オープンスペース街・日誌

2001年11月B

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11月23日(金) 「街」日誌11/21
 夕方、沢山の人たちが集まった。
前、田無から来たテリー&レイちゃんご夫妻。
後、ミック、ダイちゃん、ヨッシー
★タカちゃんがミックに散歩の仕方を教えた。ミックは犬が苦手と言っていたけど
 「マックと麟太郎は可愛い。犬の散歩は楽しかった」と言った。
★研修2日目のエガちゃんは、みんなに仕事を教えてもらいながら仕事をした。
★昼食は、ハネやんがハンバーグ定食を作った。色どりが良くて美味しかった。 
  ミックが「こんな立派な昼ご飯をたべるのは久しぶりだ」と感激していた。
★午後から、タカちゃんとミックが食器洗いと、2階の掃除をした。「ミックはお父さん
  と2人暮らしで家事をやっている。だからとっても上手い」と掃除のプロ・タカちゃん
  も絶賛。
★27日に行われる東京都の監査に向けた練馬区役所との事前調査。1時間半
  ぐらい忌憚のない意見交換をした。こういう機会は必要だね。
★近くにあるパン屋の共同作業所「WITH」の人たちがパンを売りに来た。彼らは
  いつも元気で一所懸命だ。
★エイちゃんは、夜、アパートにいると幻覚に悩まされるというので、しばらく「ハウス
  街」に泊まることにした。エガちゃん、ミックもいて大所帯になる。、
★則子さんが先月受けた検査結果に行ってきた。二度、脳に転移した腫瘍も完全に
 治り、医者から「奇跡だね」と言われたそうで、みんなで大喜びした。やっぱり則子
 さんは凄いとおもった。
★ミーティングでエガちゃんが「何をやっていいのか分からない」と言ったのでみんなで
 話し合った。則子さんは「私は生きる為に必死にやって来た。『ジュゴンの家』のスタッフ
 も自分を変えようと必死に頑張っている」 「折角、東京に来たのだから、古い自分を
 捨ててゼロから始めてみたら」とハネやんが言った。「ジュゴンの家」では上手く行かな
 かったけど東京に戻り、この街で新しい道を歩き始めたダイちゃんも語った。ミックは
 そういう話を聞いていて「いい勉強をさせてもらって有難う」と言った。
★ハネやんが新しい方針を提起した。「本当の豊かな地域社会とは、高齢者や『障害者』
 が安心して暮らせる場」 それは「街」が出来て以来の目標の一つだ。先日、南口に「エプ
 ロン」という店がオープンした。それは山崎さんという女性が、ヘルパーをやる人と出会う
 ために開いた店。しかし折角オープンしたけど、まだ1人とも出会えなくて、ヘルパーは
 慢性的な人手不足だという。そこでハネやんは「僕達にできることがあるから、みんなで
 やってみよう」と提起した。
  当事者が、他の「障害者」や高齢者の介護をする仕事ができないか?介護の仕事は、
 「街」が出来た年までさかのぼる。あの頃は、ハネやんと初代マツちゃんがボランティア
 コーナーの妖精で、高齢者介護を度々やっていた。そしてハネやんが前に勤めていた
 共同作業所「ホットスペース関町」のメンバーと一緒に有償で引き受けたりもした。
  数年前には、ダイちやんが重度障害者のサポートをする「練馬区介護人派遣センター」
 に見学に行ったこともあった。しかしまだ機が熟していなかった。ダイちゃんはその時の
 ことを、みんなの前で、まるで昨日のことのように語った。タカちゃんもお母さんの介護を
 4年間やった話をしてくれた。ということで、「街」として、「エプロン」と連携してやろう、来週
 みんなで見学に行こう! ということに決まった。 
★天カメさんが、ヒョッコリやって来た。この間、1人の生活が続いているので、表情が硬く
 なっていて少しヤバそうだった。素直に戻ってくれば良いのに・・・。
★陽和病院の前にある「なずな薬局」でもらった「街」ニュースを持って、テリー&レイちゃん
 ご夫妻が来ました。今住んでいるアパートで自分たちに対する人権侵害があるので、市
 役所や共産党に相談したけどラチがあかないので「街」に相談に来たという。2人にとって
 何でも話せる場がなくて、ため込んでいた思いを、「街」なら話せると感じてきたという。
 「みんなと話せて良かった」と言った。テリーはダイちゃんとは陽和病院の知り合い。
 「関町に来たら、僕もいるし」とダイちゃんが言った。そして、関町に引っ越して来る事に
 決まった。「不動産屋はO不動産がいい」とペチャンコがアドバイス。
★話が長引いてしまい閉店時間。夕食は急いでハネやんがネギとショウガ入りの特製
 やきそばと水餃子スープを作ってくれた。皿洗いはミックとエイちゃんがやった。 

アフガニスタン難民・救援委員会NEWS<第13報>2001.11.23
 ○目次○
 <ピースウィンズ・ジャパンの支援内容>
 <構成団体の動き>
 <現地報告会のお知らせ>
 <募金のお願い!>

 現在も、止むことがなくアメリカによる空爆は続いています。しか
しながら、以前からNEWSでも触れていますが、すでにアフガニスタン
北部は雪も降り始め、避難民の凍死や餓死への危険が深まってきてい
ます。11月27日(火)に「アフガニスタン難民はいま」と題して報告
会を開催する、ピースウィンズ・ジャパンは、現在パキスタンとトル
クメニスタンにスタッフを派遣して、ジャパン・プラットフォームの
枠組みのもとアフガニスタン国内での支援を開始しています。活動内
容を、ご紹介させていただきます。
 なお下記にご紹介しています報告会は各回共、参加人数の方にまだ
余裕がございますので、皆さんふるってご参加下さい!!

