助訓練のひいた写真
訓練でビルから人を担ぎ出す模様を視察する
石原と小泉
石原が何やら小泉に耳打している
周りにいる連中は、幹部クラスの人間みたいだ 関係者と話をしている石原、小泉
ビル訓練のヘリコプター 訓練のための救助任務を終えて、引き上げる隊員
終りに、講評を述べる小泉 今回の訓練の首謀者・石原慎太郎

9月1日(土) 速報!!これが石原都知事の治安出動訓練「ビックレスキュー2001」の正体だ!!

速報!!
絶対に許せない!!石原都知事の「防災訓練」に名を借りた「治安出動訓練」
ビックレスキュー2001に抗議に行く!!
今日は、調布・立川・八王子・練馬駐屯地をはじめ、東京都内のあちこちで自衛隊を動員した治安出動訓練・ビック
レスキュー2001が行われた。トミタさん、ちゅーやん、ヨッシー、Aちゃん、がんちゃん、の5人は、多摩川河川敷で
行われた訓練を監視に行った。しんカメさんは調布基地跡地への監視行動へ行った。
AM7:45 多摩川河川敷の会場へ到着。左の方が
河川敷になっている。ここでは物々しい数の警察官が
警備のために配備されていた。
私たちは、みんなに割り振られた監視地点を探して
歩いた。
日本赤十字のテントには冷水の用意があった。喉が渇いたと飲みに来た子供に「この水は登録した人達の
ものだから」と出し渋る。いったい誰のための訓練なんだ!!
迷彩服を着た自衛隊員がうようよしている。警察官の数も尋常ではない。

防災訓練の名を借りた「治安出動訓練」
ビックレスキュー2001
監視記録(ヨッシー記)

AM6:10  「街」を出発。参加したのは、ちゅーやん・トミタさん・Aちゃん・がんちゃん・ヨッシーの5人。

AM7:30 京王多摩川駅に到着。監視活動をするために集まった人達約30人がいた。辻々反戦流しで何度か会ったことのあるT君がリーダーで、6つの監視地点に人を割り振っていった。Aちゃんとがんちゃんと僕は、給食支援を監視することになった。すでに会場の多摩川河川敷周辺は、警官、私服、機動隊、自衛隊がうようよいた。「総合防災訓練のため関係者以外立ち入りをお断りします」と書かれた立て看板がそこら中に立っていて、ロープが張られ立ち入り禁止になっている。ロープをくぐり土手を鉄橋がある方へ向かって歩きながら、僕たちの監視地点を探したが見当たらず、もう一度地図を見ると逆方向だということに気づき、引き返した。途中で私服がうじゃうじゃ集まって道をふさいでいた。僕たちがまっすぐ行こうとすると、「どこへ行くんだ。ここからは立ち入り禁止で入れない」と言った。「僕たちは市民です。見学に来ました」と言ったが入れてくれないので、仕方なく、テニスコートと住宅地をぐるっと回って、10分ほど歩き、逆方向から入った。給食支援のテントから約50mの土手にあるベンチから監視することにした。カメラはAちゃんとがんちゃんが担当した。

AM8:07 監視を始めた。会場は自衛隊員ばかりが目立つ。まさに自衛隊のための訓練だ。僕たちの監視地点は車両の出入り口の目の前だ。僕たちのいる場所から右へ5mくらいの所に練馬第一後方支援連隊のジープが止まっていて、5名の自衛隊員が無線で連絡を取り合いながら交通整理をしていた。保谷の消防車が1台入った。次にモーターボートを乗せたトラック、ゴムボートを乗せた警視庁のトラック、赤十字のマークのついたトラック、警視庁水難救助のトラックが入場。給食支援のテントの中やその周りには自衛隊員がたくさんいたが、これといった動きはない。

AM8:20 ぐらりん号(地震を体験できるやつ)1台、赤十字のマークのついたトラック2台、救急車1台、赤十字のマークのついたライトバン1台、日本赤十字社の白いトラック入場。私服と監視活動に来たらしい人がもめている。災害派遣隊のトラック2台入場。航空自衛隊と書かれた服を着た人が15名ずつ乗っていた。

AM8:35 警視庁のヘリコプター2機、上空を通過。

AM8:37 ヘリコプター2機が着陸。オレンジ色の制服を着て、オレンジ色の帽子をかぶった4人の人たちが簡易浴場のテントの『ゆ』と書かれたのれんの前で、自衛隊員に頼んで記念撮影をした。

AM8:44 ヘリコプター1機が着陸。

AM8:45 サイレンが5秒ほど鳴った。浴場の前には蛇口が6つついた水道がある。

AM8:46 自衛隊員がぞろぞろ鉄橋側の方向へ移動。

AM8:55 自衛隊のジープ1台、ほろが張ってある自衛隊のトラックが続いて7台入場。

AM9:08 上空をヘリコプターが旋回。

AM9:10 浸水した家から人を救助する訓練が行われた。川の真ん中に屋根だけが水面から出ている家があって、その上で2人の男性が手を振って助けを求めている。ゴムボートで救出され上陸後、タンカで運ばれた。水陸両用車が、向こう岸からこっち側に渡って来た。私服3人ともめている男性が「消防相談コーナーに行きたいのに邪魔されています。おまわりさん助けてください」と叫んでいる。