ピースウィンズ・ジャパンのアフガニスタン難民支援
支援予定地域・内容
1北部サリプル州
(国連人道問題調整官事務所がピースウィンズをサリプル州の地域リ
ーディングNGOに指名)
 支援内容:食糧(小麦)支援、毛布、越冬用テント配給
 対  象:国内避難民5,000家族(約30,000人)
 資  金:ジャパン・プラットフォーム、世界食糧計画(WFP)で
            調整中
 手  法:アフガニスタンのローカルNGO(CoAR)との共同作業
     (安全が確保され次第、ピースウィンズスタッフもアフガ
           ニスタン入りします。)
 連携機関:国連人道問題調整官事務所(UNOCHA)、ユニセフ、WFP

2東部ナンガハール州(3つの国内避難民キャンプ)
 支援内容:食糧(小麦)支援、燃料、毛布、キッチンセットなど
 対  象:国内避難民4,600家族(約27,600人)
 資  金:ジャパン・プラットフォーム、国連難民高等弁務官事務
            所(UNHCR)、WFP
 手  法:アフガニスタンのローカルとの共同作業
 連携機関:UNOCHA、UNHCR、WFP

<構成団体の動き>
 ご報告が遅れて大変申し訳ありませんが、後援団体の全日本仏教婦人
連盟第48回の大会が、去る10月26日東京で開催されました。当日会場に
来られた方々は、終始アフガニスタンのことに触れ、一日も早い平和を
願っていました。被災地NGO恊働センターの代表村井も出席させていた
だきました。その時、事務局長の林恵智子さんが今年3月にアフガニス
タンへ行き、購入してきたブルカをスタッフに貸してくださり、それを
着てアフガニスタン支援アピールをさせていただきました。また、当日
会場で販売していた「まけないぞう」の収益と募金に関しては、現在ア
フガニスタン支援を行っているシャンティ国際ボランティア会へ寄付致
します。

<現地報告会のお知らせ>
○「アフガニスタン難民のいま」
 日 時:11月27日(火) 19:00〜21:00
 場 所:神戸YMCA1階 チャペル
 報告者:山本理夏さん(ピースウィンズ・ジャパン)
 参加費:500円

○「中村哲医師 アフガニスタン緊急報告会」
 日 時:12月9日(日) 19:00〜21:00
 場 所:神戸YMCA1階 チャペル
 報告者:中村哲さん(ペシャワール会)
 参加費:500円

○「アフガニスタン緊急報告会」
 日 時:12月19日(水) 19:00〜21:00(予定)
 場 所:神戸YMCA1階 チャペル
 報告者:市川斉さん(シャンティ国際ボランティア会)
 参加費:500円

<募金のお願い!>
 今回も、皆様から寄せられた支援金の内、全体の15%を限度として事
務局運営費および管理費に充当させて頂きますので、ご了承下さい。振
込口座は下記の通りです。
               
口座番号:00960−2−12443                  
加入者名:災害救援委員会                   
*通信欄に「アフガニスタン」と明記してください。                   
                
 ご寄付を頂いた方のお名前は、今後、FAXやホームページに掲載される
ニュースレターにて随時ご紹介させて頂きます。
支援をしてくださった皆様(10月17日入金分、敬称略)
岡島(大阪府)/野仲(京都府)/神戸・長田勝手に宣伝連パート2(大阪府
)/山本(兵庫県)/西澤(滋賀県)/リーフグリーン(兵庫県)/森本(和
歌山県)/三上(兵庫県)/伊藤(島根県)/金(兵庫県)/コジマ(兵庫県
)/大辻(京都府)/大辻(京都府)/中村(京都府)/射場(兵庫県)/小
武家(広島県)/重臣(兵庫県)/市(兵庫県)/礒川(大阪府)/寺島(奈
良県)/全日本仏教婦人連盟(東京都)/武井(北海道)太田(大阪府)/
小島(兵庫県)/町田(兵庫県)/渡辺(大阪府)/殿本(兵庫県)/片井(
京都府)/中国新聞芸陽会(広島県)/松村(大阪府)/秋山(兵庫県)/佐
藤(奈良県)/松瀬(京都府)/寺西(兵庫県)/福永(広島県)/橋本(石
川県)/真言宗豊山派仏教青年会(東京都)/宍戸(京都府)/高野(兵庫県
)/山本(高知県)/内田(大阪府)/池田(大阪府)/坂本(京都府)/三木
(兵庫県)/双柄田(鳥取県)/熊倉(兵庫県)/湯口(兵庫県)

アフガニスタン難民・救援委員会構成団体40団体
アジア女性自立プロジェクト/アジアと水俣を結ぶ会/エフエムわぃわぃ/大
阪YWCA/オープンスペース街/関西NGO協議会/金峯山寺青年僧の会/神戸外国
人学校協議会/神戸学生・青年センター/神戸華僑総会/神戸定住外国人支援
センター/神戸・長田勝手に宣伝連パート2/神戸復興塾/神戸YMCA/国際協力
アカデミーひろしま/災害救援ネットワーク北海道/災害情報ネットワーク
プロジェクト山形/G.T.インターナショナル/週末ボランティア/ジュゴンの
家/真言宗大日山慈恵院龍安寺/真言宗豊山派仏教青年会/震災から学ぶボラ
ンティアネットの会/震災を生きる宗教者のつどい/新日本宗教青年会近畿連
盟/たかとりコミュニティセンター/多言語センターFACIL/小さな友の会/ツ
ール・ド・コミュニケーション/新潟仏教NGO/日本青年奉仕協会(JYVA)/被災
障害者支援・ゆめ風10億円基金/被災地NGO恊働センター/百番目のTシャツの
会・藤沢/ひょうごセルフヘルプ支援センター/船橋市議会「小さな声ネット
ワーク」/ブレーンヒューマニティー/リーフグリーン/ワールドキッズコミ
ュニティ

後援団体1団体:全日本仏教婦人連盟

※救援委員会への参画団体は随時募集しています。FAXまたはメールで事務局
までご連絡ください!

--
アフガニスタン難民・救援委員会

事務局 被災地NGO恊働センター
連絡先:〒652-0801神戸市兵庫区中道通2-1-10
Tel:078-574-0701
Fax:078-574-0702
e-mail ngo@pure.ne.jp
URL   http://www.pure.ne.jp/~ngo/



11月22日(木) 「街」日誌11/21
← 作業をする新カメさん



        ↑夕食会、12人が食べました。
★朝のミーティングにダイちやんが「相談したいことがある」と言ってやって来た。彼はそば屋で働いているが、
 仕事をすることがきつくて、店長に「自分は精神薬を飲んでいる」と打ち明けたと言う。店長は「初めから言って
 くれたら良かったのに。そういう事なら君が働ける時間だけやればいい」と言ってくれたそうだ。それで、ダイ
 ちゃんは今後の事で「街」に相談に来た。
  みんなは理解のある店長の元で、一日に働ける時間を決めて、そば屋の仕事を続けること、残った時間は
 「街」に来るのが良いのではと言った。結局、午前10時〜午後1時までの3時間、そば屋で働くことになった。
 こんな厳しい時代にも、世の中には良い人が一杯いるんだと感激した。勿論、ダイちゃんが一所懸命働いてい
 るからなんだろうけど。
★キンさんが来て、エイちゃんが調子悪いので、病院に付き添っていくと言いに来た。キンちゃんはエイちゃんを
 「街」に紹介した友達だ。彼は病院関係者よりも、この地域に暮らしている当事者の事を親身になって見ている。
 後で、病院へ一緒に行ったことの報告をしに来てくれた。地域には彼のような人が本当は必要なのだ。
★八王子のミックが久しぶりに遊びに来た。2泊3日の予定で「街」に滞在予定。ミックは昼食の後で食器洗いを
 やってくれた。ミーティングでは、彼は「自分は精神障害者の解放を願って活動している」と熱く語った。
★すごく立派な食器棚を配達に行ったが、エレベーターがなく階段で4階に運ぶ途中でガラスを割ってしまった。
 お客さんは「それでも良いですよ。ご苦労様でした」と言ってくれた。申し訳なくて、僕たちは落ち込んでしまった
 けど、お客さんの優しさが有難かった。店に帰ると富田さんは「落ち込むことはない。それよりは何が悪かったの
 かを反省して学ぶことが大事」と言った。
 必ずガラスを外す、毛布などに包む、取り外せる棚は外す・・・などを教えてくれた。
★夕食には三線教室ということもあって12人が参加。その後で、金城先生が来て三線教室が始まった。  


11月21日(水) 「街」日誌11/20
 アフガニスタン侵略戦争反対! アフガニスタン支援「街」前ライブ!
 必死に訴える、サギリちゃん、ガンちゃん
 犬の麟太郎も参加  アピールするサギリちゃん
★インターネットで知り合ったエガちゃんが九州から来た。バスで15時間かかったという。
★「街」の代表の小山さんがやって来た。病気の副作用で劇ヤセしたという。健康太りの「街」の人にとって、うらやましそう。
★神保さんが、美味しい漬け物を二種類持ってきてくれました。ご馳走様 m(__)m
★ダイちゃんがそば屋のバイトを終えてやってきた。ハネやん&則子さんとは、沖縄で別れて以来の再会。
 兄弟から「働け」と言われバイトをしてるけど「本当は、働くのが嫌い」と言っていた。
★ミーティングでは、エガちゃんが自己紹介をした。則子さんが、「街」に来て成功した人たちの話をした。
★夕食はハネやんが、豚汁と丸干しイワシを作ったので7人食べた。神保さんの漬け物は本当に工夫があって美味しい。
★夜、山崎さんが来た。一人で地域の高齢者介護などのヘルパーをしている女性。介護保険の導入によって、行政から切り
 捨てられた人たちが沢山いることを話してくれた。とても勉強になったし、「街」も一緒にできる部分があるのではと思った。
★その後で、エガちゃんと話した。5年ぶりと言ってエガちゃんが酒を飲んだ。  

 ジュゴンキャンペーンセンターの皆様へ
いつもお世話になっています。
月桃の花歌舞団の藤原と申します。
http://www.kuri.sakura.ne.jp/~gkabudan/

11月24日から全国7会場で「琉球の海から、生命(いのち)の水脈」をテーマに沖縄のシンガーソングライター、
海勢頭 豊さんと一緒にコンサートを行います。その宣伝を少しさせてください(^^;

戦争の時代と言われた20世紀が終わり、21世紀は平和な時代を迎えるはずでした。しかし、皆さんもご存知
の通り、アメリカで痛ましい事件が起き、それに対してとても悲しい答えが出されました。

 まもなく冬を迎えるアフガニスタンに毎日のように空爆が繰り返されています。アフガニスタンには現在600万
人もの飢餓に苦しむ人がいるといわれています。一ヶ月に200円あれば生活できる人々。しかし、銃弾はわずか
8円。8円でなくす命。200円で救える命。複雑な思いです。

物語の中で、京太郎達はジュゴンのジュンちゃんとともに荒れる波の中を航海します。
寄せ来る現代の様々な波にもまれる中でとうとうジュンちゃんは…。

物語にはもう一つの見せ場があります。
これまでのいろんな戦争や、事件などで命を絶たれた「死者たちの行進」です。
自分たちの死は一体なんだったのか。
自分たちはいつになったら眠れるのか。
それぞれの思いを抱きながら、死者たちは歩きつづけます。
そんな彼らが、もし、今の社会を見たら何と言うでしょうか。

こんな今だからこそ、
このコンサートはいろんな人にとって力になれる、そう確信しています。

「いちゃりばちょーでー」という沖縄の言葉があります。
「出会った人は皆兄弟のように大切にしよう」という意味です。
私たちは、地球の裏側アフガニスタンでも、アメリカでも、そしてもちろんこの日本でも、沖縄でも
全ての命が大切に生きることのできる町を作りたい、そう思っています。
これまでに出会ったみなさんと、そしてこれから出会うであろうたくさんの皆さんと一緒に、
本当の「平和」とは何なのか、その答えを探していきたいと思います。

私たちは歌や踊りを通じて、たくさんの人に出会い、つながってきました。
そんな力が、きっと何かを変えていける、そう信じています。
そして、これからも「命どぅ宝」、命こそ宝の心を、たくさんの人とつながりながら広めていきたいと思っています。

なくしてはいけないもの。人間が生きていくためにほんとうに必要なもの。
そして、次の時代に残していくもの。それは一体なんでしょうか。
ジュゴン保護に関わっておられる皆様は
その答えをきっと、もうご存知のはずです。

ぜひ、一緒に生命の水脈を切り開きましょう!
(「水脈」とは聞きなれない言葉ですが、海で、船の水路などになる水が溝状に深くなった部分のことです)
そして、このコンサートから世界に「平和」のメッセージを一緒に届けてください。

皆様のご来場を心よりお待ちしております。

v(^_^)v Naoko Fujiwara  d(^−^)b
uminchu@jg7.so-net.ne.jp
http://www04.u-page.so-net.ne.jp/jg7/uminchu/
ホームページへの書き込みもよろしくお願いします!
http://www.kuri.sakura.ne.jp/~gkabudan/
今年もやりますコンサート!みんな来てね♪
第15回 海勢頭豊&「月桃の花」歌舞団コンサート
         琉球の海から生命(いのち)の水脈
■日程