AM9:21 消防庁の赤い車1台入場。警視庁水害救助隊のトラックが岸辺にやってきて、水陸両用車に乗って川の中に入っていった。川の中でおぼれている人を助ける訓練が行われた。モーターボートで救出し岸に上げてタンカで運んだ。浸水した家から人を救助する訓練がまた行われた。

AM9:34 浮き橋を渡って川崎側から自衛隊のトラックが6台やって来た。

AM9:35 先ほど訓練で使われたゴムボートが陸に上げられた。

AM9:43 プロペラが2つ付いた自衛隊のヘリコプターが、鉄橋の向こう側に着陸。浮き橋を渡って来たトラックが向こう側に戻って行った。

AM9:48 プロペラが2つ付いた自衛隊のヘリコプター離陸。川崎方面へ飛んで行った。消防車一台入場。通信アンテナの前で停止。

AM9:50 警視庁のヘリコプター1台上空を旋回。

AM10:01 自衛隊の戦闘機が川崎方面から飛来。上空を通過。続いて大型の輸送機が上空を通過。給食支援のテントの中で5、6名の白い服を着た女性たちが食事を配りはじめた。

AM10:08 消防庁のヘリコプターが上空を旋回して川崎方面へ飛んで行った。白いヘルメットをかぶった人たちがテーブルで食事をしている。庁官の黒塗りの車、到着。お供の5人の隊員を引き連れて見回りを始めた。

AM10:38 鉄橋の向こう側で放水訓練が始まった。ただ今12名の人たちがテーブルで食事をしている。

AM10:40 警視庁のヘリコプターが1機離陸、川崎方面へ飛び立った。食事をする人が多くなってきたので、自衛隊員がテーブルを2台とイスを12脚持ってきて並べた。展示してある仮面ライダーが乗りそうなバイクのそばで、ゴーグルをつけた隊員が手持ち無沙汰そうに立っている。白いヘルメットをかぶった見学者の9割は給食支援テントの周りにいる。やっぱり人は食べ物に弱いなぁと思った。

AM10:41 自衛隊のトラック4台が退場。トラックの中には民間人らしき人が5、6名ずつ乗っていた。はしご車が見学者を乗せて上がったり下がったりを繰り返している。献血供給事業団の車が退場。

AM10:48 プロペラが2つ付いた自衛隊のヘリコプターが離陸。川崎方面へ飛んで行った。川崎方面から来たヘリコプターが着陸。駅の方角から「××反対!」という声が聞こえる。

AM10:50 ジープ2台、自衛隊のトラック4台が退場。トラックの荷台には民間人らしき人たちが乗っていた。上空でヘリコプターが頻繁に旋回している。自衛隊員が「たぶん知事が来たのだろう」と言った。

AM11:00 消防庁のヘリコプターが着陸。SLの旗を持った人たちのグループが約20名集まって記念写真を撮った。

AM11:06 また渡り橋訓練が始まった。ジープを先頭に自衛隊のトラック6台が浮き橋を渡ってこちら側に来た。また、反対行動をしている人たちらしき声が聞こえはじめた。後で聞いた話だと、石原都知事が来ている間、反対行動を機動隊によって暴力的に停止させられたらしい。

AM11:12 ジープが1台入場。

AM11:15 川の真ん中で人が20m間隔で4人並んで水面から顔だけ出している。

AM11:25 約50人の民間人らしき人たちが浮き橋の近くに集まった。サイレンが鳴り「緊急車両が通過します。道を開けてください」と言いながらトラックが走り、川岸に停車して隊員が降りて、さっきから川の中で顔だけ出している人たちの救助訓練が始まった。ゴムボートが2台降ろされて救助に向かった。水陸両用車も1台川の中に入っていった。それと水上バイク1台も救助に向かった。ロケット花火のようなものにロープが付いているのを発射して、1人がそれにつかまって岸まで引っ張られた。日本赤十字のバンが1台入場。

AM11:30 消防庁のヘリコプター離陸。

AM11:38 さっき浮き橋を渡ってきたジープ1台とトラック6台が移動を始めた。

AM11:43 警視庁のヘリコプター2機が上空を旋回。

AM11:50 ジープが1台入場。以上で監視活動を終わった。

がんちゃんは寝不足と暑さで体調が悪くなり、Aちゃんと一緒に帰ることにした。京王玉川駅で別れた。


PM12:30 監視活動をした人たちが駅前に集まって、簡単に各地点からの報告をして、集会場である調布グリーンホールへ向かった。グリーンホールの近くの定食屋でKさんと食事をした。私服がいっぱいいる中で牛丼を食べた。会場付近にはうんざりするほどたくさんの公安の方々がいて、僕たちを出迎えてくれた。「まぁ彼らには彼らの生き方があるんだろうけど、あんまり良い仕事ではないな」と思いながら入場した。