11/24(土)18:30〜
 神奈川 川崎市教育文化会館 (JR線 川崎駅/京急線 京急川崎駅)★

11/27(火)18:30〜
 東京  きゅりあん (JR線/東急大井町線 大井町駅)★

11/29(木)18:30〜
 兵庫  尼崎アルカイックオクト (阪神電車 阪神尼崎駅)★

12/ 1(土)18:00〜
 大阪  大阪厚生年金会館 (地下鉄四ツ橋線 本町駅)★

12/ 2(日)17:30〜
 奈良  ならまちセンター (近鉄線 近鉄奈良駅)

12/ 4(火)18:30〜
 大阪堺 栂(とが)文化会館 (泉北高速鉄道線 栂美木多駅)

12/ 5(水)18:30〜
 京都  京都呉竹文化センター (京阪電車 丹波橋駅/近鉄線 近鉄丹波橋駅)★

★の会場では、実行委員による手話通訳と歌詞のスライド映写が付きます。

■チケット
前売 一般:3000円
    高校生以下・シルバー・障碍者:2000円
      (当日は各500円増となります)

■問い合わせ
E-mail gkabudan@kuri.sakura.ne.jp

11.27 アフガンに平和を いますぐ停戦を求める11・27集会 (18時より 東京代々木公園B地区イベント広場)

 1万人大集会の成功のために奮闘しよう!

 私たち市民緊急行動は11月5日に会議をひらき、11月27日に平和フォーラムが提起した集会の趣旨に賛同し、この実行委員会に加わって、集会成功のための一翼をになって奮闘することを確認しました。集会名称や運営などを含めて、今後、積極的に実行委員会で問題提起をするつもりです。

 平和フォーラムの皆さんとはこの間、数次にわたる国会行動などを協賛などの形で協力しあい、信頼関係を築いてきました。今回の集会も、そうした経過の上で、確認されたものです。

 自衛隊の派兵が具体化し、またアフガニスタンでは冬を迎えて、膨大な数の餓死者が出ようとしています。この集会の意義は大きいと思います。11月17日の「中村哲医師東京講演会」の成功とあわせて、11・27の大成功をかちとりましょう。9・11以来の運動では、最大規模の1万人集会です。

 つきましては、この間、市民緊急行動とともに運動をしてきた首都圏をはじめとする全国の皆さんに、当日の参加や、知り合いのかたがたへの参加呼びかけをお願いいたします。(文責・高田)

 こんにちは。「反戦・平和アクション」編集委員会の松村(あさの)です。いつも
お世話になっております。
http://peaceact.jca.apc.org/

 米の思いままにアフガンが攻撃され情勢もにつまってきました。多くの死傷者と、
そして多くの難民が寒さと飢餓に直面しています。小泉政権は、戦時の兵站を担うべ
く本格的な海外派兵準備を着々と進めています。さらに強引にも今週中にも国会承認
をとりつけようとしているのです。

 このたび「反戦・平和アクション」は、さらなる反戦・平和運動ポータルサイトと
飛躍すべく、賛同者(団体)を募集中です。これからも難民支援や各地の反戦・反基
地運動、とりわけ沖縄の運動と連帯してがんばっていく決意です。みなさま賛同のほ
どよろしくお願い申し上げます。

 そしていまでも多くの行動情報が寄せられていますが、さらに多くの行動情報をお
願いいたします。また資料等で不足などありましたらドシドシご指摘してくださいま
せ。

 三点目のお願いです。これは急いでおりますのでとりわけサイト管理人さんにお願
い申し上げます。東京にて11・27に大集会を企画しております。このかん日本国内で
はアフガニスタンでの平和を唯一のテーマとした1万人規模の集会が開かれませんで
した。また各地で多くの取り組みがなされましたがマスメィアはほとんど相手にしま
せん……。ここでひとつ大きな集会を成功させ「反戦・平和を求める声があるんだ」
という事実を示していくことが必要だと思います。どうかこの情報を掲載してくださ
いませ。また首都圏はみんなでひろく集まりましょう!

11月20日(火) 
アリちゃん僕をおいて沖縄に行かないでby麟太郎 料理にめざめたペチャンコがみずからつくった油揚げの巾着煮
そして疲れ果ててしまった(11月15日) ハンセン氏病集会
ハンセン氏病集会 今日から金曜日のグループホームは僕が担当します
のガンちゃんと洋平氏
11月16日の街
★昨日から「街」は実に自主的に動いている一人一人が目立つ。先週からはじまった金曜日のグループホームのそうじも先週やってくれたメンバーが今日もやりましょうと提案した。昨日の午後も事務で忙しい富田とちゅーやんは すべてをメンバーにたくしていても安心だった。
★店は人でごったがえすほどだったが 新カメさんと高ちゃん2人でさばいていた。 昨日は良く眠れたという英ちゃんはぞうきんを片手にてきぱきとほこりをはらっていた。
★夕方近くにやってきた3人の若者はフリーターですといって麟太郎と遊んでいた。色々話 をするうちにアフガニスタンや戦争の話になった。「本当に仕事がなくなったら 戦争に行っ て人を殺せるだろうか」と問うと「それはいやだ」といって真剣に話を聞いていた。「街」ニュ ースをあげると「まじで読みます!!」といって署名をして行った。自分たちも戦争とは 無 関係ではないことを彼らは肌で感じているようだった。300円の夕食を今度食べたいとも言 っていた。 見た目からすると(偏見ですが)とてもおばさんの話を聞きそうもない若者が真 剣に戦争の話をする 姿にちょっと救われたと同時に若者たちのこころに届くほどの危機  感が迫っているんだと思った。
★今日はそのあと豪華エビフライでがんちゃんグループホームへようこそパーティーをやり、 ゆっくんをまじえて 第2回グループホーム会議をやった。(トミタ)  

「街」日誌11/19 
 朝のミーティングは、みんなに休日は何をしたかを話してもらった。
タカちゃん・・・「リトル・ダンサー」という映画を見に行った。
新カメさん・・・家の掃除をした。
ペチャンコ・・・眼科に行った。
さぎりちゃん・・・小平の温泉に行った。
富田さん・・・新座の散策

★洋平も朝から参加して、店内の掃除をした。新カメさんが包丁を研いだ。おかげで、とても切れるようになった。
★お茶の時間の後に、店の前で、報復戦争反対のライブをやった。ガンちゃんが「街」ニュースを配り、さぎりちゃんが
 カンパ瓶を持ってアフガニスタン難民救援のカンパを訴えた。わずか20分の間に7.8.人の人がカンパしてくれた。
 ガンちゃん・さぎりちゃんが必死に訴えかけたからだろう。さぎりちゃんは「みんな、弱い立場の人たちを助けたいと
 思っているのが分かった」、ガンちゃん「さぎりちゃんは凄いなぁ」と言った。
★洋平は、東武東上線のホームで起きた、車椅子転落事故がショックで、そのことばかり言っていた。
★夕方、ハネやん&則子さんが沖縄から帰ってきた。

2001.11.15 亀子新聞
11月14日現場リポート

☆「許さない教員の会」都庁前チラシ配り
 ☆都教委新井課長と「支える会」及び支援者との話し合い                   11月14日(水)午前8時〜9時 「校長のデッチ上げを許さない教員の会」と応
援支援者10数名による都庁前早朝チラシ配りがなされた。8時都庁第2庁舎前広場
に集合、ビラ折りをしていると警備員から退去するように言われた。広場でのチラシ
配りも禁止と言う。こんな風に毎日ホームレスの人も追い出しているのだろうと思い
つつ、広場外の通行量の多そうなポイント6箇所程に分散し、チラシ配布をはじめ
た。都庁玄関前では警備員がチラシの内容をマイクでどこかに報告していた。

 肌寒い朝の登庁時、すんなり受け取る人は少ない。年配の支援者の方から「東京都教
育庁の問題です、と言って渡すといいよ。」とアドバイスを受けた。なるほど管理職
世代がうけとっていく。やはり亀子の甲より年の功だ!。こうして「許さない教員の
会」と応援支援者による都庁前抗議アピールは、1時間程でチラシ2000枚近く配
り終わり、解散した。   
      ―――――――――――――――――――――――― 
11月14日(水)午後3時40分 都庁第1庁舎1階ロビーにて支援者22名が集合。
 4時より都議会PRコーナー談話室にて、都議 執印まち子氏の仲介で新井清博職員
課総括課長、国正孝治職員課服務係長と、10月29日、11月5日に提出した意見
書等の返答を求めることも含む話し合いの場が30分ほど持たれた。

(質問答え要約、一部のみ記載、順不同)

質問)判定会は開かれたのか?
答え)業務手続きをながすのは問題と思っている。
質)根津さんより委任状を預かっているので答えて欲しい。
答)一般的に身分上の扱いについて出すことは問題。
質)一般論の解釈で根津さんに判定をだすのか。一般論でなら答えられるでしょう。
質)出張命令書が根津さんに出されていないが、正式な弁明の場として理解して良い
  のか
答)都教委が命令書を出す。意見を聞く会である。一般論として意見を生かすために
  開いた会である。 
質)記録も取っていないと聞く。どうやって判定会に伝えるのか。
答)記録は取ってある。具体的には答えられない。
質)質問書Fにも書いてあるが、研修命令が決定して命令が出た場合、不利益処分と
  は考えないのか。物理的、時間的に不利益を被らない通常の教員の状態とは違う。
答)身分に関わる問題ではあるが処分ではない。
質)どの部分で研修が必要なのか。
答)身分に関することは都民に話せない。
質)ぜんだんはないのか。研修センターでしかできない研修とはなにか。
答)研修センター週4日、学校1日など幾つかある。
質)適正な手続きは公正な判断のための担保であるはずだ。
答)研修が必要な事は校長を通じてきている。
質)弁明で根津さんが校長の実態を伝えている。そのことの判断、判定はどうなのか。
質)何が問題とされているのか。
答)保護者、市民から上がっている、授業内容とその周辺のことだ。1人で判定会を
  やるわけではない。
質)判断の基準が都の要項であったり、文部科学省の教育三法であったり答えがか
  わっている。
答)教育三法も参考にするということだ。
質)どうみても指導力不足ではないと確信している。三法にはいろいろな解釈があ
  り、乱用してはいけないとされている。私たちは4回の新井課長との話し合いを公正
  性の担保と考えている。不安定な判断はしないと信頼している。制度の主旨にのっと
  りやって欲しい。根津さん1人の問題ではなく教員、地域、子ども達に対し学校全体
  の問題 として考えて欲しい。
答)制度の主旨に乗っ取ってやる。
質)この時期にやる緊急性があるのか。(*1)事件、事故とは違う。
執印氏)その点は私もお尋ねしたい。
答)お話できない。
執印氏)時間がきてしまった。議員が引き継いでやっていきたい。
          
―――――――――――――――――――――――――――――
*     1―指導力不足教員制度の概要 B申請及び決定

都立学校の教員については校長が、区市町村立学校の教員については当該区市町村教育委員会が、それぞれ、東京都教育委員会に対して、調書を添えて指導力不足教員の申請を行う。申請を受けた東京都教育委員会は、申請のあった教員について、提出さ
れた調書などをもとに個別に検討し、指導力不足教員とするかどうかを決定する。なお、指導力不足教員の申請及び決定は、原則として教員の定期異動(4月1日)の時期に合わせて、年1回行う。(教育委員会月報12.10)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
☆     11月14日 長い長い1日でした。みんなで出来る限りのことをやろう!と教員、市民共に職業、性別、年齢、主義主張を超えて激しく動き回り、支援の波のうねりになった日、でした。ちばれよー(沖縄語がんばれ)根津さん!

☆     同日、支援者有志が霞ヶ関の東京地裁、足立十六中増田都子さんの公判(1
0時から)を傍聴しました。公判後、和久田弁護士(根津さんの弁護士でもあります)に意見書の都教委提出の件お聞きしたところ「徹夜で書いて出しました!」とのことです。

☆    10月29日、11月6日都教委提出書面、11月14日都庁配布チラシお読み下さい。

亀子新聞社のコンピューターが故障してメールが使えずピンチ!新聞が発信出来ない。でもなんとか直り1日遅れでお届けします。(亀子)

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東京都教育委員会 教育庁

人事部職員課課長 新井清博 様

根津さんの事情聴取における十分な審理と公正な判断を求める要請並びに質問書

考え、判断する子どもたちを育てる教育を!市民の会

(田中 186-0426-64-5602)

 多摩市立多摩中教諭根津公子さんは、長年に渡り家庭科教諭として中学生にとって
実りある教育を実践し、成果を上げており、教え子やその保護者の間で、また、家庭
科のみならず他教科の教師や、教育にたずさわる人々、教育に関心のある市民の間で
も全国的に評価が高いすばらしい教師です。その根津公子さんを指導力不足教員とし
て多摩中前島校長が申請したことは、判断の誤りであり、不当であると私たちは考え
ますが、手続が始まった以上、十分な審理と、公正かつ冷静な判断をなされるよう、
強く要請いたします。