PM1:30 集会が始まった。八王子、立川、調布、練馬で監視および抗議活動を行なった人たちからの報告があった。みんなが一様にビックレスキューは自衛隊のための訓練だと言った。東京スタジアムでの訓練は多摩川以上に警察による規制が厳しく、監視行動へ行った人は1人しか入れなかったそうだ。ちょうどSM○Pのコンサートが行なわれていて、ファンを装って入ることができたそうだ。

PM3:00 デモが始まった。参加したのは約500人。商店街を含めて1時間あまり「防災訓練の名を借りた自衛隊の軍事演習は許さないぞ!!」とか「外国人差別をする石原都知事は辞任しろ!!」などと叫びながら歩いた。僕は途中からギターを弾いて歌いながら歩いた。到着地の公園でも「都知事様」と「介護保険」を歌った。帰り道、乗り換えのために新宿駅を出るとヘリコプターがビルの頭すれすれの高さで旋回していた。石原さんが都知事になる前は、自衛隊が防災訓練に参加することがあっても、メイン会場でせいぜい3、4人程度だったとKさんが話してくれた。石原都知事になって状況がまったく変わってしまった。今朝歌舞伎町で40名以上が亡くなる火災が起きた。住民を災害から守るためには、自衛隊の訓練をするのではなくて、消防庁の強化と災害に強い町作りと、住民が「いざ」という時に助け合う関係を作ることに力をそそぐべきだ。自衛隊の方々は武器を捨てて消防士やレスキュー隊になるってのはどうですか?


これのどこが防災訓練だ!?
トミタ報告

 7:30 駅に到着。土手に行くともうすでに物々しい数の自衛隊が設営していました。

 渡河訓練の所にいた自衛官に聞くと、2時間くらいでこの橋はできたとか。「戦車も渡れるんです」と誇らしげに口をすべらせました。

 次に「練馬の湯」というのぼり旗に引かれ仮設風呂の説明も受けた。お湯の温度も触ってみた。丁度よかった・・・。シャワーもあった。川の水をくみあげて浄水してから風呂にしているらしい。5:00から練馬駐屯地にきてやっていると話す。

 次に給食訓練で、カレーをジープの上で作っている、給食支援炊き出し班(自衛)を見に行った。タマネギを5人分くらい落としているのを見てしまった。「さっきこぼしたでしょ」とちゅーやんが言ったら、「沢山あるから大丈夫です」とセンスのない返事が返ってきた。

 ついにトリアージの訓練場にたどり着いて、質問したり、野外手術車の中まで写真を撮っていると、「ここは関係者以外立ち入り禁止だ。ビックレスキューに反対の人でしょ」とつまみ出された。それでも粘ってわからないように座っていたら、別の人に見つかり「軽犯罪法違反になるよ」と恫喝をかけられる。「どこから来たの?」と聞かれ「あなたこそどこから来たの」と聞くと「警視庁だ」と答えた。顔はマジだった。

 帰るフリをし、ぐるっと違う方向からまた入ってみた。ヘリコプターの発着所があった。無線のクレーン操縦を体験してみませんか、と係の人がわざわざ誘いに来てくれたので、いそいそと会場内に入り説明を受けた。見学者が増えてきたのでそれに紛れ込んで移動した。排水訓練などを横目に見ながらトリアージ訓練場へ行った。特殊メイクで、怪我・骨折を作っていたボランティアの人が30人位いた。そこには緊迫した空気はなく、みんなウキウキ参加していた。このメイクをつけている所がかゆいとか、ワイワイにぎわっていた。

 すぐとなりで起震車が2台。それに乗りたい人が列を作っていた。日本赤十字のテントには冷水の用意があった。喉が渇いたと飲みに来た子供に「この水は登録した人達のものだから」と出し渋る。いったい誰のための訓練なんだ!!

 10時30分頃「石原が11時5分に来る」という情報を手に入れた。SPが6人もやってきたのでどうやらここに来るらしいと思い、待っているとヤツは来た。一緒に待っていたおばちゃんは「調布の町会で来たんだよ。自衛隊の上の人はエラそうで、まるで昔と軍隊と同じだ」と言っていた。すぐそばまで近づいたが、武器は持ってない上、カメラまで拒否し、電池がこの時だけ切れた。フツーのやな感じのエラそうな想像どおりの人だった。ついて回るのもしゃくなので、帰ることにした。

ここでわかった事は、

@防災訓練の名を借りて、治安訓練をする時、その事に問題を感じている人は徹底的に排除しようとしている、ということ。
Aおびただしい数の私服や警官を動員して、反対の人を押さえつけなければならない理由が、この治安訓練にはある、という心からの実感である。

これに対して、私たちができる事は、もっと一般レベルで問題を提起していくことである。「防災に自衛隊が必要か」という問いかけをし続けることが必要だと思う。


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