 この10月に、根津さんに対して、「指導力不足教員判定における当該教員の聴聞・
弁明の機会」が3回行われました、この一連の手続の中には、さまざまな疑問点と不
明点、矛盾点があると私たちは考えます。また、この手続と、貴課と私たちの会見に
おいて、私たちに説明があったこととの間には、矛盾点もいくつか存在しています。
以下、それらについて記しますので、誠意をもってご回答くださるよう、お願い申し上げます。また、これらの要請並びに質問に対する文書での回答も合わせて求めます。

質  問

1. 第1回10/2(火)と第2回10/4(木)、第3回10/22(月)と、「弁明手続(事情聴取)」がもたれました。しかし、これらのいずれにおいても多摩中の前島校長からは弁明手続であるとは告げられましたが、時間と場所のみを指定されたメモ書きだけを渡され、正式な出張命令書は受け取っておりません。行われた手続は「指導力不足教員判定における当該教員の聴聞・弁明の機会」と正式に理解してよろしいでしょうか。

2. また、その会合参加のメンバーの人数、名前、役職・肩書き等をお知らせください。また、この場に原田多摩市教委指導室長が出席していますが、原田室長はいわば当事者であり、判定会のための公平な聴聞手続には原田氏の参加は不適切だと考えられます。原田室長のこの場における位置付けを教えてください。

3.   10/10(水)の貴課と私たちの会見において、今回根津教諭の件に関し、指導力不足教員判定の基準として文部科学省が挙げている以下の三点に従って判定することを、新井職員課長は明言しました。

(1) 教科に関する専門知識、技術等が不足しているため、学習指導を適切に行うことが   できない場合

(2) 指導方法が不適切なため、学習指導を適切に行うことができない場合

(3) 児童生徒の心を理解する能力や意欲に欠け、学級経営や生徒指導を適切に行う
   ことができない場合

10/22の「弁明手続(事情聴取)」において、森管理指導主事から、根津さんが弁明すべき事柄として以下の四点が示されました。

(1) 年間指導計画が出されていない。

(2) 農薬などについての授業内容が、中学校家庭科の学習指導要領とどう関係して
  いるのか。

(3) 授業監察にあたって学習計画をどうして出さないのか。

(4)   生徒が授業ボイコットしたことに対して、どのように対応したのか。他の生徒に対して  はどうしたのか。

 この各々について、上記文部科学省の基準のどれに当てはまるのか示してください。

4. 10/4(木)の「弁明手続(事情聴取)」においては、以下の二点について弁明するように  ということだったと思います。

(1) 授業のやり方、進め方について。

(2) 保護者や生徒から苦情があることについて。

しかしながら、22日には、上の4点について説明を求められたのであり、この二点とは整合しておりません。この点について釈明していただきたいと思います。

5.  10/22(木)の「弁明手続(事情聴取)」においては、「保護者からの苦情は問題とされない」、と確認されたと聞いております。先の文部科学省の基準によれば保護者との関係については、その要件に挙げられておりませんので、その判断は適切だと思います。保護者との関係については問題にしない、ということをもう一度明言してください。

6.   10/22(月)の「弁明手続(事情聴取)」においては、「職務命令は指導力不足教員の判断材料にはしない」、ということをそちらは明言しました。校長の申請書にも、職務命令違反については理由にされていないはずです。しかしながら、第3回の「弁明手続(事情聴取)」において示された四点の(1)と(3)は、前島校長によって出された職務命令の内容です。この矛盾について、納得の行く説明をお願いします。また、校長の申請したもの以外のことを判断材料にすることはない、ということを確認してください。

7.   中学校の現場を外れて研修センターに異動させることが、教員に対して不利益を与えることではないと認識しておられますか。

A 不利益でない、とすればどうしてなのか、その理由を示してください。

B. 不利益であるとするならば、指導力不足教員として判定することが、どうして処分でな  いのか、説明してください。

8.   10/22(月)の「弁明手続(事情聴取)」において、時間内に根津さんが弁明をしたすべての項目に沿って、その弁明を聞いての、それぞれについてのそちらの見解を説明願います。

9.   前島校長の作為的行為が疑われている状況で、今週行われる予定の「弁明手続(事情聴取)」を最後に、「指導力不足教員判定における当該教員の聴聞・弁明の機会」を終了するのは、適正手続の関係からいかがお考えなのか、ご説明ください。

10.  根津さんを支持する同僚や保護者、市民の声を判定会で適切に考慮していただける   のかどうか、お答えください。

11.   「弁明手続(事情聴取)」で録音したテープの内容を、議事録として文書で保管しない合理的な理由を説明してください。判定の資料として、議事録がないのでは公平な判定が不可能であると思われます。「弁明手続(事情聴取)」に参加しておられない方々に公正な判断を行うための資料をどのように提供するのか、教えてください。

12.    前島校長から事情を聞くということはあるのかどうか、お答えください。

13.    判定会が行われる期日がいつごろなのか教えてください。

以 上

2001年11月5日

東京都教育委員会 教育庁

人事部職員課課長 新井清博 様

根津教諭の「指導力不足教員判定会」の中止を求めます!

考え、判断する子どもたちを育てる教育を!市民の会

(田中 186-0426-64-5602)                        
 多摩市立多摩中学校教諭根津公子さんに対する「指導力不足等教員」の判定に関す
る手続に関して、法的観点からみて手続上重大な瑕疵があり、そのため今週行われる
判定会において、法に基づいた公平な判定がなされないことをわたしたちは大変危惧しております。したがって、この手続自体を中止するか、そうでなくとも、公平な判定の条件を確保するために、憲法によって保障される適正手続に即した聴聞手続および事実の徹底的な調査を求めます。理由を以下に述べます。

1.  都教育庁は「指導力不足」の判定を「処分」ではない、と主張し、校長の調書および市教委の申請書に挙げられている「指導力不足」の認定の理由を開示することを拒否しております。しかし「指導力不足等教員」の認定が「処分」に当たらない、という主張には根拠がありません。したがって、この手続全体が憲法によって保障される「適正手続」の要件を満たしていない違法なものであると考えられます。

 東京都作成の「要綱」の第二によると、「指導力不足等教員」とは、「指導力不足等により児童・生徒を適切に指導できないため、人事上の措置を要すると決定された者」と定義されております。ここで「人事上の措置」は、「学校等において」指導を行うものと「指導力ステップアップ研修の受講者」の二つが想定されています。この「人事上の措置」により、「指導力不足教員」は「指導」を受けることが義務づけられます。これは「直接国民の権利義務形成しまたはその範囲を確定する」という最高
裁のいう「処分」の定義に該当すると思われます。特に「指導力ステップアップ研修
の受講者」については、法律上の勤務校を離れて都研修センターへの勤務が義務づけ
られ、実際の勤務校においては「配当定数外」とする、との規定がみられますので、これは、実質的には配置換えに類似する行政権の行使であると思われます。また、2001年に制定された「地方教育行政の組織および運営に関する法律の一部を改正する法律」によりますと、「児童又は生徒に対する指導が不適切」な教員についての人事上の措置について、人事委員会への不服申立が認められており、この判定は明確に処分である、という位置づけがなされております。今回の措置によって「指導力不足等教員」とされた場合、新法が施行された後には、そのまま新法における「不適切」な教員に認定される恐れもあります。その場合、処分ではないとした都教育庁の判断と処分であるとする新法の間の齟齬が問題とならざるをえないでしょう。そのような事態を見据えた場合、現在の手続において、都教育庁が、「処分ではない」という立場に立つことは合理的な態度ではないと考えられます。

 以上の理由から、今回の認定は「処分」と考えられるべきであり、理由の開示を含む適正手続の遵守が必要不可欠であると考えられます。一人の人間の処遇を決定する重大な手続です。日本国が自由民主社会であるのならば、首都の教育行政が、法を無視する不公正な手続を取るようなことがあってはならないと考えます。


2.  また、今回の事件において、前島校長が提出した「調書」が公平でない立場からなされた疑いが高く、その事情についてきちんと調査することなしに判定会を開くのは、公平な手続の観点から問題が多いと思われます。前島校長は、自分が主催した保護者会において根津教諭の発言を封じ、保護者と根津教諭が直接コミュニケーションを取ることを禁止することに典型的にあらわれているように、両者の対立を故意に煽り、根津教諭が問題のある教員であるかのようにしたてあげた可能性があります。もし保護者から不満が出た場合、本来校長は教員と保護者との間に入って、両者の対立を解消する職務上の義務があると考えられます。しかしながら、前島校長はその義務を遵守するどころか、保護者に対して率先して根津教諭の「問題性」を主張しました。

 以上のような校長の態度を考慮するならば、今回の校長の調書に基づく申請は、自分が気に入らない根津教諭をいわば狙い撃ちにした可能性があり、その公平性が大いに疑われるものです。このような可能性が指摘されているにも拘わらず、都教育庁はこの件について特に調査をした、ということは聞いておりません。調書自体の公平性について疑いがある以上、手続自体を一旦中止し、この点について十分な調査する必要があるように思われます。

3.  さらに、今回の前島校長の調書は「指導力不足等教員」という制度の趣旨に適合したものだったか非常に疑わしいものです。つまり、前島校長が問題にしたのは、「指導力」ではなく、根津教諭の授業の内容であった可能性が高いのです。同校長は、「従軍慰安婦」「男女共生」の授業実践に対し、保護者と生徒に対し、「学習指導要領に適合していない」と日頃から説明していたと聞きます。また、同校長は、保護者会を自ら開催し、その場において、自らの政治信条に基づき、率先して根津教諭の授業実践を攻撃しました。しかし、新潟大学法学部の成嶋隆教授が東京都教育委員会に提出した意見書に示されているように、根津教諭の教育実践は、法の観点から全く問題のないものです。したがって、前島校長は自己の政治信条に基づいて、それとは異なる授業実践を行う根津さんに対して、故意に不利益を与えようとして、今回の手続を進めた可能性があります。そうであれば、この手続全体が「指導力不足等教員」の本来の趣旨から逸脱した法の濫用行為である疑いがあります。

 もし東京都が、口先だけでなく、本気で男女共生社会を目指し、人権推進を主張するならば、根津教諭の授業実践に対して、「男女共生、従軍慰安婦は学習指導要領に無い。学習指導要領違反だ。あれは、家庭科ではない」と保護者や生徒に説明した校長の言動と、それが与えた保護者・子どもへの影響に対して、調査がなされるべきだと考えます。それをせずに、根津教諭のみを「指導力不足等」と認定するならば、それは著しくバランスを逸するという批判を免れないのではないでしょうか。

 都教育庁はこの点に関しても、前島校長に対する事情聴取を含め、十分な調査を行う義務があると考えられます。そうでなければ、「人権教育」「男女共生」を謳う東京都の教育行政の姿勢自体が疑われることになるでしょう。

4.  さらに、今回の手続全体に関してですが、「要綱」は、申請および判定会について「指導力不足の決定は、原則として教員の定期異動の時期に行う。ただし緊急を要する場合にはこの限りでない」と定めております。9月に行われた申請書提出もこの点で問題がありますが、それだけでなく、都教育庁が今週中に判定会を行うことは、この規定に違反している可能性があります。根津教諭について、他の教員と比べて、少なくとも「緊急を要する」ほどに、指導力について問題があるとは、全く考えられません。市教委と都教育庁は、今回の手続が「緊急を要する」と判断したことについて、その合理的な理由を明らかにする必要があるように思われます。

 今週中に判定会が行われ、根津教諭が「指導力不足」と認定された場合、現在根津教諭の授業を受けている生徒にとっては、大きな衝撃だと思われます。生徒の学習権に配慮するならば、緊急性の要件は実質的なものである必要があるように思われます。教育庁は、根津教諭に関する手続が、学習権への配慮を覆すほどの「緊急性」があるという点について合理的な理由を示すのでなければ判定会を開くことはできないように思います。

 根津教諭の教育実践は、判定会の基準とされる文部科学省の見解に照らしても、「指導力」の点で、他の教員と比べて明らかに問題があるとは到底考えられません。そのことを、授業観察に来られた方はおわかりのことだろうと思います。「指導力不足等」とされる理由がきちんと示され、そのための十分な聴聞の機会を保障する「適正手続」の要件に則って判定が行われるならば、根津教諭の教育実践は、「指導力不足」として認定されるはずはないと考えられます。

教育庁はこの点、憲法に適合した公平な手続をとることを拒否しております。しかしながら、公正な手続が憲法上要請されるのは、決定自体の「正しさ」を確保するためであり、したがって、適正な手続を無視すればするほど、その判断の客観性は疑わしくなるように思われます。また、上で述べたように、前島校長と多摩市教委の今回の申請手続自体に重大な法的問題点が存在するのであり、そのことについて十分調査することなしに、現段階で判定会を開催することは、「公平性」の観点から非常に問題があります。さらに、上のような問題があるにも拘わらず、要綱で規定されている「緊急性」の要件を無視して、今週中に判定をしてしまおうとする教育庁の行動は、およそ「正しい」判断をしようとする姿勢を欠いているものだと批判せざるを得ません。

以上のように、現段階においては公平な判断が行われるための条件が確保されているとは全くいえず、判定会で出される判断は、非常に偏ったものになることが予想されます。したがってわたしたちは、判定会の開催に強く抗議します。    

21世紀の日本社会は、これまでよりも「公正さ」が求められると考えられます。21世紀の首都東京の教育行政が、「公正」を重要視する未来の自由民主主義社会を展望できるようなものであってほしい、というのが、わたしたちの願いです。教育行政がいつまでもこのような不当な手続を行っている限り、真の自由民主主義社会は築けないのではないでしょうか。
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以下、都庁前チラシ内容

石原都政下で、学校に自由がなくなった!
締めつけられているのは誰? 教員ではないから「関係ない!」ことでしょうか。子どもへの影響だけでなく、学校を通じて地域も皆さんも締めつけられる日が来るのです。

都庁に働く皆さん、都庁においでの皆さん、東京の学校の現状を知ってください!
新採用教員も夢破れて! 今、東京の新採用教員は生き生きとしているでしょうか。
以前の新採用教員は、夕闇が迫るまで毎日子どもと遊んでいたなんて逸話もあるくら
い、子どもの中に入って生き生きとした教員生活のスタートを切っていました。

しかし、今は、新採用研修会の締めつけが強くなる中で、新採の教員は、授業が終われば直ちに出張です。出張が終われば解放されるかというと、そうはいかないのです。毎晩、毎晩、レポート書きに追われます。クラスの子どものことや明日の授業をゆっくり考える間もないくらい、出張とレポート。その上、職場によっては、校長・教頭による書き直し命令ときては、体を壊さない方がおかしいくらいです。子ども達との生き生きとした毎日を期待して情熱に燃えて教職に入ってきた新採用教員の中から今年も何人もの人が無残にも夢破れて退職しています。「もっと子どもと接していたかった」「もっと学校での時間が欲しかった」との思いを残して。

経験豊かなベテラン教員を粗末にする校長
40代、50代のベテラン教員、管理職になるよりも子どもといる方が好き、・・・と教員の道を生きてきた人たちが苦境に立たされています。20年、30年と子ども達と接し、保護者と接してきたその実績を踏みつけにする管理職が増えています。自らの貴重な経験をもとに管理職にもきちんと意見を言うベテラン教員に対して、現場経験の乏しい管理職が、「校長の方針に合わないから異動しなさい」と強制してくるからです。

教室経験は10数年にもならないような管理職が、時には自分よりずっと豊かな経験のある教員に対して「平教員」であるというだけで教育方針を押し付けてくるというおこがましさが教育をダメにしていくのです。

校長は偉いか? 教員の世界では、立派な教員が校長になるわけではありません。教員になって10年ほどすると、一生「子ども」「保護者」とじかに向き合って「教育を司」(つかさど)っていく平「教諭」の道を歩むか、それとも10数年程で教室から離れて「校務を司」っていく管理職になるかを選ぶようになります。それが管理職試験です。

この試験は平教員の道を捨てて管理職になりたい教員だけが受験します。中には子どもの世界から逃げるようにして管理職を目指す人、世間体から管理職を目指す人もいるでしょう。しかし、教員の世界では、平教員の道を歩む人が圧倒的に多いのです。

それは、子どもが大好き、教育が大好きだからです。
ですから、学校には「教育を司る」教諭と「校務を司る」校長がいても、教育の内容について上下関係はありません。むしろ「平教諭」こそが国民に直接責任を負って教育をしているので、教育内容については校長よりも教員にこそ権限があるのです。

都教委による根津さんへの指導力不足教員認定を許さない!
こうした東京の学校現場で、一人の教員の現場はずしが画策されて来ました。八王子
石川中在職中、中学生達の強い願いをうけて「日の丸」を降ろして処分された根津さ
んが、異動先の学校で「はめられよう」としているのです。

2000年度の春、多摩市立多摩中に異動した根津さんは今までとおりに家庭科を通じて
男女共生教育を進め、環境教育を進め、人権教育を進めてきました。ところが、こうした教育内容を多摩中の前島校長は「学習指導要領違反」であると決め付け、保護者や生徒に「根津先生の授業は学習指導要領には載ってない」と宣伝したのです。保護者は驚いて緊急保護者会を開き、生徒のうちの数人が根津先生の授業をボイコットしました。

しかし、次第に明らかになったのは、根津先生の授業内容は東京都の消費者教育や多
摩市の男女平等の教育指針からみても全く問題ない内容であったということでした。
しかし、このことをきっかけに何とか根津先生の問題をさがし、証拠固めをしようと教育委員会は根津先生の授業監視に入ったのです。こうして9月、校長は根津先生を「指導力不足教員等」として具申しました。保護者に対して教員への不信を故意に煽った校長こそが問われなければならないのに、それを放置したまま、しかも、何をもって「指導力不足」とするのかを明示しないまま、別件逮捕のようなやり方で、東京都教育委員会で判定が進行しています。私たちは、都教委がこうした酷い校長にこそきちんとした対処をし、根津さんへの具申を取り下げさせるようにすることを要請しています。

学校を通じての地域・個人へのしめつけ
これは、過去と未来の話。
60年前までは、「学校で日の丸を掲げなさいって言われた」が家庭への日の丸強制の殺し文句でした。日の丸にも君が代にも縁が無かった多くの民衆に日の丸君が代を浸透させていったのは「学校の教育」でした。

「あの家は『非国民』の家、協力しない家から兵士を出す」これは役所の仕事。こうして隣近所までがんじがらめにしていったのが戦前、戦争中でした。学校は地域の中にあります。学校が保守化すると地域が縛られていくのです。

新しい学習指導要領の目指すところは「日本人の育成」だそうです。歴史は繰り返すのでしょうか?

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